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エン転職ダイレクトの料金体系は?他社サービスの料金と徹底比較

エン転職ダイレクトの料金体系は?他社サービスの料金と徹底比較

中途採用で「応募が集まらない」「紹介費が高い」と悩む企業が増えています。

こうした課題を背景に、多くの企業が注目しているのが、企業から候補者に直接アプローチできるダイレクトリクルーティングサービス「エン転職ダイレクト」です。

大規模データベースとスカウト機能を活用でき、成功報酬がかからない前払い型の採用サービスであるため、複数名採用でも費用を抑えやすい点が特徴。

本記事では、仕組みや料金、向いている企業像まで分かりやすく解説します。

「応募が来ない状況を変えたい」「費用対効果の高い採用手法を探している」と感じている企業は、ぜひこの記事を参考に自社の採用改善に役立ててください。

エン転職ダイレクトとは?

エン転職ダイレクトは、エン株式会社が提供するダイレクトリクルーティングサービスです。

エン転職ダイレクトでは、企業側から候補者へ直接スカウトを送れるため、「応募を待つ採用」では出会いにくい経験者層にも能動的にアプローチできます。

全国規模の登録データベースには、首都圏だけでなく地方在住の転職希望者も多く、営業職・事務職・ITエンジニア・バックオフィス職など幅広い職種の実務経験者が複数登録

多様な母集団を活用でき、ゼロから候補者を集める負担を大きく減らせる点が特徴です。

また、件名の見え方や配信ロジックが最適化されており、スカウトメールの開封につながりやすい仕組みが整備。経験年数・スキル・希望勤務地など、詳細な条件で候補者を検索できるため、求める人材像に近い層へ効率的に接触できます。

求人広告では応募が集まりにくい企業でも、ダイレクトリクルーティングなら自社から狙った層へ働きかけることができ、また、スカウト受信に前向きなユーザーも多いため、面談設定へ進みやすい母集団を自社で形成できる点も評価されているのです。

エン転職ダイレクトの料金体系

エン転職ダイレクトの料金体系は、成功報酬がかからない定額制です。

採用人数によって追加費用が増える心配がないため、限られた予算内で複数名を採用したい企業にとって費用を計画しやすい仕組みになっています。

プランは主に利用期間やスカウト通数を基準に構成されており、企業が必要とする採用量に合わせて柔軟に選べる点は大きな特徴といえるでしょう。

また、求人掲載数は原則無制限のため、新規ポジションが増えた場合でも追加費用を気にせず同時並行で募集を進められるなど、運用の幅が広がりやすい点もメリット。

スカウトを中心に母集団形成を強化したい企業や、中長期的に採用力を高めたい企業にとって活用しやすいサービスであり、安定的な採用チャネルを確保したい場合にも適切です。

なお、料金や仕様は変更される可能性があるため、導入を検討する際には必ず最新の公式資料で内容を確認することをおすすめします。

比較項目ベーシックプランアドバンスプランプロプラン
固定費用80万円180万円330万円
成功報酬0円0円0円
利用期間12週間24週間48週間
スカウト数400通1,000通2,000通
求人掲載数無制限無制限無制限
おすすめの企業まず試しに運用したい中小企業や少人数採用の企業半年ほどかけて複数名を計画的に採用したい企業複数職種で継続的に採用を強化したい企業

※料金・通数が異なる場合があります。最新情報は公式サイトで確認してください。

それでは、各料金プランの解説をしていきます。

ベーシックプラン

ベーシックプランは、エン転職ダイレクトを初めて利用する企業がスカウト運用の流れをつかみやすいように設計されたエントリープランです。

利用期間やスカウト可能数は上位プランに比べてコンパクトに設定されており、まずは候補者へのアプローチを一定規模で試してみたい企業に向いています

求人掲載数は原則として無制限のため、営業職や事務職だけでなく、バックオフィスや技術系など複数の職種を同時に公開したい場合でも柔軟に対応可能。

また、求人広告では応募が集まりにくい職種や、反応が伸びにくい中小企業でも、自社が求める経験者層へ能動的にアプローチできる点が大きなメリットです。

スカウト運用では、文面の質や検索条件の設計が成果を左右するため、試行しながら改善していくことで返信率や面談設定率を高めやすくなります。

一定の運用経験を積めば、採用したい職種の幅が増えたタイミングで、よりスカウト配信量の多いアドバンスプランへ移行しやすい点も特徴です。

コストを抑えながらスカウト採用の基礎を構築したい企業や、まずは小さく運用をスタートしたい企業にとって、ベーシックプランは導入しやすい選択肢といえるでしょう。

アドバンスプラン

アドバンスプランは、複数名の採用を中期的に進めたい企業を想定した、ベーシックよりもスカウト配信量や運用幅を広げられるプランです。

利用期間やスカウト数が増え、段階的に母集団を広げながら採用を進めたい企業と相性が良く、営業・事務・専門職を同時に募集したいケースでも、十分なアプローチ量を確保できます。

