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エンジニア採用におすすめのRPO(採用代行)10選!IT・製造業別に徹底比較

エンジニア採用におすすめのRPO(採用代行)10選!IT・製造業別に徹底比較

「採用のスピードを上げたい」

「優秀なエンジニアがなかなか見つからない」

そんな悩みを抱える企業が増えています。

そこで注目を集めているのが、RPO(Recruitment Process Outsourcing:採用代行)です。

専門知識を持つパートナーに採用業務を委託することで、採用の質を高め、スピードも向上。

この記事では、IT・製造業別におすすめのRPOサービス10選を比較し、それぞれのサービスの特徴や強みをわかりやすく紹介します。

RPOの仕組みや導入のポイントもあわせて解説していますので、ぜひ参考にして下さい。

目次

エンジニア採用におけるRPO(採用代行)とは?

RPO(採用代行)とは、企業の採用業務を専門会社に委託する仕組みです。

求人設計やスカウト、面接調整、内定後のフォローなど、採用の流れをトータルでサポート。

一般的な人材紹介サービスが「候補者を紹介して終わり」であるのに対し、RPOは採用活動のプロセスそのものを最適化する伴走型サービスです。

とくにエンジニア採用では、スキルの多様化や人材不足が進み、自社だけでの採用が難航気味。

そこで、専門知識を持つRPO企業が、採用市場のデータや経験を活かし、より効果的な母集団形成やアプローチ方法を提案します。

採用担当者の負担を減らしながら、採用の質とスピードを両立できるのも魅力。

RPOは単なる「採用代行」ではなく、採用の成功を共に目指すパートナーとして、多くの企業から注目をされています。

RPO(採用代行)について、詳しく解説しています。
RPO(採用代行)とは?サービス内容や導入に向いている企業の特徴を解説

ITエンジニア採用におすすめのRPO(採用代行)サービス比較 5選

ITエンジニアの採用は、専門スキルの見極めやスカウト競争の激化などで難易度が高まっています。

ここでは、IT領域に強みを持つRPO(採用代行)サービス5社を厳選し、それぞれの特徴や支援内容を紹介します。

AchieveHR

AchieveHRは、エンジニア採用に特化した成果伴走型のRPOサービスです。

採用戦略の立案から母集団形成、候補者へのアプローチ、内定後のフォローまでを一貫して支援する「伴走型」のスタイルが特徴で、専任者のいない企業でも安心して利用可能。

また、ヘッドハンティングを活用した独自チャネルを持ち、優秀な人材にもアプローチできます。

これまで100社以上を支援、採用成功率は90%以上

1ポジションあたり月間30名以上の候補者確保も実現し、最短26日で内定承諾に至る事例も持ちます。

導入前に無料の採用戦略設計を提供し、最短1週間で支援を開始できます。

スピーディーかつ成果重視の採用を目指す企業にとって、頼れるパートナーとなるでしょう。

費用目安90万円/月 + 成功報酬(想定年収の5~40%)
特徴・IT / 製造系のエンジニア採用に特化
・採用戦略設計から内定フォローまでをトータル支援
・成果伴走型であり採用戦略や施策の立案・改善に強みを持つ
運営会社株式会社b&q
URLhttps://black778643.studio.site/ 

LeIN

LeINは、エンジニア採用に特化した戦略設計型RPOサービスです。

単なる業務代行ではなく、企業の採用課題を分析し、戦略設計から実行までを伴走支援する点が特徴。

採用データの分析に基づく設計力と、実務レベルでの実行力を兼ね備えており、IT業界やスタートアップ企業を中心に高い評価を得ています

採用活動を「作業」ではなく「戦略」として設計し、採用力そのものを強化したい企業に適したRPOサービスです。

費用目安要問合せ
特徴・エンジニア採用に特化した戦略設計型のRPO
・採用課題の可視化と改善提案に強み
・データ分析に基づいた母集団形成とスカウト戦略
・採用広報やブランディング支援も可能
運営会社株式会社レイン
URLhttps://lein.co.jp/ 

