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【ベンチャー特化】採用代行(RPO)おすすめ10選!費用など徹底比較

【ベンチャー特化】採用代行(RPO)おすすめ10選!費用など徹底比較

ベンチャー企業の採用活動では、スピードと質の両立が欠かせない。

しかし、人手やノウハウが足りず苦戦するケースも少なくありません。

そんな課題を解決する手段として注目を集めるのが、採用代行(RPO)サービスです。

この記事では、ベンチャー企業におすすめのRPOサービス10選をわかりやすく比較。

各サービスの特徴や費用、得意分野を紹介します。

さらに、RPOを導入するメリットや注意点、活用のコツまでも解説。

事業成長に向けて採用力を強化したいベンチャー企業に役立つ内容です。

ぜひ参考にしてみてください。

RPO(採用代行)については、こちらの記事で詳しく解説しています。
RPO(採用代行)とは?サービス内容や導入に向いている企業の特徴を解説

ベンチャー企業におすすめの採用代行(RPO)10選

RPOサービスは種類が豊富で、どれを選ぶべきか判断に迷う方も少なくありません。

特にベンチャー企業では、費用対効果や支援範囲のバランスに悩むケースも多いでしょう。

そこで、数あるサービスの中からベンチャー企業に特におすすめの10社を厳選して紹介します。

特徴や費用感、得意分野を比較し、自社に適したサービスを見つけてみてください。

AchieveHR

AchieveHR

参考:株式会社b&q

AchieveHRは、株式会社b&qが提供するエンジニア採用に特化したRPOサービスです。

ヘッドハンティングを活用した独自チャネルを持ち、優秀な人材にもアプローチ可能。

これまで100社以上を支援し、採用成功率は90%以上。

1ポジションあたり月間30名以上の候補者確保も実現し、最短26日で内定承諾に至る事例も。

また、全コンサルタントがSE採用経験を持ち、現場に即した求人票やスカウト文面の作成により、候補者への訴求力が高まり、ミスマッチの少ない採用を実現します。

採用戦略の立案から母集団形成、候補者へのアプローチ、内定後のフォローまでを一貫して支援する「伴走型」のスタイルが特徴で、専任者のいない企業でも安心して利用可能です。

AchieveHRは「スピード」「コスト」「質」のバランス良く、急成長フェーズのベンチャー企業を支える頼れるパートナーになるでしょう。

主な特徴

  • 無料の採用戦略設計:
    初期戦略を無料策定し、成功可能性を見極めてから運用開始
  • 独自の採用チャネル:
    複数チャネル活用による質・量両立型の母集団形成を実現
  • ローリスクな料金体系:
    固定費を抑えつつ、一部成果報酬制でリスク軽減のコスト管理しやすい安心設計
  • 圧倒的な実績とスピード:
    採用成功率90%以上、最短26日で内定承諾の実績あり
特徴エンジニア採用に特化し、
ダイレクトリクルーティング × ヘッドハンティングで短期間採用を実現。
費用月額固定費 + 成功報酬費
・月額固定費:90万円
・成果報酬費:想定年収の5~40%
スポット利用可(要相談)
運営会社株式会社b&q
URLhttps://black778643.studio.site/

まるごと人事

まるごと人事は、人事機能を丸ごと外注できるRPOサービスです。

採用戦略の立案から求人票作成、スカウト送信、面接調整、改善提案までを一括代行します。

専任人事がいないベンチャー企業でも、まるで採用チームが自社にいるような体制を構築可能。

まるごと人事は、専任人事を置く余裕がないベンチャー企業にとって、フルアウトソースで即戦力の採用部門を持てる定番RPOサービスです。

主な特徴

  • フルアウトソース対応:
    採用要件定義、ペルソナ設計、媒体選定、面談調整、数値分析までワンストップ支援
  • 豊富な実績:
    累計570社以上を支援
    常時120社以上を担当し、リアルタイムな採用データをもとに最適化
  • 高い継続率:
    契約継続率95%以上
    75%が自社社員で対応し、品質のばらつきを防止
  • 柔軟な契約形態:
    最短1カ月から利用可能で、5営業日以内に専属チームをアサイン
  • コスト効率の高さ:
    月額制で成功報酬0円
    人件費・教育コストを大幅に削減
特徴人事機能を丸ごと外注し、採用戦略から運用までを一括支援する月額制RPO
費用月額固定費 + 初期費用
・ライトプラン:25万円/(税別)
・通常プラン:45万円(税別)
・初期費用:10万円(税別)
スポット利用可(要相談
運営会社マルゴト株式会社
URLhttps://marugotoinc.jp/ 