求人掲載数は原則として無制限のため、複数部門で採用ニーズが発生している企業でも、追加費用を気にせず並行して求人を公開できる点がメリットです。

また、スカウト運用を改善しながら成果を伸ばしたい企業にも適したプランで、反応を確認しながら文面の見直しや検索条件を改善することで、返信率・面談設定率の向上が期待可能。

ベーシックプランよりもスカウトの配信上限が多いため、一定の運用データを蓄積しながら分析・改善を行いたい企業にも適しています

プロプラン

プロプランは、複数ポジションを同時に募集したい企業や、年間を通じて継続的に採用活動を行う企業を想定した最上位プランです。

利用期間やスカウト配信量が「ベーシック・アドバンスプラン」よりも大きく設定されており、大規模な母集団形成を計画的に進めたい企業に適しています

営業・事務・エンジニア・バックオフィスなど、複数領域の採用を並行して進めるケースでも、安定したアプローチ量を確保できる点が強み。

求人掲載数は原則として無制限で、事業拡大に伴い新たなポジションが増えた場合でも柔軟に対応でき、配信量が多いことで候補者データの分析・改善に取り組む余地が広がり、スカウト運用の精度を着実に高められる点も、上位プランならではのメリットといえるでしょう。

また、専属のサポートによるフォロー体制が手厚く、スカウト文面の改善提案や検索条件の見直しなど、成果につながりやすい運用改善を継続的に支援してもらえる点も評価されています。

短期間で複数名の経験者を採用したい場合や、採用成果を最大化したい企業が選ぶことの多いプランであり、採用力を戦略的に強化したい企業にとって最適な選択肢といえるでしょう。

他社サービスとの料金比較

サービスを検討する際は、料金体系・登録者属性・強みとなる領域の比較が重要。

各サービスによって、登録ユーザーの層や料金形態/費用は異なるため、自社の採用ターゲットや採用計画に合わせてサービスを選ぶ必要があります。

比較軸をそろえた表を以下にまとめました。

比較項目エン転職ダイレクトビズリーチdodaダイレクトリクルートダイレクトスカウトOpenWorkリクルーティング
料金形態定額制利用料+成功報酬定額制/成功報酬型成功報酬型基本利用料+成功報酬
費用感利用料:80万円~利用料:85万円~
成功報酬:15%~
利用料:80万円〜
成功報酬:20%~
成功報酬:15%~利用料:70~350万円
成功報酬:30~80万円
登録者幅広い年齢層30〜40代中心
ハイクラス人材
20〜50代
幅広い職種
ハイキャリア層
新規登録も多い
口コミ閲覧ユーザー
ホワイトカラー・若手〜ミドル層が中心
特徴掲載数が上限なく、複数名採用しやすいハイクラス/専門職に強いデータベース定額制/成果報酬型を選べる柔軟性ハイクラスに強く採用決定まで費用ゼロ口コミ・評価スコアを採用力に転換可能
おすすめ企業複数名・複数職種を採用したい企業管理職・専門職採用を強化したい企業中途採用全般で母集団形成を強化したい企業成果とコストを連動させてリスクを抑えたい企業ミスマッチを減らし透明性の高い採用を進めたい企業

※料金・通数が異なる場合があります。最新情報は公式サイトで確認してください。

各サービスは強みが異なるため、料金だけでなく、登録者属性・カバー領域・採用ターゲットとの相性 を総合的に確認することが重要です。

自社の採用ターゲットを明確にし、最も効率よくアプローチできるサービスを選びましょう。

エン転職ダイレクトの特徴

エン転職ダイレクトは、経験者層を中心とした大規模なデータベースを活用し、企業側から候補者へ直接アプローチできる点が大きな特徴です。

スカウトメールの到達・閲覧につながりやすい仕組みが備えられているほか、運用をサポートする担当者によるフォロー体制が整っている場合もあります。

ここでは、採用成果につながりやすいと評価されている三つの特徴を見ていきましょう。

業界最大級のスカウトデータベースを保有

エン転職ダイレクトは、全国規模で形成された大規模な会員データベースを活用し、幅広い候補者へアプローチできる点が特徴です。

営業職や事務職に加え、ITエンジニアやバックオフィスなど、多様な経験領域をもつ登録者が含まれているため、複数の職種で採用活動を進める企業にも対応しやすい媒体といえます。