TECH HIRE

TECH HIREは、ITエンジニア採用に特化したデータドリブン型RPOサービスです。

採用活動を感覚ではなくデータに基づいて最適化し、採用のスピードと精度を両立。

求人票の作成からスカウト、面接設定、クロージング支援までをワンストップで提供し、スタートアップから大手企業まで幅広く導入されています。

データを基盤に採用戦略を磨きたい企業や、PDCAを重ねて採用成果を高めたい企業に最適。

費用目安要問合せ
特徴・データ分析を活用した科学的な採用支援
・スカウト文面のABテストなどによる改善サイクルの確立
・ITエンジニア採用に特化したノウハウと専任チーム
・採用成果を可視化するレポーティング機能
運営会社株式会社トラックレコード
URLhttps://techhire.trackrecords.co.jp/ 

PROREC

PRORECは、ハイクラス人材や技術職の採用に強みを持つAI活用型のRPOサービスです。

10年以上にわたり、100社以上のエンジニア採用を支援してきた実績をもとに、採用戦略の設計からスカウト、面接調整、データ分析までをトータルでサポートします。

独自開発のAIを活用し、候補者ターゲットの精度向上やスカウト返信率の改善を実現。

AIの分析力と専門チームの経験を融合し、スピーディーかつ精度の高い採用を目指す企業にぴったりのサービスです。

効率だけでなく、採用の質にもこだわる企業に選ばれています。

費用目安・AI採用代行+採用コンテンツ支援プラン:55万円
・AI採用代行プラン:30万円
・採用コンテンツ支援プラン:30万円
特徴・AIと人の知見を組み合わせたハイブリッド型採用支援
・戦略設計から実行までワンストップで対応
・独自AIによるターゲット分析とスカウト最適化
・ハイクラス・エンジニア採用に豊富な実績
運営会社株式会社プロリク
URLhttps://prorec.jp

core scout

core scoutは、採用戦略の設計から実行・改善までを一貫支援する、中小企業向けのRPOサービスです。

単なる業務代行ではなく、企業の課題に寄り添う「提案型」スタイルが特徴。

ヒアリングを重ねて現状を定量的に分析し、採用活動全体を最適化します。

エンジニア採用における戦略設計やダイレクトリクルーティングの運用代行にも強みを持ち、限られたリソースでも成果を出したい企業に選ばれています。

受け身ではなく能動的に採用活動へ関わり、課題発見から改善までを共に進める「パートナー型RPO」として、採用力の底上げを目指す企業におすすめのサービスです。

費用目安要問合せ
特徴・現状分析に基づくフルカスタマイズ型の伴走支援
・採用戦略設計から運用改善までを一貫サポート
・データと競合分析に基づく“提案型”の採用改善
・ダイレクトリクルーティング運用の代行に対応
運営会社株式会社シンギョク
URLhttps://core-scout.com/ 

製造エンジニア採用におすすめのRPO(採用代行)サービス比較 5選

製造エンジニアの採用は、専門知識や現場経験の見極めが難しく、人材確保に時間がかかりがちです。

ここでは、製造業のエンジニア採用に強みを持つRPOサービス5選を比較し、それぞれの特徴をわかりやすく紹介します。

AchieveHR

AchieveHRは、IT領域に強みを持ちながら、製造業のデジタル人材や開発エンジニア採用にも対応できる総合型のRPOサービスです。

単なる代行にとどまらず、採用戦略の設計から実行、改善までを成果にこだわって伴走します。

「成果伴走型コンサルティング」として、固定費を抑えつつ成功報酬を取り入れることで、企業と同じ目線で採用目標の達成を追求。

IT・製造業・BizDevなど専門性の高い職種で、採用決定率90%以上を実現しています。

採用戦略の設計から内定者フォローまでしっかり寄り添い、成果に直結する採用を実現したい企業にぴったりのサービスです。

費用目安90万円/月 + 成功報酬(想定年収の5~40%)
特徴・IT / 製造系のエンジニア採用に特化
・採用戦略設計から内定フォローまでをトータル支援
・成果伴走型であり採用戦略や施策の立案・改善に強みを持つ
運営会社株式会社b&q
URLhttps://black778643.studio.site/ 

Careerbility

Careerbilityは、製造業・ものづくり業界に特化したRPOサービスです。

中堅から大手企業の技術職採用を中心に、エンジニアリング領域の採用課題を幅広くサポート

とくに半導体分野に強みを持ち、業界特有の専門知識やスキル要件を踏まえたマッチングに定評があります。

戦略的な求人マーケティングと豊富な業界ネットワークを活かし、採用の精度とスピードを両立させることが可能。

製造業の未来を支えるパートナーとして、採用を通じて企業とエンジニアの双方に価値を届けるサービスです。

費用目安要問合せ
特徴・製造業・ものづくり業界に特化したRPOサービス
・半導体など技術職採用に強みを持つ専門チーム
・業界リーダーとのネットワークを活かした人材提案
・求人マーケティングとデータ分析で効率的な採用を実現
・紹介・RPO・コーチングを組み合わせた総合支援体制
運営会社株式会社キャリアビリティ
URLhttps://careerbility.com/ 