即戦力RPO

即戦力RPOは、「今すぐ採りたい」という企業の声に応える、短期集中型のRPOサービスです。

採用戦略の設計からスカウト送信、日程調整や進捗管理までを一貫してサポートし、限られた期間でも成果を出せる体制が整っています。

急な採用ニーズや人手不足に対応したいベンチャー企業に適切。

スピードと確実性を重視した採用を実現したい企業にとって、心強いパートナーになるでしょう。

主な特徴

  • 短期間で成果を出すサポート体制:
    戦略立案から母集団形成、候補者対応までをワンストップで支援
  • 精度の高いスカウト運用:
    20万件以上のデータをもとに、返信率の高い時間帯や訴求軸を分析
  • 幅広い職種に対応:
    新卒・中途・エンジニア・CXOなど、多様な採用ポジションに柔軟に対応
  • 豊富な実績:
    420社以上の支援実績を持ち、顧客満足度は94%以上
  • 導入しやすい料金体系:
    最短3カ月から利用可能で、人事を採用するよりも低コスト
特徴短期間での成果を重視し、
戦略立案からスカウト・日程調整までをワンストップで支援
費用オーダーメイド型(採用規模や媒体により変動)
スポット利用可(短期契約対応)
運営会社株式会社ミギナナメウエ
URLhttps://saiyo.migi-nanameue.co.jp/ 

CORNER

CORNERは、データ活用を軸にしたダイレクトリクルーティング特化型のRPOサービスです。

独自の候補者データベースをもとに、分析結果に基づいた精度の高いアプローチを実現。

知名度の低さや母集団形成の難しさに悩むベンチャー企業でも、自社が求める必要な人材へピンポイントでの直接アプローチができます。

採用確度を高め、攻めの採用を実施したい企業にとって頼もしいパートナーになるでしょう。

主な特徴

  • データドリブン採用支援:
    登録パラレルワーカー数は、1万人以上
    企業データ2,000社以上を活用し、最適な候補者を抽出
  • 柔軟な依頼スタイル:
    週1日など、必要な業務を必要なタイミングで依頼できる柔軟な体制
  • 人事領域のプロ人材が多数在籍:
    スタートアップのCHRO経験者や大手企業の人事担当者など、
    経験豊富な人材がサポート
  • 幅広い支援領域:
    人事戦略策定・人事制度設計・組織開発・労務支援なども包括的にカバー
  • 高い満足度と継続率:
    企業満足度92.1%
    契約継続率93.8%を維持
特徴データドリブンなアプローチで精度の高いダイレクトリクルーティングを実現
費用ダイレクトリクルーティング:32万円/月(週16時間想定)
※あくまで一例のため、内容により変動あり
※初期費用・業務求人掲載:0円
スポット利用可(週単位・プロジェクト単位での依頼可能)
運営会社株式会社コーナー
URLhttps://pws.corner-inc.co.jp/service-company/ 

