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コラム
採用課題改善

公開日:2026.03.24

【採用担当必見】職務経歴書の嘘を見抜く8つの方法!予防策と対処法を解説

【採用担当必見】職務経歴書の嘘を見抜く8つの方法!予防策と対処法を解説

輝かしい実績を信じて採用したのに、現場では全く通用しなかった……。

入社後に経歴の矛盾が発覚し、対応に追われて組織が疲弊してしまった……。

――成功の鍵は、嘘を見抜く選考フローを構築し、組織を守る採用力を身につけることです。

本記事では、経歴詐称が起こる背景と、組織に与える甚大なリスクを明らかにしました。

嘘を見抜く8つの技法からトラブルを防ぐ予防策、発覚時の対処法までを徹底解説。

ミスマッチを抑えたい人事担当者はもちろん、経営層・責任者の方も、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

求職者が職務経歴書に嘘を書く理由とは

職務経歴書の虚偽は、焦りや自己防衛など複数の心理が重なって生じることがあります。

ここでは、求職者の心理面から背景を整理します。

まずは全体像を掴み、採用判断や見極めの精度向上に繋げましょう。

選考を有利に進めたい

採用は限られた枠を争うため、求職者に「少しでも良く見せたい」という心理が働きやすい場です。

とくに応募者が多い企業では、書類選考で落ちる不安から、
実績を実際以上に見せる記載が生まれやすくなります。

例えば、チームの成果を自分中心の実績として書いたり、
補助的に関わった業務を主担当だったかのように表現したりする例があります。

完全な虚偽ではなく、一部の事実を大きく見せる形だと、書面だけでは判断しにくいでしょう。

面接では役割や経緯を具体的に確認したいところです。

短期離職や空白期間を隠したい

短期離職や空白期間は、選考で不利になると受け止められやすく、
経歴を整えて見せたいと考える人もいます。

企業は定着性を見極めたい場面が多く、在籍期間や離職時期の整合性は確認されやすいポイントです。

実際には、退職日を実際より後ろにずらして在職期間を長く見せたり、
無職期間をフリーランス活動として補う表現にしたりする例があります。

こうした調整は背景や業務内容を詳しく確認されると、説明に無理が出やすい部分でもあります。

期間だけでなく、当時の状況まで一貫しているかが重要です。

経験や実績を実際より良く見せたい

経験や実績を良く見せたいという動機から、実力以上の内容を職務経歴書に盛り込むことがあります。

成果を重視する採用では、数値実績や再現性が注目されやすく、
評価されやすい要素ほど誇張されやすいといえるでしょう。

例えば、達成率を実際より高く記載したり、
一部参加した案件を自ら主導した実績のように表現したりする例があります。

こうした記載は、手法や役割、成果に至る過程を確認すると、説明が曖昧になることがあります。

数値だけでなく、行動内容まで一貫しているかを見ることが重要です。

役職や担当範囲を大きく見せたい

役職や担当範囲は評価や待遇に結びつきやすく、
実際より大きく見せたいという動機が生まれることがあります。

とくに、肩書きや責任の重さは市場価値の判断材料になりやすく、
役職名の言い換えや権限範囲の拡大が起こりやすい点には注意が必要です。

例えば、補佐的な立場をリーダーと記載したり、
周辺業務まで自分の担当領域だったように示す表現が見られます。

こうした差異は、部下人数や意思決定の権限、責任範囲を確認すると見えやすくなります。

肩書きだけでなく、実際の役割まで丁寧に見ることが重要です。

職務経歴書の嘘はバレにくいと思っている

職務経歴書は自己申告で作成する書類のため、内容を細かく確認されにくいと考える人もいます。