JIG

JIGは、製造業向けに特化した採用マーケティングと採用実務代行を組み合わせたRPOサービスです。

単なる業務委託ではなく、企業の採用課題を可視化し、戦略立案から実行、定着支援までを一貫してサポートします。

採用ブランディングの構築やターゲット定義、チャネル設計などの上流工程に強みを持ち、採用効果を最大化するマーケティング視点での支援が特徴。

採用担当者のパートナーとして、採用成功だけでなく入社後の活躍までを見据えた取り組みを行っています。

採用活動の“仕組みづくり”から“実行支援”までを一貫して任せられる、製造業企業に寄り添ったRPOサービスです。

費用目安要問合せ
特徴・採用マーケティングと実務代行を両立したRPOサービス
・採用ブランディングやターゲット設計の上流支援に強み
・チャネル選定から選考プロセス改善までをトータル支援
・入社後の定着フォローやリファーラル採用支援も可能
・製造業に特化した課題解決型のコンサルティング
運営会社株式会社JIG
URLhttps://jig-jpn.com/recruitment/ 

アールナイン

アールナインは、全国対応の大手RPOサービスとして、製造業や建設業をはじめとする多様な業界の採用をサポートしています。

15年以上にわたり800社以上の採用を支援してきた実績を持ち、戦略立案から実務代行までをトータルでサポート。

専属チームが最短1週間で稼働し、採用スピードと成果の両立を実現します。

候補者体験を重視した選考プロセス設計にも定評があり、内定辞退の防止や定着率向上にも貢献しています。

経験豊富なプロフェッショナルチームが企業ごとの課題に寄り添い、戦略的かつスピーディーな採用実現を支援する信頼度の高いRPOサービスです。

費用目安・月額20万円 + 初期費用(5万円)/月稼働:30h
・月額40万円 + 初期費用(5万円)/月稼働:50h
・月額60万円 + 初期費用(5万円)/月稼働:70h
特徴・全国対応の大手RPOで15年以上の実績
・製造業・建設業など専門性の高い採用に強み
・1,500人の採用プロフェッショナルによる専属チーム体制
・候補者体験を重視した選考設計と内定後フォロー
・最短1週間でサポート開始、急な採用ニーズにも対応
運営会社株式会社アールナイン
URLhttps://r09.jp

人事部パック

人事部パックは、中小企業・製造業向けに採用から教育・評価までを一括支援するRPOパッケージ。

人材を「採用して終わり」ではなく、「育て・定着させる」までをトータルにサポート。

人事専任の担当者がいない企業でも、月額制で安定した人事運営が行えます。

採用計画の立案や教育制度の整備、評価制度の構築など、総合的に支援します。

人事業務を効率化しながら、人材の採用・育成・定着をすべてカバーできる中小企業向けの総合RPOサービス

費用目安要問合せ
特徴・新卒・中途採用に対応し、戦略設計から運用までをサポート
・自社に合わせた教育制度づくりや研修体制のアドバイス
・オンライン研修動画の活用で、学びやすく継続しやすい環境を提供
・評価制度や給与設計までトータルに支援
・採用、教育、評価、定着をまとめて依頼できる月額型プラン
運営会社株式会社ジンジブ
URLhttps://landingpage.jinjib.co.jp/jinjibpack2 