ヒトトレ採用

ヒトトレ採用は、株式会社INREVOが提供する「採用と育成を一体化したRPOサービス」です。

採用代行に加え、入社後の教育・研修までをワンストップでサポート。

採用した人材を“採って終わり”にせず、早期定着・戦力化までを見据えた支援体制が整っています。

ヒトトレ採用は、採用の質と人材の定着を同時に高めたいベンチャー企業におすすめです。 

「採る」だけでなく「育てる」まで寄り添う、次世代型の採用代行サービスといえます。

主な特徴

  • 採用から定着までを一気通貫で支援:
    採用戦略立案、スカウト運用、面接調整、入社後研修までを一括代行
  • 教育・育成ノウハウを活用:
    新人研修や人事向け研修を通じて、採用した人材が早期に活躍できる環境を構築
  • スピード対応:
    最短7営業日で支援を開始
    採用課題ヒアリングから契約まで4ステップでスムーズに導入可能
  • 柔軟な料金プラン:
    月額10万円〜のトライアルプランや、成果連動型の採用保証プランを用意
  • 成果への強いコミット:
    採用成果最大化を目的に、行動量・スピード・専門チーム体制にこだわった運用
特徴採用と研修を一体化し、入社後の定着・育成まで支援するRPOサービス
費用・トライアルコース:10万円〜/月
・フルコミットコース:24万円〜/月
スポット利用可(短期プラン・欠員補充対応)
運営会社株式会社INREVO
URLhttps://inrevo.co.jp/hitotore-recruit 

Work with Joy

Work with Joyは、株式会社Work with Joyが提供するカルチャーフィットを重視したRPOサービスです。

企業理念や価値観を深く理解し、組織文化に共感できる人材を採用するための戦略を構築。

採用活動にブランディングや候補者体験の要素を取り入れ、「共に働きたい」と思える関係づくりをサポートします。

Work with Joyは、自社文化や価値観を大切にした採用を実現したい企業にぴったりです。

カルチャー重視のベンチャーにおすすめの採用支援サービスといえます。

主な特徴

  • 採用の魅力を言語化:
    企業のビジョンや価値観を整理し、候補者に伝わるメッセージを設計
  • カルチャーに合う人材の明確化:
    抽象的な理想像ではなく、行動特性や価値観からターゲットを具体化
  • 多様なチャネル戦略:
    求人広告・スカウト・SNS・人材紹介など、ターゲットに最適な手法を選定
  • 採用ブランディング強化:
    候補者の体験を重視し、企業の魅力を自然に伝える採用設計を実施
  • ベンチャー支援に強い:
    限られたリソースでも自社らしい採用ができるよう、伴走型でサポート
特徴カルチャーフィットを重視し、理念や価値観に共感できる人材の採用を支援
費用要相談(採用支援内容により変動)
スポット利用可(プロジェクト単位での依頼対応)
運営会社株式会社Work with Joy
URLhttps://www.work-with-joy.com/ 

Career Mart

Career Martは、採用アウトソーシング業界で20年以上の実績を誇る老舗RPOサービスです。

これまで、大手企業からベンチャー企業まで“19,000社”以上の支援実績があり、各社の採用規模や課題に合わせた柔軟な対応力が特長。

採用代行のノウハウが豊富で、初めてRPOを導入する企業でも安心して任せられます。

長年培ったノウハウと安定した支援体制で、初めてRPOを導入する企業にも安心です。

実績と信頼、どちらも重視したい企業にぴったりのRPOサービスといえます。

主な特徴

  • RPAによる効率的な運用:
    1日600件のスカウト配信にも対応できる正確でスピーディーな仕組みを導入
  • 幅広い採用規模に対応:
    少人数採用から100名を超える大規模採用まで、企業の状況に合わせてプランを設計
  • 丁寧な応募者対応:
    専任オペレーターが迅速に対応し、応募者の離脱を防止
  • 採用の質を高める支援:
    求人要件の整理から原稿改善、効果検証まで一貫してサポート
  • 豊富なシステム対応実績:
    マイナビ、リクナビ、HRMOSなど主要システムの運用代行に対応
特徴19,000社以上の支援実績を誇る老舗RPOで、幅広い採用規模に対応
費用3万円〜/月
※採用規模・内容により変動
スポット利用可(1カ月単位での短期契約も可能)
運営会社株式会社キャリアマート
URLhttps://www.careermart.co.jp/outsourcing-service/ 