企業が前職の情報を一つひとつ照会するとは限らず、
見抜かれにくいだろうという認識が虚偽記載の背景になることがあります。

とくに、実績の数値や日々の担当業務、チーム内での役割分担は外部から把握しにくく、
事実との差を盛り込みやすい項目になりがちです。

ただし、面接での説明や提出書類との整合性を見れば、不自然さが表れる場合は少なくありません。

確認されにくい項目ほど、丁寧な見極めが欠かせないでしょう。

職務経歴書の嘘を見抜けないと起こるリスク

職務経歴書の虚偽を見抜けないと、配属後のズレだけでなく、複数の場面に広がる可能性があります。

ここでは、採用後に生じやすいリスクを整理します。

まずは全体像を掴み、採用判断や確認体制の見直しに繋げましょう。

採用ミスマッチにつながる

企業は職務経歴書を採用判断の基礎資料として扱うため、
記載内容にずれがあれば、採用時点の見立てそのものが狂いやすくなります。

例えば、マネジメント経験がある前提で採用しても、
実際には指導や調整の経験が乏しければ、任せる役割と本人の力に差が生まれるでしょう。

その結果、現場の負担が増えたり、育成や配置の計画を見直したりする必要も出てきます。
入社後に修正しにくいミスマッチである点が厄介です。

とくに、期待する職責が大きい採用ほど影響は広がりやすく、
書類の内容を前提にしすぎない見極めが重要といえます。

配属後に期待した成果が出ない

採用時の期待と実際の経験に差があると、配属後に想定した成果が出にくくなるおそれがあります。

例えば、即戦力として迎えても、実際には新規開拓の経験が乏しければ、
期待した役割をすぐに果たすのは難しいでしょう。

その場合、周囲の支援や再教育が必要となり、本来予定していなかった工数が現場に発生します。
本人だけでなく組織全体の負荷が増える点も見過ごせません。

結果として、チームの進行や目標達成に影響が及ぶこともあります。
配属後の成果を守るには、経験の中身まで丁寧に確認することが重要です。

早期離職によって採用コストが無駄になる

採用には、求人掲載費や紹介料だけでなく、
面接対応や受け入れ準備など、さまざまなコストがかかります。

そのため、経歴のずれが原因で早期離職に至ると、
採用にかけた投資を回収しにくくなる点が大きな問題です。

実力との差に本人が負担を感じたり、周囲との認識にずれが生じたりすると、
定着前に退職へ向かう可能性も高まるでしょう。

結果として、再採用の手間まで発生し、採用活動全体の効率低下につながります。
入社後まで見据えた見極めが欠かせません。

社内外の信頼低下を招く

経歴詐称を見過ごすと、本人の適性だけでなく、組織全体への信頼にも影響が及ぶおそれがあります。

例えば、実力に見合わない役職で採用された事実が広がると、
既存社員は評価や登用の妥当性に疑問を持ちやすくなります。

その結果、現場の納得感が損なわれ、会社の判断に対する不信感が強まることもあるでしょう。
社内の一体感を崩す要因になりかねません。

さらに、対外的にも注意が必要です。
顧客や取引先に虚偽の経歴を持つ担当者を立てれば、企業姿勢そのものを疑われる可能性があります。

信頼は一度揺らぐと回復に時間がかかります。
採用時の確認不足が、社内外の関係悪化に繋がる点は重く見るべきです。

発覚後の対応で労務トラブルになる

入社後に経歴詐称が判明しても、直ちに解雇や懲戒が有効になるわけではありません。

解雇は、客観的に合理的な理由社会通念上の相当性が必要で、
懲戒も就業規則等に根拠があり、その内容や運用が相当であることが重要です。

なお、常時10人以上の労働者を使用する事業場では、就業規則の作成・届出義務があります。

処分を急ぎすぎると、解雇無効や懲戒処分の有効性が争われるおそれがあります。
そのため、まずは事実関係を整理し、就業規則や社内規程の適用可否を確認したうえで判断することが重要です。