エンジニア採用でRPO(採用代行)が注目される理由

エンジニア採用は、専門スキルの多様化や人材競争の激化により、従来の手法だけでは成果を出しにくくなっています。

こうした背景から、採用のプロが戦略設計から実務まで支援するRPOが注目を集めています。

ここでは、RPOが注目される主な理由を3つ解説。

エンジニアの採用難について、こちらの記事で詳しく解説
エンジニアの採用が難しい理由は?課題や成功のコツを徹底解説

DX推進・AI活用で人材需要が急増

DXやAIの普及により、エンジニア採用は今やRPOの活用が欠かせない状況です。 

企業のデジタル化が進むにつれ、クラウドやSaaS開発に対応できる人材の需要が急増。

専門スキルを持つ人材は限られており、採用競争は一段と激しくなっています。

こうした中で、採用のスピードやノウハウ、チャネルの最適化を支援するRPOが注目されています。

スカウト設計や求人媒体の運用、候補者対応までを専門チームが担い、効率的で質の高い採用を実現。

優秀な人材への競争激化と人件費高騰

エンジニア採用の競争が激しくなるなか、RPOはコストを抑えながら質の高い採用を実現できる方法として注目されています

リモートワークの普及や副業の広がりにより、優秀な人材はより自由に働き方を選べるようになり、報酬水準も上昇傾向に。

その結果、求人広告や採用担当者の人件費など、採用にかかるコストが増え続けています

こうした課題に対し、RPOを導入することで固定費を変動費に置き換えつつ、専門チームのノウハウを活かした効率的で質の高い採用が可能になります。

IoTや自動運転など先端分野で人材需要が拡大

製造業におけるデジタル化の進展により、IoTや自動運転など先端分野の人材確保にはRPO(採用代行)の活用が欠かせなくなっています。

EV開発やロボティクス、スマートファクトリー化が進む中で、ハードウェアだけでなくソフトウェアの知識を持つ“ハイブリッド型エンジニア”の需要が急増。

しかし、こうした人材は市場でも競争が激しく、自社だけで採用を進めるのは容易ではありません

RPOを活用することで、専門性を理解した採用設計やスカウト戦略を実行でき、効率的にデジタル人材を確保することが可能になります。

エンジニア採用でRPO(採用代行)の主な業務範囲

RPOは、企業の採用活動を幅広く支援するサービスです。

ここでは、エンジニア採用においてRPOが担う主な業務範囲について解説します。

採用計画策定

採用を成功させるためには、明確で実現性のある採用計画が必要です

RPOでは、企業の目標や採用難易度に合わせて、戦略的に計画立案をサポートします。

主な支援内容は次のとおり。

支援内容

  • 採用人数やスケジュールの設計
    事業計画に基づき、必要な時期に必要な人材を確保できるよう計画を立てます。
  • KPI(採用指標)の設定
    応募数や面接通過率などを明確にし、進捗を見える化します。
  • 採用ペルソナの策定
    特にエンジニア採用では、必要なスキルや経験をもとに理想の人材像を明確化します。
  • 市場データをもとにした戦略設計
    業界動向や競合状況を踏まえ、最適な採用手法を提案します。

RPOを活用することで、採用活動の方向性が整理され、限られたリソースでも効果的な採用が進めやすくなります。

母集団形成

採用活動の成果を左右するのが「母集団形成」です

RPOを活用すれば、専門チームが自社に合った手法で応募者を効果的に集められます。

職種や業界に合わせて、複数のチャネルを最適に使い分けるのが特徴です。

主な母集団形成のサポート内容は次のとおり。

母集団形成のサポート内容

  • 求人広告の運用
    Indeedやdoda、Greenなどの媒体を活用し、効果的な求人設計を行います。
  • スカウト・ダイレクトリクルーティング代行
    WantedlyやLinkedInなどで候補者へ直接アプローチ。返信率を高める文面設計も実施します。
  • SNS・オウンドメディア活用
    X(旧Twitter)やnoteを活かした企業発信で、採用ブランディングを強化します。
  • データ分析と運用改善
    応募数・応募者の質を定期的に分析し、PDCAを回しながら採用効果を高めます。

専門ノウハウを持つRPOが支援に入ることで、効率的に応募数を増やし、より質の高い採用母集団を形成できます。

応募者対応・面接代行

RPOでは、応募受付から日程調整、一次面接の実施、合否連絡までを一貫して代行します

これにより、応募者との連絡遅延や調整ミスといった“機会損失”を防ぐことが可能です。

主な代行内容は以下のとおり。

主な代行内容

  • 応募受付・問い合わせ対応(メール・電話・チャットなど)
  • 履歴書・職務経歴書の確認とデータ管理
  • 面接日程の調整およびリマインド連絡
  • スクリーニング面接やWeb面談の代行
  • 合否連絡や候補者フォロー