Famm

Fammは、在宅ワーカーを活用して採用業務をサポートする柔軟でコストを抑えたRPOサービスです。

子育て世代を中心とした在宅人材が、スカウト作成や応募者対応などの業務を代行。

AIツールも活用しながら、限られたリソースでも効率的に採用を進められます。

Fammは、人事担当が少ないベンチャー企業や、採用コストを抑えたい組織におすすめ。

低コストで業務負担を減らし、効率よく採用を進めたい企業にぴったりのRPOサービスです。

主な特徴

  • 在宅人材による丁寧な対応:
    人事経験を持つ在宅ワーカーが業務を担当し、品質とスピードを両立
  • AI活用で効率化:
    生成AI「スカウトジェネレーター」により、スカウト文作成時間を1/4に短縮
  • 豊富な支援実績:
    約500社の採用をサポートした経験から、最適な採用フローを提案
  • 専門ディレクターの伴走支援:
    採用責任者クラスの担当者が伴走し、成果改善を継続的にサポート
  • 小規模企業でも導入しやすい:
    必要な業務だけ依頼できる仕組みで、無駄のない運用が可能
特徴在宅ワーカーとAIを活用し、低コスト・柔軟に採用業務を代行
費用要相談
スポット利用可(短期・部分的な業務代行も可能)
運営会社株式会社Timers
URLhttps://bpo-lp.famm.us/recruiting.html 

採善策

採善策は、株式会社bサーチが提供する、小規模ベンチャーやシード期企業にも導入しやすい柔軟な採用代行(RPO)サービスです。

Indeed正規認定パートナーとしての実績を持ち、求人広告や採用データ分析のノウハウを活かして、必要な業務だけを小回りよく依頼できる点が特長。

資金調達直後や初めて採用活動を行う企業でも、安心して利用できます。

採善策は、初めての採用や少人数の採用をスムーズに進めたい企業にぴったりです。

コストを抑えながら、柔軟で実践的な採用を実現できるベンチャー向けRPOサービスです。

主な特徴

  • 部分委託に対応:
    求人作成、応募者対応、面接設定など、必要な業務だけをピンポイントで依頼可能
  • 採用コストを大幅削減:
    担当者として代行することで、時間・手間・費用のすべてを効率化
  • ミスマッチ防止の採用設計:
    Webマーケティングデータを活用し、ターゲット精度を高めて離職リスクを低減
  • 徹底したおせっかいサポート:
    フローマップ作成やツール連携、定例ミーティングなどで採用体制を内製化
  • 自社運用スタッフによる対応:
    社内で教育を受けた自社メンバーのみで支援し、品質とスピードを両立
特徴小規模ベンチャー向けに、必要な業務のみを依頼できる柔軟なRPO
費用・スカウト代行 + 応募者対応プラン:268,000円
・求人プランニング:0円
※その他プランについては公式サイトにて確認して下さい
スポット利用可(1カ月単位での短期契約も可能)
運営会社株式会社bサーチ
URLhttps://www.bsearch.co.jp/lp/ 

Symphoneed

Symphoneedは、採用業務の代行にとどまらず採用ノウハウを社内に残すことを重視した伴走型RPOサービスです。

企業ごとに専属チームを編成し、戦略立案から実務支援、改善提案までを一貫してサポート

中長期的に自社で採用を回せる体制づくりを目指します。

単なる外部委託ではなく、採用ノウハウを社内に蓄積しながら成長したい企業に最適。

依存型ではなく、自社の採用力を高めるためのRPOサービスです。

主な特徴

  • オーダーメイド型の支援体制:
    採用戦略立案からスカウト代行、応募者管理、KPI設計までを企業ごとに最適化
  • ノウハウ共有による自走化支援:
    採用プロセスの見直しやツール運用の仕組み化を支援し、内製化を促進
  • 経験豊富な採用プロチーム:
    厳選された採用コンサルタント・人事経験者が3名体制で担当
  • 柔軟な契約形態:
    最短1カ月から利用でき、週1回など必要な時間・範囲だけの依頼も可能
  • スカウト代行に強み:
    年間30万通以上のスカウト送信実績。応募率を高める文章設計と運用力に定評
特徴採用代行とノウハウ共有を両立し、自社の採用力を育てる伴走型RPO
費用要相談
※支援内容に応じたカスタマイズ型
スポット利用可(週単位・月単位での部分委託も可能)
運営会社株式会社シンフォニード
URLhttps://www.symphoneed.co.jp/rpo/lp/ 