職務経歴書でよくある嘘とその内容

職務経歴書の虚偽は特定の項目に表れやすく、見抜くには典型パターンの把握が欠かせません。

ここでは、よくある書き換えの傾向から整理します。

まずは全体像を掴み、採用判断や確認項目の見直しに繋げましょう。

在籍期間や勤続年数を偽る

短期離職を不利と捉える応募者は、在籍期間や勤続年数を長く見せることがあります。
ここは年月の整合性を最初に確認したい項目です。

例えば、1年未満の勤務を2年と記載したり、
次の入社までの空白を埋めるため退職日を後ろへずらしたりする例があります。

こうした調整は、職歴同士の前後関係を見ると不自然さが出やすく、
入社日と退職日に重複や不自然な連続がないか確認が必要です。

あわせて、社会保険や雇用に関する書類との一致も見たいところです。
書類と説明の両方が揃っているかで、事実関係を判断しやすくなります。

空白期間を隠す

空白期間は採用側に不安を生みやすく、
その印象を避けるために経歴を補って見せるケースがあります。

例えば、無職だった期間をフリーランス活動や資格勉強に充てていたと説明する例です。
活動実態の有無が見極めの中心になります。

確認時は、案件内容や学習の進捗、試験結果など、具体的に話せるかを見ることが重要です。
期間中の行動と成果がつながっているかも確認したいところです。

あわせて、その期間が必要だった理由にも目を向けましょう。
説明が曖昧な場合は、離職理由や就業意欲まで丁寧に確かめる必要があります。

役職やポジションを誇張する

役職名は評価や待遇の判断材料になりやすく、
実際より高いポジションとして記載されることがあります。

例えば、補佐的な立場をリーダーと表現したり、
明確な権限がないまま管理職名を用いたりする例です。
肩書きそのものだけでは実態を判断できません。

確認時は、組織内での立ち位置や、
誰に対して指示・評価をしていたかを具体的に聞くことが重要です。
部下人数や意思決定の範囲も見たいところでしょう。

役職に伴う責任と実務内容が一致しているか。
実際の権限と期待役割の整合性まで確かめる必要があります。

業務内容や担当範囲を大きく見せる

業務内容や担当範囲は自己申告で伝える部分が多く、
経験を大きく見せるために表現が膨らみやすい項目です。

例えば、補助的な立場だった業務を主担当と書いたり、
会議参加レベルの案件を主導経験として示したりする例があります。
担当の深さと責任の重さを分けて見ることが大切です。