登録者層は若手からミドル層まで幅広く、一定の実務経験を備えた層にもアクセスできる点、即戦力人材を求める企業にとって活用しやすい土台となるでしょう。

検索条件は詳細に設定でき、経験年数やスキル、希望勤務地など複数の軸を組み合わせて候補者を抽出できるため、求める人物像に近い層へ効率的に接触可能。

採用が難航しやすい職種では、十分な母集団を確保できるかどうかが成果に影響しますが、大規模データベースの活用でアプローチの幅を広げ、面談につながる可能性を高められる点が強みです。

加えて、スカウト配信では候補者の属性や経歴を踏まえながら個別にアプローチでき、応募型の採用手法では母集団を集めにくい企業でも、必要な人材へ働きかける機会を確保しやすい媒体といえます。

開封率を高める独自機能が充実

エン転職ダイレクトは、スカウトを候補者に“見られやすくする工夫”が多数盛り込まれている点が特徴です。件名の表示方法やメールの見え方が最適化されており、候補者がスカウトを視認しやすい環境が整えられています。

スカウトは送信数だけでは成果に直結しにくいため、どれだけ開封されるかが結果を左右する重要な要素になるのです。

開封されやすい媒体であれば、その後の返信や面談につながる確度も自然と高まりやすくなります。

また、候補者の行動データや属性を踏まえて配信されるロジックが用意されており、適切なタイミングでスカウトを届けられる仕組みがあり、これにより、候補者がメールを開く可能性を高めつつ、自社への関心喚起にもつなげやすい点が強みといえるでしょう。

さらに、表示順位の工夫や閲覧状況に応じたアプローチも行えるため、単に母集団の広さに依存するのではなく、効率的に候補者へ接触でき、開封率が向上すれば、その後の返信率や面談設定率の向上にも波及し、採用活動全体の効率化につながる点が大きなメリット

他媒体でスカウトの反応が得られにくかった企業でも、見られやすい仕組みを活用することで、アプローチの機会を生みやすいのが特徴です。

専属カスタマーサクセスによる手厚いサポート

エン転職ダイレクトでは、運用をサポートする担当者による支援体制が用意されており、採用担当者の負荷を軽減しながら成果につなげやすい点が特徴です。

初めてスカウト型サービスを利用する企業でも、候補者の検索方法やスカウト文面の作成など、運用の基本的な部分から相談可能。

特にスカウト文面は成果に大きく影響するため、第三者の視点で改善点を示してもらえることは、高い効果を得るうえで重要な支援となり、加えて、状況に応じた配信タイミングの見直しやターゲット層の再設定など、運用改善に関するアドバイスを受けられる場合もあります。

スカウト運用は継続するほど方針がぶれやすくなることがありますが、定期的な振り返りを通じて方向性を調整できるため、長期的に安定した運用を行いやすくなり、担当者の工数が限られる企業にとっても、サポートがあることで採用活動を継続しやすい環境が整備可能です。

スカウト型採用は、戦略設計から改善まで複数の工程を必要とするため属人的になりやすい側面がありますが、支援担当者の伴走があれば経験が浅い担当者でも運用の型をつくりやすく、採用成果につなげやすい媒体といえるでしょう。

エン転職ダイレクトが向いている企業は?