ベンチャー企業が採用代行(RPO)を導入するメリット

採用担当の負担が大きくなりがちなベンチャー企業では、RPO(採用代行)の導入が人材確保をスムーズに進める手段として注目されています。

ここでは、採用代行を活用することで得られるメリットを4つ紹介します。

採用スピードが向上できる

RPOを導入すると、採用リードタイムを大幅に短縮できます

採用スピードは事業成長に直結し、限られた人員で動くベンチャー企業にとって重要なポイント。

RPOでは、スカウト送信や応募者との日程調整、面接設定などの業務を専門チームが代行します

これにより、採用担当者は戦略立案や候補者選定など、より本質的な業務に集中できます。

結果として、求める人材をタイミングを逃さず採用でき、組織の成長スピードを維持可能。

プロの知見を活用して採用戦略の質が高まる

RPOを活用すると、専門家の知見を取り入れながら採用戦略の精度を高められます

RPO企業は、市場データや最新の採用トレンドを常に分析しており、自社だけでは見えにくい課題を客観的に把握できます。

競合企業の採用動向を踏まえた求人内容の見直しや、候補者の志向に合わせた訴求方法の提案など、実践的なアドバイスが受けられるでしょう。

結果、「人を採る」だけでなく「組織を育てる」採用へと変化し、長期的な人材戦略を描けるように。

経営陣やコアメンバーが事業成長に集中できる

RPOを導入することで、経営陣やコアメンバーがより本業に集中できるようになります。

ベンチャー企業では、経営者や幹部が採用担当を兼ねるケースも多く、日程調整や候補者対応に追われてしまうことがあります。

このような定型業務をRPOが代行することで、時間的な余裕が生まれ、経営層は事業戦略や組織づくりといった重要な業務に専念できるはず。

限られたリソースを有効に使い、事業を加速させたい企業には、頼もしい存在といえるでしょう。

内製化を見据えたノウハウ共有が可能

RPOを導入すると、外部の力を借りながらも自社に採用ノウハウを蓄積できます。

特に、伴走型のRPOでは、採用の仕組みづくりから運用改善までを共に進めるため、将来的な内製化にもつながります。

共有可能なノウハウ

  • 採用プロセス設計のノウハウ:
    求人要件の整理や選考フローの見直し方法を学べる
  • 改善サイクルの実践方法:
    KPI設定や効果検証の仕方を共有し、再現性ある採用を実現
  • スカウト・求人運用の最適化:
    媒体選定や文面改善など、実践的なスキルを社内に残せる