応募者とのやり取りをスムーズに進めることで、好印象を与えられるだけでなく、選考辞退の防止にもつながります。

RPOを活用すれば、採用担当者はコア業務に集中しながら、より質の高い採用体験を提供できるでしょう。

内定・入社フォロー

 内定を出しても、候補者が他社選考を続けているケースは少なくありません

そこでRPOでは、内定者への定期的な連絡や入社前の面談を通して、不安や疑問を解消しながら入社意欲を高めます。

さらに、入社後のオンボーディング(受け入れ支援)も行い、スムーズに職場へなじめる環境づくりをサポート。

結果として、「入社率」や「定着率」の改善、早期離職の防止にもつながり、採用担当者が安心して次の採用活動に取り組める体制が整います。

エンジニア採用をRPO(採用代行)に任せるメリット

エンジニア採用では、専門スキルの見極めや候補者対応など、採用担当者の負担が大きくなりがち。

こうした課題を解決する手段として、RPOを活用する企業が増えています。

ここでは、RPOに任せることで得られる主なメリットを紹介。

採用担当者の負担軽減と採用スピードの向上

RPOを導入することで、採用担当者の負担を減らしながら採用スピードを高めることができます

応募者対応や面接日程の調整、求人媒体の運用など、日々の細かな業務を専門チームが代行するため、担当者は面接や内定者フォローといった重要な業務に集中できます。

実際に、候補者管理や調整にかかる時間を約半分まで削減できるケースも。

特にエンジニア採用では、連絡の速さが内定承諾率に直結するため、RPOを活用することで機会を逃さず、よりスムーズな採用を進められます。

専門ノウハウの活用による採用精度の向上

RPOを活用することで、専門ノウハウに基づいた精度の高い採用が可能になります。

エンジニア採用は、フロントエンドやバックエンドなど職種ごとに求められるスキルが異なり、担当者だけで最適な人材を見極めるのは難しい場合があります。

RPOは、職種別の要件定義やスキル評価の設計を支援し、自社に合った人材像を明確化。

さらに、豊富なデータベースを活用したスカウト設計や市場分析により、候補者とのマッチング精度がアップします。

データ分析に基づく継続的な採用改善

RPOは、データを活用して採用活動を継続的に改善できる点が大きな特徴です。

応募数やスカウト返信率、面接通過率などのデータを分析し、採用の流れを客観的に見直します。

たとえば、応募チャネルの成果を比較してコスト効率の高い媒体に予算を再配分したり、内定率を高める面接設計に見直したりすることが可能です。

RPOは単なる業務代行ではなく、企業とともに採用力を高めていく長期的なパートナーとして機能し、より効果的な採用活動を支えます。

エンジニア採用をRPO(採用代行)に任せるデメリット

RPOは多くの企業で採用効率化の手段として活用されていますが、外部委託ならではの注意点も存在。

ここでは、エンジニア採用をRPOに任せる際に考慮すべき主なデメリットについて解説します。

自社文化とのミスマッチが起こるリスク

RPOを導入する際に注意したいのが、自社の文化や価値観とのミスマッチが起こるリスクです。

外部パートナーが自社の職場環境や採用方針を十分に理解していないと、スキル面では優秀でも社風になじまない人材を採用してしまう可能性があります。

ミスマッチを防ぐには、初期段階での丁寧なヒアリングや採用要件の共有が重要

採用活動中も定期的にフィードバックを行い、方針のずれを早期に修正する体制を整えましょう。

RPOと企業が連携しながら採用を進めることで、より高いマッチング精度を保てます。

情報共有や意思決定のスピードが低下する可能性

RPOを活用する際は、情報共有や意思決定のスピードが落ちる可能性にも注意が必要です。

社内とRPOの間で承認フローや連絡体制が十分に整っていない場合、候補者対応が遅れたり、採用判断が後手に回ったりすることがあります。

これを防ぐには、SlackやTeamsなどのチャットツール、CRMとの連携で情報を一元化し、リアルタイムに状況を共有することが効果的。

また、定例ミーティングや進捗ダッシュボードを活用して意思決定のスピードを維持すれば、RPOの強みを最大限に発揮できます。

契約範囲外の業務に柔軟対応できない場合がある

RPOを導入する際は、契約範囲外の業務に柔軟に対応できない場合がある点にも注意が必要。

多くのRPOは、母集団形成から内定フォローまでの範囲で支援を行いますが、採用広報の企画や面接官トレーニング、入社後の教育支援などは契約対象外となるケースも