エン転職ダイレクトは、応募型の採用では母集団を確保しにくい企業や、経験者層へ能動的にアプローチしたい企業に適したサービスです。

スカウトを中心としたアプローチが可能なため、地方企業や中小企業など、ブランド力だけでは候補者にリーチしづらい環境でも接点をつくりやすい点が特徴といえます。

また、スカウトによって企業側から必要な人材へ直接働きかけられるため、即戦力人材との接触機会を広げやすく、採用活動の選択肢を増やせる点も大きな強み。

それでは、エン転職ダイレクトと特に相性の良い三つの企業タイプについて見ていきましょう。

求人広告で応募が集まりにくい企業

エン転職ダイレクトは、応募型の求人では母集団を確保しづらい企業に有効とされるダイレクトリクルーティングサービスです。求人広告のように応募を「待つ採用」では、応募が集まらない限り選考に進めないという構造的な課題があります。

特に競争の激しい職種や業界では、知名度・ブランド力が十分でない企業ほど応募数が伸びにくく、採用計画が停滞しやすくなり、こうした環境では、受け身の手法だけで必要な候補者を確保することが難しくなるケースも存在。

その点、エン転職ダイレクトは企業側から候補者へ直接働きかけられるスカウト型のサービスであり、条件に合う候補者へ自らアプローチできることが最大の特徴です。

母集団が不足しやすい職種でも、該当する候補者に順次アプローチすることで、応募を待たず選考を前に進めることができます。

また、登録者のスキル・経験・属性を踏まえて対象を絞り込めるため、反応が得られやすい候補者へ効率的に接触できる点もメリットでしょう。

既存の採用手法だけでは応募が集まらず、採用活動の停滞を感じている企業にとって、状況を打開しやすい追加チャネルとして活用しやすいサービスといえます。

即戦力人材に直接アプローチしたい企業

エン転職ダイレクトは、経験者・即戦力層へのアプローチを強化したい企業に適したダイレクトリクルーティングサービスです。企業側から候補者へ直接スカウトを送れるため、通常の求人広告では接点を持ちにくい層にもアプローチできる点が大きな特徴。

特に、三年以上の実務経験を持つ人材や即戦力層は、求人広告だけでは応募に結びつきにくく、採用が長期化しやすい傾向があります。

エン転職ダイレクトでは、候補者の職歴・スキル・希望条件などを確認しながら選定できるため、狙いたい人材像に対して精度の高いアプローチが可能です。

また、必要な人材へ早期に接触できる点もメリットで、スピード採用を求める企業にとっては大きな利点となり、専門性の高いポジションや、即戦力採用が採用計画の中心となる企業では、こうした能動的なアプローチ手法の方が成果に直結しやすい傾向があります。

さらに、スカウトに返信を得られれば、その後の調整を迅速に進められ、面談設定までをスムーズに運べる点も強みであり、経験者採用の効率を高めたい企業にとって、必要な層へ直接働きかけられるダイレクトリクルーティングは、採用活動全体を前へ推進する有効な手法といえるでしょう。

地方・中小企業で採用競争に苦戦している企業

地方や中小企業は、求人広告での露出が大手企業に比べて弱く、応募数が安定しにくいという構造的な課題を抱えています。ブランド力や知名度の差が生まれやすいため、同じ条件で採用活動を行っても応募が集まりにくい状況が発生しがちです。

そのため、従来の応募が来るのを“ただ待つだけ”の採用手法では、候補者との接点を十分に確保できないケースも少なくありません。

こうした環境において、エン転職ダイレクトはスカウト型サービスとして、企業側から候補者へ直接働きかけられる点が大きな強みです。

求人広告では埋もれやすい企業でも、登録データベースから条件に沿った候補者を抽出し、段階的にアプローチすることで、地域や企業規模による不利を補いやすくなります。

さらに、エン転職ダイレクトは成功報酬ではなく定額制の料金体系を採用しているため、採用人数が増えても追加費用が発生しにくく、費用対効果を調整しやすい点も中小企業に最適

応募が伸びず採用が停滞している企業にとっても、スカウト型の特性を活かすことで候補者との接点を広げやすく、採用活動を前に進める有効な選択肢となるでしょう。

エン転職ダイレクトを利用するメリット

エン転職ダイレクトは、スカウトの開封率を高めるための機能や、専属サポートによる運用改善支援が充実している点が特徴で、採用活動を前へ進めやすいサービスです。

また、成功報酬がかからない定額制の料金体系を採用しており、複数名の採用を予定する企業にとってコストを抑えやすい点も大きなメリット。

採用人数に比例して費用が膨らむモデルではないため、予算管理がしやすいという声も多くあります。

スカウト開封率が高く採用効率が上がる

エン転職ダイレクトは、スカウトが候補者に“見られやすい状態”をつくるための仕組みが整っている点が大きな強みです。

件名の表示方法やメールの見え方が最適化されており、候補者の目に触れやすい構成になっています。スカウトは開封されなければ反応につながらないため、開封率を高められる媒体かどうかは採用効率を左右する重要な要素