こうした取り組みにより、RPOへの依存を減らし、自社で採用を自走できる体制へと成長できます。

長期的には、採用コストの削減や人事組織の強化にもつながる点が大きな魅力。

ベンチャー企業が採用代行(RPO)を導入するデメリット

採用代行(RPO)は多くのメリットがありますが、導入にあたっては注意すべき点もあります。

ここでは、RPOを利用する際に起こりやすいデメリットを4つ紹介。

導入に一定の費用がかかる

RPOの導入には、一定の費用が発生します

短期的にコスト負担を感じることもありますが、長期的には投資対効果を見込めるケースが多い。

例えば、人事担当を雇用した場合、採用・教育・人件費などで年間数百万円規模のコストが発生。

一方、RPOを活用すれば、必要な期間・範囲だけ専門チームに依頼でき、成果に応じた費用で効率的に運用可能です。

採用ノウハウの蓄積やミスマッチ防止による離職率低下など、間接的な効果も大きく、中長期的には「コスト」ではなく「投資」としての価値が生まれます。

ノウハウが社内に蓄積されにくい可能性

RPOをすべて外部に任せきりにすると、採用ノウハウが社内に蓄積されにくいという課題が存在。

RPOは効率的な手段ですが、求人作成やスカウト運用の方法を担当者が把握できないまま進めると、担当者交代時に再現性が失われてしまいます。

リスクを避けるには「丸投げ型」ではなく、情報共有や共同運用を行う伴走型RPOを選びましょう。

定例ミーティングで改善手法を学んだり、データ分析の仕方を共有してもらうことで、社内にノウハウが定着します。

結果として、外部依存から脱し、自社で採用を回せる体制が整うはず。

自社カルチャーとのミスマッチが起こる可能性

RPOを利用する際は、自社のカルチャーや価値観とズレが生じる可能性に注意が必要です。

RPO企業が候補者との接点を担うため、伝え方次第で会社の雰囲気や魅力が正しく伝わらないことがあります。

特に、カルチャーフィットを重視する採用では、このズレが定着率の低下につながることも。

防ぐためには、初期段階で自社のミッションや行動指針を明確に共有し、定例ミーティングで認識をすり合わせることが大切です。

RPOを“外部担当”ではなく、“採用チームの一員”として関わらせることで、企業文化に合う人材をより確実に採用できます。

サービス品質に差がある

RPOは会社ごとに得意分野や対応範囲が異なるため、選定次第で成果に大きな差が出ます

料金の安さだけで判断すると、採用要件の理解が浅く、質の低い候補者対応やスカウト文面で効果が出にくいケースもあります。

特に、ベンチャー企業ではスピード感や柔軟性が求められるため、自社の規模や採用課題に合ったRPOを選ぶことが重要。

実績やサポート体制、担当者の経験を確認し、必要に応じてトライアル契約を活用すると安心です。

採用代行は、「コスト」よりも「相性」で選びましょう

ベンチャー向け採用代行(RPO)サービス選びのポイント

数多くの採用代行(RPO)サービスの中から、自社に合ったものを選ぶには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。

ここでは、ベンチャー企業がサービスを選ぶ際のポイントを紹介します。

実績(ベンチャー企業の支援経験)