確認時は、日々の進め方や関係者との調整、
問題発生時にどこまで判断したのかを具体的に聞きましょう。
当事者であれば、動き方の細部まで説明できるはずです。

表現の大きさだけで判断せず、
実際に担っていた役割の範囲を見極めることが重要です。

実績や成果を水増しする

中途採用では成果が重視されやすく、
実績や数値を実際より大きく見せるケースがあります。

例えば、チーム全体の売上を個人実績のように書いたり、
達成率を上乗せして示したりする例です。
数字の帰属先が曖昧な記載には注意したいところです。

結果だけでは、実績の確かさは判断しにくいもの。
行動量や工夫、目標設定の背景まで確認する必要があります。

そのうえで、成果に至るプロセスの一貫性があるかを見ましょう。
数字と説明が結びついているかが、見極めの重要な材料になります。

資格やスキルの有無を偽る

資格やスキルは応募条件に直結しやすく、
選考に残るために事実より良く見せる記載が起こることがあります。

例えば、語学スコアを実際より高く書いたり、
未取得の資格を保有済みと示したりする例です。
応募要件に関わる虚偽は、とくに見逃せません。

こうした記載は、入社後の実務で発覚するだけでなく、
前提としていた業務遂行に支障を招くおそれがあります。

そのため、必須資格がある職種では、
証明書やスコアレポートの確認まで行う運用が重要です。

退職理由や転職回数をごまかす

退職理由や転職回数は定着性の判断材料になりやすく、
不利な印象を避けるために記載を調整するケースがあります。

例えば、解雇や強いミスマッチによる退職を
自己都合退職として説明したり、短期離職の職歴自体を省いたりする例です。
職歴全体の連続性をまず確認したいところです。

面接では、退職理由の説明に一貫性があるかを見ましょう。
前職での役割や退職に至る経緯まで聞くと、実態が見えやすくなります。

とくに、時系列や説明が不自然にずれる場合は要注意です。
転職理由と職歴の整合性を多角的に確かめることが重要です。

職務経歴書の嘘を見抜く8つの方法

職務経歴書の虚偽は、書類の違和感と確認不足が重なると見逃されやすくなります。

ここでは、書類・面接・証憑で見抜く視点を整理。

まずは全体像を掴み、採用判断と確認フローの改善に繋げましょう。

書類の内容に不自然な点がないか確認する

書類確認は、職務経歴書の虚偽を見抜くうえで最初の確認工程です。
まずは在籍期間・業務内容・実績の整合性を丁寧に見たいところです。

例えば、年齢や経験年数に比べて責任範囲が極端に大きい場合、
記載内容が実態より広く表現されている可能性があります。

入社3年で事業全体を主導した、若手で大規模案件を統括したなどの記載は、
そのまま疑うのではなく、役割の中身まで確認する視点が重要です。

違和感があった箇所は面接で深掘りできるよう整理しておきましょう。
書類上の小さな不自然さが、確認すべき論点の起点になります。

履歴書と職務経歴書の内容に差異がないか確認する

履歴書と職務経歴書は同じ経歴を示す書類のため、
書類間の整合性を確認することが基本になります。

在籍期間のずれや職務内容の表現差、
資格名の不正確さは、経歴を調整した際に出やすい違和感です。

とくに、履歴書では月単位なのに職務経歴書では年単位だったり、
一方にだけ存在しない職歴があったりする場合は注意したいところです。

一見すると記載ミスにも見えますが、
正確な日付や経歴の抜け漏れを面接で確認することが重要です。

面接で業務内容や実績を深掘りして確認する

書類だけでは真偽を判断しきれないため、面接での確認は欠かせません。
実際に担当していた業務の解像度を見る場といえます。

確認時は、一日の流れや使用ツール、
チーム体制の中で自分が担っていた役割まで具体化させましょう。

実績を誇張している場合、成果だけは語れても、
調整相手や判断の根拠、想定外への対応は曖昧になりがちです。

とくに、誰と何を調整し、どの場面でどう判断したのか。
当事者しか語れない過程まで掘り下げることが重要です。

数字や成果に具体性があるか確認する

成果の確認では、数字そのものだけでなく、
算出根拠まで説明できるかを見ることが重要です。

売上金額や顧客数、達成率などは、どう集計したのかまで聞くと実態が見えやすくなります。
曖昧な表現ばかりで数値が出てこない場合は注意が必要です。

とくに、チーム全体の成果を個人実績としていないかは要確認でしょう。
どの工程に関わり、どこまで自分が担ったのかを分けて見たいところです。

例えば、1日の行動量や介在したフェーズを尋ねると、
結果とプロセスの整合性を判断しやすくなります。
説明が噛み合わない実績は、慎重に評価する必要があります。

雇用保険被保険者証や源泉徴収票で確認する

雇用保険被保険者証や資格取得等確認通知書の確認は、申告内容を客観資料と照らす手段の一つです。

これらの書類は、雇用保険加入の有無や資格取得年月日を確認する補助資料になります。

また、源泉徴収票は勤務先や支払実績の確認資料として活用できます。

ただし、これらの書類だけで職務内容や経歴全体の真偽まで断定できるわけではありません。

そのため、履歴書・職務経歴書・面接内容・証明書類などをあわせて確認することが重要です。