開封率が高まれば、その後の返信率や面談設定率にもプラスの影響が及び、選考へ進む確度が自然と引き上げられます。

エン転職ダイレクトはこの点で優位性があり、候補者との接触機会を増やしやすい媒体といえ、ほかの媒体で反応が得られにくかった企業でも、視認性を高める仕組みを活用することで、スカウトが届きやすくなり、候補者との接点を広げやすくなるでしょう。

採用担当者にとっても、無駄なスカウトを減らしながら成果につながりやすい運用ができる点が特徴で、採用活動全体の効率化に寄与するサービスとなっています。

専属サポートで運用負担を軽減できる

エン転職ダイレクトでは、運用をサポートする担当者(カスタマーサクセス)が伴走する仕組みが用意されており、採用担当者の負担を抑えながら成果につなげやすい点が大きな特徴です。

初めてスカウト運用に取り組む企業でも、候補者の検索方法や文面の方向性など、運用の基本から相談できるため、迷いやすい初期フェーズをスムーズに進められます。

特にスカウト文面の質は返信率に直結するため、第三者による客観的なチェックを受けられることは大きな強みで、専属スタッフが候補者に伝わりやすい表現を提案し、企業側では気づきにくい改善点を具体的に示してくれることで、文面の精度が高まりやすくなるでしょう。

さらに、配信タイミングやアプローチ対象の選定についても運用状況を見ながら調整が行われ、単に配信して終わりではなく、反応を踏まえて戦略を継続的に改善できる点が特徴。

自社だけで運用すると判断が難しい局面でも、専門スタッフが候補者の動きを分析しながら方向性を示すため、改善プロセスが滞りにくくなります。

その結果、自社にマッチする候補者へのスカウト成功率を高めやすくなるというメリットにつながり、担当者の工数が限られている企業ほど、このフォロー体制の価値は大きく感じられるはずです。

スカウト型採用は、設定・配信・分析・改善を継続することで成果が生まれる仕組みですが、専属サポートが加わることで、経験が浅い担当者でも安定した運用を実現しやすく、採用活動全体を前進させる後押しとなるでしょう。

成功報酬なしで採用コストを抑えられる

エン転職ダイレクトは、定額制の料金体系を採用しており、採用人数に応じた成功報酬が発生しない点が大きな特徴の一つです。

エージェント型や成功報酬型サービスでは採用成立ごとにフィーが必要となるため、採用人数が増えるほど負担が大きくなりがちですが、エン転職ダイレクトではその心配がありません。

そのため、採用単価を一定に保ちたい企業にとっては、予算を組み立てやすいメリットがあります。

特に複数名の採用を見込む企業ほど費用対効果が高まりやすく、年間を通じて経験者採用を複数ポジションで進めたい場合にも適したモデルといえるでしょう。

中小企業でも大規模採用を予定している企業でも、定額で運用できる点は安心感につながり、採用数が読みづらい状況でも費用が変動しないことは大きな強み。計画変更があったとしても、予算のブレが起きにくく、採用活動全体のコスト管理を安定させやすくなります。

採用コストを抑えつつ効率的に母集団形成を進めたい企業にとって、固定費型のエン転職ダイレクトは扱いやすく、導入しやすい選択肢といえるでしょう。

エン転職ダイレクトを利用する際の注意点

エン転職ダイレクトは、企業側から能動的に候補者へアプローチできる一方で、運用の質によって成果が大きく左右されるサービスです。

スカウト文面の工夫や配信方法の改善が欠かせず、すぐに結果が出ないケースもあります。

また、得意とする人材層やアプローチのしやすさには特徴があるため、採用目的に合わせた適切な使い方を見極めることが重要。

それでは、エン転職ダイレクトを活用する際に特に注意すべき三つのポイントを見ていきましょう。

スカウト文面次第で成果が大きく変わる

エン転職ダイレクトでは、スカウト文面の質が返信率を大きく左右する重要な要素となり、テンプレートをそのまま使った画一的な文面では候補者の興味を引きにくく、内容が一般的すぎると他社のスカウトに埋もれやすくなります。

候補者が魅力を感じる情報を盛り込み、企業の強みやポジションの特徴を分かりやすく伝える工夫が欠かせず、成果を高めるには文面だけでなく、対象となる候補者の選定も非常に重要。