想定外の業務が発生した場合には、追加費用や別契約が必要になることもあります。

そのため、導入前に「どこまでを委託範囲とするか」を明確に取り決め、運用後のトラブルを防ぐことが大切。

エンジニア採用のRPO(採用代行)サービスの選び方

RPOサービスを導入する際は、自社の採用体制や課題に合ったパートナーを選ぶことが大切です。

サービスごとに強みや得意領域が異なるため、目的に合わせて見極めましょう。

ここでは、エンジニア採用に適したRPOを選ぶ際のポイントを5つ紹介。

IT・製造エンジニア領域への理解度

RPOを選ぶ際は、IT・製造エンジニア領域への理解度が高いかどうかを確認しましょう。

エンジニア職は職種の幅が広く、必要なスキルや採用市場の動向も業界によって大きく異なります。

IT分野ではクラウドやAIなどの最新技術への理解が不可欠であり、製造分野では設計や生産技術に関する知見が求められます。

こうした違いを正確に把握し、職種ごとの採用要件を的確に捉えられるRPOを選ぶことが重要。

専門リクルーターが在籍し、業界特有の採用ノウハウを持つ企業を見極めましょう。

スカウト代行・母集団形成の強さ

RPO(採用代行)を選ぶ際は、スカウト代行や母集団形成の強さを重視しましょう。

エンジニア採用では、求人広告だけでなく、Wantedly・Green・LinkedInなどのダイレクトリクルーティングを活用した候補者リーチが重要。

RPOがこれらのチャネル運用に長けていると、スカウト返信率や応募数の向上が期待できます。

さらに、クリック率や返信率などのデータを分析し、スカウト文面やターゲット条件を継続的に最適化できるかも大きなポイントです。

精度の高い運用力を持つRPOを選ぶことで、採用効率を一段と高められます。

料金体系

RPOを導入する際は、料金体系の仕組みを理解したうえで契約しましょう

主なモデルには「月額制」「成果報酬制」「月額+成果報酬の混合型」があります。

継続的な採用を行う企業には月額制が向き、採用成果に応じて費用を支払いたい場合は成果報酬型がおすすめ。

費用だけでなく、どこまでがサポート範囲に含まれるのか、追加費用が発生する条件なども確認することが大切です。

料金の透明性と費用対効果を比較し、自社の採用規模や期間に合ったプランを選びましょう。

過去の導入実績と事例

RPOを選ぶ際は、過去の導入実績や事例を確認し、信頼性の判断材料にしましょう

同業種・同規模の企業で成果を上げている実績があれば、自社でも同様の効果を得られる可能性が高いです。

「採用決定率の向上」「採用期間の短縮」「応募数の増加」など、数値で成果を示している事例は参考になります。

また、ITや製造など自社と近い職種領域での支援経験があるかも重要な確認ポイント。

定量的な成果と事例の内容を比較し、自社に合ったRPOを選びましょう。

コミュニケーション体制

RPOを選ぶ際は、コミュニケーション体制の質が成果を左右します。

担当者との連携が円滑であればあるほど、採用活動の精度とスピードが高まります。

特に以下の点を確認しておくと安心です。

チェックポイント

  • 専任担当者が配置されるかどうか
  • 問い合わせや相談へのレスポンスが早いか
  • 定例ミーティングや進捗レポートの頻度と内容
  • データ共有や課題改善の提案があるか
  • 双方向のやり取りを重視しているか

単に業務を代行するだけでなく、課題を共有しながら採用戦略を一緒に考えてくれるRPOを選びましょう。

RPOでスピードと質を両立したエンジニア採用へ

エンジニア採用を成功させるには、スピードと質の両立が大切です。

RPOは、専門的なノウハウとデータ分析をもとに、採用活動をよりスムーズかつ精度高く進めるための頼れるパートナーです。

自社の課題や採用目標に合ったRPOを選び、スピーディーでミスマッチのない採用を目指しましょう

WRITERライター情報

プロフィール画像

執筆者

金田大和

株式会社b&q 執行役員

横浜国立大学卒。プロップテック企業にて、リテンションマーケティング事業や人事コンサルティング事業の立ち上げ、事業責任者として推進。その後、代表高稲とb&qを共同創業し、現在は執行役員として、多くの企業にHRを通じて本質的な価値を届けるべく、コンサルティング事業を含む複数のHR事業を管掌。これまでのキャリアを通じて合計500社以上の人事と対話し採用/組織改善を図る。