雇用保険の加入手続はきちんとなされていますか!|厚生労働省

卒業証明書や資格証明書の提出を求める

学歴や資格の真偽を確かめるには、証明書の提出を求める方法が有効です。

卒業証明書や資格証明書、スコアレポートがあれば、
応募書類の記載と事実が一致しているかを確認しやすくなります。

とくに、資格保有が業務遂行の前提となる職種では、
証明の確認を省かない運用が重要でしょう。
必要に応じて原本確認まで行いたいところです。

提出を渋る場合は、その理由も含めて慎重に見極める必要があります。
学歴・資格の確認フローを事前に定めておくことが大切です。

リファレンスチェックを実施する

リファレンスチェックは、本人の同意を得たうえで前職関係者へ確認し、
自己申告内容を補完する方法です。

書類や面接だけでは見えにくい、担当業務の実態や働きぶり、
協働姿勢などを確認しやすくなります。

ただし、確認する事項は、職務遂行に関係する内容に限ることが重要です。

家族状況や思想信条、健康情報など、適性・能力と無関係な情報の収集は避ける必要があります

また、回答には評価者の主観が含まれるため、唯一の判断材料にしないことも重要です。

書類、面接結果、必要書類の確認とあわせて見ることで、経歴の信頼性や入社後の適合性を判断しやすくなります。

スキルチェックや実技テストを行う

口頭の説明だけでは判断しにくい場面では、スキルチェックや実技テストが有効です。

営業職ならロールプレイ、技術職なら実務に近い課題など、
職種に応じた方法で実際の対応力を確かめられます。

書類に書かれた経験やスキルが事実でも、現時点で再現できるとは限りません。
そのため、説明と実務の一致を見る視点が重要です。

選考の公平性を保つうえでも、
客観的に測れる評価機会を設ける意義は大きいでしょう。
ミスマッチの予防にもつながります。

職務経歴書に嘘を書かせないための予防策

職務経歴書の虚偽は、確認不足だけでなく、募集条件や選考設計の影響でも生まれます。

ここでは、採用フロー全体の予防策を整理します。

まずは全体像を掴み、採用基準と運用改善に繋げましょう。

求人票で求める経験やスキルを明確に伝える

求人票の要件が曖昧だと、応募者は解釈の幅を広く取り、
経歴を実際より寄せて書く動機が生まれやすくなります。

そのため、必須要件と歓迎要件を分け、
求める経験の中身を具体化することが重要です。

例えば、営業経験とだけ書くのではなく、
法人営業3年以上や新規開拓中心など、担当領域まで示したいところです。

マネジメント経験も、部下人数や責任範囲まで明記すると有効です。
応募前の期待値をそろえる設計が、誇張やミスマッチの予防につながります。

職務経歴書のフォーマットを指定する

職務経歴書は自由記述の幅が大きく、
都合の悪い情報を省いたり、実績を曖昧にしたりしやすい書類です。

そのため、企業側で書式を指定し、
記載項目をそろえる運用が有効になります。
在籍期間、役職名、担当業務、成果などを必須化すると比較しやすくなります。

項目が統一されれば、職歴ごとの差や記載漏れも見つけやすくなるでしょう。
面接で確認すべき論点を整理しやすい点も利点です。

加えて、応募者に正確な申告を促す効果も期待できます。
自由記述の余地を減らす設計が、誇張や省略の予防につながります。

選考過程で経歴確認を行うことを事前に伝える

選考段階で経歴確認を行うと事前に伝えることは、
虚偽記載の抑止につながります。

募集要項や面接初期で、提出を求める書類や確認方法を明示すると、
応募者は選考の前提を理解しやすくなります。

その結果、事実と異なる記載を避けたり、
確認に不安がある人が早い段階で辞退したりする可能性もあるでしょう。

重要なのは、確認の有無だけでなく、いつ・何を確認するかを示すことです。
透明性のある運用が、正確な申告を促す土台になります。

面接で確認する項目と評価基準を統一する

面接官ごとに確認内容がばらつくと、
深掘りの濃淡に差が出て、経歴の違和感を見逃しやすくなります。

そのため、担当業務の流れや成果の出し方、
チーム内での役割など、共通で確認する項目を定めることが重要です。

あわせて、どの回答を評価し、どこに懸念を持つのかという
評価基準もそろえておきたいところでしょう。

面接ごとの判断軸が揃えば、確認の抜け漏れを減らせます。
一貫した見極めが、採用判断の精度向上につながります。

証明書確認やリファレンスチェックを採用フローに組み込む

証明書確認やリファレンスチェックは、
必要なときだけ行う対応ではなく、採用フローに組み込むことが重要です。

例えば、最終面接前後にリファレンスチェックを行い、
内定承諾時に卒業証明書や資格証明書の提出を求める流れが考えられます。

こうした工程を標準化すれば、面接の印象だけに左右されにくくなり、
事実に基づく確認を進めやすくなるでしょう。

結果として、客観的な裏付けを伴う採用判断がしやすくなります。
経歴詐称によるミスマッチや入社後のトラブル予防にもつながります。

経歴だけでなく再現性や人物面も評価する

経歴や肩書き、過去の数値だけに依存すると、
誇張された内容をそのまま評価してしまうおそれがあります。

そこで重要になるのが、成果を出した背景にある