経験やスキルの方向性が自社と合わない候補者へ配信すると返信を得にくいため、検索条件の設計も慎重に行う必要があり、文面の改善とターゲット精度の向上を同時に進めることで、候補者との接点を増やしやすくなります。

専属カスタマーサクセスの支援を受ければ、文面の改善点や配信方針について客観的なアドバイスを得られ、自社だけでは改善が進みにくい場合でも成果につながる運用を整えやすい点が強みです。

ハイキャリア層の採用には不向き

エン転職ダイレクトは、ミドル層を中心とした実務経験者へのアプローチを得意とする一方で、CxOクラスやハイキャリア層を狙う採用には適していない側面があります

求める年収帯が高くなるほど登録者の母集団が限られ、期待するレベルの候補者に十分リーチできないケースも存在しています。

特に役員候補や高度専門職をターゲットとする採用では、ハイクラス向けサービスのほうが候補者に接触しやすいといえ、ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトのような媒体は管理職や専門領域の経験者が多く、ハイレイヤー層へ直接アプローチしやすい点が特徴。

一方でエン転職ダイレクトは、20代後半〜40代前半の実務層を中心とした構成であり、現場で即戦力として活躍できる層を探す企業に向いているサービスです。

そのため、ハイキャリア層には不向きな場面があるものの、ミドル層や実務経験者の採用であれば十分に成果を期待できるでしょう。

重要なのは、採用したいターゲットの年収帯や求めるレベルに応じて、媒体ごとの強みを見極めて使い分けること。媒体選定を適切に行うことで、採用成功の確度を大きく高められます。

効果が出るまでに時間がかかる場合がある

ダイレクトリクルーティングは、求人広告のように掲載直後から応募が集まる手法ではなく、スカウトを起点に企業側から接点をつくりにいく採用手法です。

スカウト対象の選定、文面作成、配信後の反応分析まで複数の工程があり、設計と改善を重ねることで成果が積み上がっていきます。

配信直後に返信が届くケースもありますが、候補者との接点が増えるまでには数週間〜1カ月程度を要する場合があるため、短期間での採用決定を前提にした運用では進めにくいことも。

早めに配信を開始し、改善サイクルを継続的に回すことが重要。

また、返信率を大きく左右するのが スカウト文面の質と配信ロジックです。

候補者が求める情報を丁寧に盛り込み、競合との差別化を意識した内容にすることで、反応を得られる可能性が高まり、専属カスタマーサクセスからアドバイスを受けることで改善が進みやすく、成果への距離も縮まるでしょう。

ダイレクトリクルーティングは即時性よりも積み重ねを重視する手法であり、継続的な配信と改善によって接触機会が増え、最終的な採用成功につながる点が大きな特徴です。

持続的に運用し、改善を繰り返す姿勢が成果を左右します。

エン転職ダイレクトの利用までの流れ

エン転職ダイレクトは、申し込みからスカウト配信までの工程が体系化されており、初めて利用する企業でも順を追って進めることで効率的に運用を開始できる点が特徴です。

サービスの仕組みを理解し、必要な準備を整えておくことで、スムーズに採用活動へ移行可能。

特に、スカウト配信をどれだけ早期に開始できるかが成功を左右する重要なポイントであり、申し込み後の手順を把握しておくことが成果につながります。

以下では、利用開始から採用決定までの一般的な流れを見ていきましょう。

利用開始までの流れ

1. 申し込み
企業情報や採用目的を登録し、利用開始の手続きを行います。
必要事項の提出が完了すれば次の工程に進めます。

2. アカウント発行
手続き完了後に管理画面のアカウントが発行され、操作環境が整います。
最短では申し込み当日に発行されるケースもあります。

3. 求人作成
応募要件や仕事内容を登録し、掲載する求人を作成します。
職種や必須条件を事前に整理しておくと作成が進みやすくなります。

4. スカウト送信
候補者の検索条件を設定し、対象者へスカウトを配信します。
準備が整っていればアカウント発行当日から送信できる場合があります。

5. 面談設定
返信があれば日程調整を行い、面談へ進みます。
候補者との接点を増やす段階で、対応の速度が成果に影響します。

6. 採用
選考を進め、内定から入社までをフォローします。
複数名の採用を見込む企業は、同時進行で配信を継続することが効果的です。

この流れを把握しておくと、必要な準備や工程の見通しが立ち、運用が円滑に進みます。

エン転職ダイレクトに関するよくある質問

エン転職ダイレクトを検討する際には、自社の利用目的に合うサービスかどうかを判断するために確認しておきたいポイントがいくつかあります。

ここでは、利用前に特に多く寄せられる質問を取り上げ、重要な内容を簡潔に整理しました。

採用方式の違いや、どの人材層に強みを持つサービスなのかを理解しておくことは、媒体選定を進めるうえで不可欠。事前に疑問を解消しておくことで、導入後の運用もスムーズに進めやすくなります。

エン転職との違いは何ですか?