RPOを選ぶ際は、ベンチャー企業の支援実績があるかどうかを確認しましょう。

ベンチャー採用はスピード感や柔軟性が求められるため、大企業向けの体制しか持たないRPOでは対応しきれない場合があります。

例えば、短期間での採用目標達成や、急な方針転換への対応には、成長フェーズ特有の課題を理解している支援会社が有利。

過去にどのような規模・職種を支援したか、成功事例があるかを事前に確認することで、実践的なノウハウを持つRPOを見極められます。

カスタマイズ性

RPOを選ぶ際は、自社の課題に合わせて柔軟に対応できるカスタマイズ性が重要です。

ベンチャー企業では、採用人数や職種、採用フェーズが頻繁に変わるため、固定的なプランでは成果を上げにくい傾向があります。

急成長中のスタートアップでは短期集中型のスカウト支援を重視し、落ち着いたフェーズでは採用ブランディング支援にシフトするなど、状況に応じた設計が必要。

業務範囲や期間を柔軟に調整できるRPOなら、無駄なコストを抑えつつ効果的に採用活動を進められます。

自社の採用体制に寄り添うカスタマイズ性こそ、RPO選びの大切な基準です。

職種特化の知見

RPOを選ぶ際は、職種に特化した知見を持つサービスかどうかを確認しましょう。

特にエンジニアやデザイナーなど専門性の高い職種は、スキル要件や市場動向、候補者の志向を正しく理解していなければ効果的なアプローチができません。

求人内容やスカウト文の言葉選びひとつで、応募率が大きく変わることもあります。

知見による微調整を行えるのが、職種特化型のRPOの強み。

専門知見を持つRPOは、単なる「採用代行」ではなく、採用戦略のパートナーとして機能するでしょう。

費用対効果が高い料金体系か

RPOを選ぶ際は、価格の安さよりも費用対効果を重視することが重要です。

単にコストを抑えるだけでは、質の高い候補者と出会えず、結果的に採用までの時間や追加コストが増える場合もあります。

スカウト精度や候補者対応の質が高いRPOであれば、採用成功率が上がり、最終的な費用効率も良くなります。

比較する際は、金額だけでなく「どれだけ成果につながるか」という視点を持つことが大切。

コスト削減ではなく、採用への投資としての価値を見極めることが、長期的な成功につながります。

ノウハウ共有・伴奏支援があるか

RPOを選ぶ際は、ノウハウ共有や伴走支援があるかどうかを重視しましょう。

単なる業務代行型のRPOでは、社内に知見が残らず、外部に依存した状態が続いてしまいます。

一方、伴走型のRPOは、採用戦略の立て方や求人票の改善方法、スカウト運用のコツなどを共有しながら、社内メンバーと一緒に採用体制を育てていきます。

この仕組みにより、将来的に採用を内製化できる基盤が整い、長期的なコスト削減にもつながります。

「任せる」だけでなく「学べる」RPOを選ぶことが、成長企業には重要。

ベンチャーにおすすめなRPO(採用代行)活用法

RPOは、活用の仕方によって得られる効果が大きく変わります。

そこで、ベンチャー企業がRPOを効果的に活用する方法を紹介します。

フルアウトソース

採用を一から立ち上げたい企業には、フルアウトソース型のRPOがおすすめです。

採用要件の整理から求人作成、スカウト送信、面接調整、内定フォローまでを一括で任せられるため、専任人事がいない企業でも短期間で採用を進められます。

特に、急成長フェーズで「今すぐ人を採りたい」状況にあるベンチャーにとっては、即効性の高い選択肢。

部分委託に比べるとコストは高めですが、専門チームによる伴走でスピードと精度の両立が可能になります。

人事体制を持たない企業でも、最短ルートで採用成果を出せる方法といえます。

スポット利用

RPOは、すべてを任せるだけでなく、必要な工程だけをスポットで依頼する活用法もあります。

採用の繁忙期や特定ポジションの募集時など、リソースが一時的に不足する場面で効果的。

コストを抑えながら柔軟に利用できるため、スタートアップや小規模ベンチャーにも向いています。

ここからは、スポット利用の主な活用例を3つ紹介します。

スカウト・ダイレクトリクルーティングの代行

スカウトやダイレクトリクルーティングの代行は、採用工数を削減しながら効率的に候補者へアプローチできる方法

ビズリーチやGreenなどのスカウト媒体を専門チームが代行運用し、候補者選定から文面作成、送信までを一括で担います。

これにより、採用担当者は面接や戦略設計といったコア業務に集中できます。

特に、エンジニアや専門職などピンポイントで人材を探す採用では効果的。

返信率を高める訴求やタイミングの最適化もサポートされるため、短期間で質の高い母集団形成を実現できる点が大きな魅力といえます。

応募者対応・日程調整の代行

応募者対応や日程調整をRPOに委託することで、採用担当者の業務負担を大幅に減らすことが可能

メール返信や面接スケジュール調整といった定型業務は時間がかかり、採用担当者のリソースを圧迫しがちです。

これらを専門チームが代行すれば、迅速かつ丁寧な対応が可能になり、候補者に好印象を与えられます。

その分、採用担当者は評価基準の見直しや面接方針の策定など、意思決定に直結する業務へ集中可能。

効率化と品質維持を両立できる活用法として、特に少人数体制の企業におすすめです。

求人広告・採用広報の作成サポート

求人広告や採用広報の作成をRPOに依頼することで、採用ブランディングを強化し、候補者に響く情報発信が可能

自社で求人票を作る場合、魅力の伝え方や文章構成に悩むケースが多く、結果的に応募数が伸び悩むこともあります。

RPOでは、専門ライターやマーケターが参画し、他社との差別化を意識した原稿作成やビジュアル設計をサポート。

さらに、SNSや採用サイトを活用した発信戦略まで一貫して支援できる点も強み。

採用の「見せ方」に課題を抱える企業にとって、有効な選択肢といえます。

ベンチャーこそ、RPOを味方に事業成長へ

採用代行(RPO)は、限られた人員で事業を成長させたいベンチャー企業にとって、頼れる味方となる存在

専門のノウハウを持つプロが伴走することで、短期間でも質の高い採用を実現でき、社内の採用体制づくりにもつながります。

スカウトや広報など、必要な部分だけを柔軟に任せられるのも大きな魅力。自社のフェーズや課題に合わせて上手に活用すれば、採用が単なる業務ではなく、事業成長を支える力へと変わっていきます。

WRITERライター情報

プロフィール画像

執筆者

金田大和

株式会社b&q 執行役員

横浜国立大学卒。プロップテック企業にて、リテンションマーケティング事業や人事コンサルティング事業の立ち上げ、事業責任者として推進。その後、代表高稲とb&qを共同創業し、現在は執行役員として、多くの企業にHRを通じて本質的な価値を届けるべく、コンサルティング事業を含む複数のHR事業を管掌。これまでのキャリアを通じて合計500社以上の人事と対話し採用/組織改善を図る。