思考プロセスや再現性まで見る視点です。
同じ環境でなくても力を発揮できるかを確かめたいところでしょう。

例えば、実務に近い課題への向き合い方を問う面接や、
過去の行動を具体的に聞く手法は有効です。
表面的な実績より、判断や工夫の中身が見えやすくなります。

あわせて、協働姿勢や価値観などの人物面の適合性も欠かせません。
経歴だけに偏らない評価が、ミスマッチの防止につながります。

職務経歴書の嘘が発覚した場合の対処法

経歴の虚偽が判明した場面では、事実関係や就業状況によって対応の重さが変わります。

ここでは、発覚後の対応手順に沿って整理します。

まずは全体像を掴み、適切な判断と運用改善に繋げましょう。

まずは事実確認を行う

経歴詐称の疑いが出たときは、感覚で判断せず、まず客観的な事実確認から始めることが重要です。

職務経歴書の記載内容と、履歴書や提出書類、面接での回答に食い違いがないかを整理しましょう。

この段階で、すぐに虚偽と決めつけるのは適切ではありません。
記載ミスや認識のずれが原因の可能性もあるためです。

確認事項を時系列で整理し、どの点に疑義があるのかを明確にしておくことが、
次の対応を冷静に進める土台になります。

本人に説明を求める

事実関係に疑いがある場合は、応募者本人に経緯と認識の説明を求めることが欠かせません。

書類の記載と実態にずれがある理由を確認すれば、
単なる記載ミスか、意図的な虚偽かを切り分けやすくなります。

確認時は、感情的に追及するのではなく、時期や役割、成果の根拠を具体的に尋ねることが重要です。
必要に応じて、補足資料の提出も求めたいところでしょう。

説明内容に一貫性があるか、客観資料と整合するか。
本人説明の妥当性を見極めたうえで、次の判断へ進むことが大切です。

採用前は内定取り消しを慎重に判断する

採用前でも、内定取消は慎重に判断すべき対応です。

一般に、採用内定は労働契約が成立していると扱われることが多く、
取消しには客観的に合理的な理由社会通念上の相当性が求められます。

一方で、内々定は個別事情によって法的評価が異なるため、内定と同列には扱えません。

単なる違和感だけで進めるのではなく、まずは事実関係を固め、
その虚偽が採用判断に重要な影響を与えたかを確認することが重要です。

重要な経歴詐称や必要書類の不提出などは判断要素になり得ますが、
結論を急がず、内定通知の条件や確認資料との整合性を踏まえて慎重に検討すべきです。

参考:採用の内定・内々定について、取消や辞退する場合の注意点|厚生労働省

入社後は就業規則に沿って対応する

入社後に経歴詐称が判明しても、感覚的に処分を決めるのではなく、
まず就業規則に沿った対応を取ることが重要です。
懲戒は、就業規則に定めがあり、内容が合理的かつ相当でなければ無効となります。

そのため、該当する規定の有無と、
虚偽の内容が採用判断や業務にどこまで影響したかを整理したいところです。
解雇についても、客観的に合理的な理由と社会通念上の相当性が求められます。

処分を急ぐほど、後の紛争リスクは高まりやすくなります。
事実関係と規程の適用可否を確認したうえで、段階的に判断する姿勢が欠かせません。
必要に応じて、解雇予告など手続面まで含めて慎重に進めるべきでしょう。

再発防止のために採用フローを見直す

経歴詐称が発生した場合は、個別対応で終わらせず、
採用フロー全体の見直しにつなげることが重要です。

どの段階で違和感を見逃したのかを振り返れば、
求人票、書類確認、面接、証明確認のどこに課題があるか見えやすくなります。

たとえば、確認項目の不足や面接官ごとの判断差、
証明書提出のタイミングの遅れなどは、再発要因になりがちです。
見極めの抜け漏れが起きた工程を特定したいところでしょう。

原因に応じて、確認項目や評価基準、提出書類の運用を整えること。
同じ問題を繰り返さない仕組みづくりが、採用精度の向上につながります。

職務経歴書の嘘を見抜いてミスマッチを防ごう

職務経歴書の嘘は、選考を有利に進めたい心理や、
短期離職・空白期間を隠したい事情から起こりやすいものです。
見抜けないまま採用すると、採用ミスマッチや早期離職に繋がるおそれがあります。

誇張が起きやすいのは、在籍期間、役職、担当範囲、実績、資格、退職理由などです。
書類の違和感を確認し、面接で業務内容や成果の過程まで深掘りすることが重要です。

さらに、証明書確認やリファレンスチェック、スキルチェックを取り入れ、
事前の予防と選考中の確認を両立させることが、見極め精度の向上に繋がります。

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執筆者

金田大和

株式会社b&q 執行役員

横浜国立大学卒。プロップテック企業にて、リテンションマーケティング事業や人事コンサルティング事業の立ち上げ、事業責任者として推進。その後、代表高稲とb&qを共同創業し、現在は執行役員として、多くの企業にHRを通じて本質的な価値を届けるべく、コンサルティング事業を含む複数のHR事業を管掌。これまでのキャリアを通じて合計500社以上の人事と対話し採用/組織改善を図る。

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