エン転職とエン転職ダイレクトの大きな違いは、採用方式にあります。

エン転職は求人広告を掲載して応募を待つ「応募型」のサービスで、求職者からのエントリーを受けて選考が進む仕組みです。

一方、エン転職ダイレクトは企業側から候補者に直接スカウトを送る「ダイレクトリクルーティング型」で、必要な人材へ能動的にアプローチできる点が特徴。

課金体系にも明確な違いがあります。

エン転職は掲載課金が基本となる一方、エン転職ダイレクトは定額制の前払い型であり、採用人数に応じた成功報酬は発生しません。

複数名を採用したい企業にとっては、費用を一定に保ちやすいモデルといえます。

応募を待つ手法か、企業側から働きかける手法かによって、向いている採用目的は大きく変わります。そのため、自社の採用課題に合わせて使い分けることが重要です。

若手採用にも使えますか?

エン転職ダイレクトは若手採用にも活用できますが、中心となる登録層は第二新卒から実務経験を持つミドル層であり、新卒採用向けのサービスではありません。

ポテンシャル採用を目的とする場合は、募集内容やターゲットによって向き不向きが分かれます。

一方で、営業職・事務職・サービス職など、社会人経験が浅い若手層を求める企業とは比較的相性が良い傾向にあります。スカウト型のサービスであるため、求める経験年数やスキルを満たす層に狙ってアプローチできる点もメリットです。

応募を待つだけでは出会いにくい若手人材へ能動的に働きかけられるため、スピード感を持って採用を進めたい企業にとって有効な手段となるでしょう。

特に、若手でも一定の実務経験を持つ層を採用したい場合には高い効果が期待できます。

どんな職種の採用に強いですか?

エン転職ダイレクトは、営業職や事務職、バックオフィス系、ITエンジニアなど、幅広い実務職の採用に強みがあるサービスです。

登録者の中心が実務経験を持つ社会人層で構成されているため、現場で即戦力として活躍できる人材へ直接アプローチしやすい点が特徴。

一方で、CxOクラスや外資系のハイレイヤー人材のように高度な専門性や高年収帯を前提とする採用では、対象となる母集団が限られる傾向があります。そのため、場合によってはハイクラス向けの媒体を併用したほうが効率的なケースもあるでしょう。

実務経験者へのアプローチに適している点を踏まえると、幅広い層から堅実に候補者を探したい企業や、短期間で即戦力の確保を進めたい企業に向いているサービスといえます。

エン転職ダイレクトで採用成果の最大化へ

エン転職ダイレクトは、企業側から能動的に候補者へアプローチできるスカウト型サービスとして、多様な採用課題に対応できるプラットフォームです。

大規模なデータベース、高いスカウト開封率につながる仕組み、専属サポートによる運用支援によって、経験者層の採用を効率的に進められます。

また、定額制で成功報酬がかからない料金体系は、複数名の採用を計画する企業にとって大きなメリットであり、採用単価を安定させながら運用できる点が強み。

一方で、成果は運用の質に左右されやすく、短期間での採用決定が難しいケースもあるため、設計・改善を重ねながら継続的に運用する姿勢が必要です。

エン転職ダイレクトの特性を理解したうえで、自社に合ったプラン選定や運用体制を整えることで、採用成果を着実に高められます。ダイレクトリクルーティングを戦略的に活用し、必要な人材との最適な出会いへつなげていきましょう。

プロフィール画像

執筆者

金田大和

株式会社b&q 執行役員

横浜国立大学卒。プロップテック企業にて、リテンションマーケティング事業や人事コンサルティング事業の立ち上げ、事業責任者として推進。その後、代表高稲とb&qを共同創業し、現在は執行役員として、多くの企業にHRを通じて本質的な価値を届けるべく、コンサルティング事業を含む複数のHR事業を管掌。これまでのキャリアを通じて合計500社以上の人事と対話し採用/組織改善を図る。

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