Findy(ファインディ)の料金は?エージェント・他社スカウトと徹底比較
「Findyの料金がどれくらいなのか分からず、導入判断ができない」
「他のスカウト媒体やエージェントと比べて、本当にコストを抑えられるのか知りたい」
――こうした疑問をお持ちではないでしょうか。
Findyは、エンジニアの技術力を“スキル偏差値”として可視化できる独自性の高いサービスですが、選択するプランや採用人数によって費用対効果が大きく変わります。
本記事では、Findyのサービス概要や各プランの特徴、費用目安、成功報酬の相場、さらに他社サービスとの料金比較までを分かりやすく整理しました。
Findyの料金の全体像を理解すれば、無駄なコストをかけずに優秀なエンジニアへアプローチするための最適な選択肢が見えてくるはずです。ぜひ参考にしてください。
目次
Findy(ファインディ)とは?
Findy(ファインディ)は、ファインディ株式会社が運営する、ハイスキルなWebエンジニア採用に特化したダイレクトリクルーティングサービスです。
GitHubの公開データを解析してエンジニアの技術力を数値化する独自の仕組みを備えており、企業はスキルの高い即戦力エンジニアへ直接スカウトを送ることができます。
登録ユーザーは、3〜10年の実務経験を持つ中級〜上級エンジニアが中心で、Webアプリケーション、インフラ、機械学習・AIなど幅広い技術領域をカバー。
正社員だけでなく業務委託人材にも対応しており、柔軟に活用できる点が特長です。
Findy(ファインディ)は、技術力を重視した採用を実現したい企業にとって、精度の高いマッチングと運用効率の両立を可能にする特化型サービスといえるでしょう。
Findy(ファインディ)の料金体系

Findyの料金体系は、「月額費用+成功報酬」を組み合わせたモデルを採用しており、利用プランや採用人数・サポートの範囲によって総額が大きく変わる仕組みです。
月額を支払うことで候補者検索やスカウト送信を自由に行える一方、採用が決まった際には成功報酬が発生するため、どのプランを選ぶかが費用対効果に直結します。
それでは、Findyの料金体系と各プランについて、詳しく見ていきましょう。
月額費用+成功報酬型
料金形態は、月額利用料と成功報酬を組み合わせたハイブリッド型を採用しています。
月額費用を支払うことで候補者検索やスカウト送信といったプラットフォーム機能を利用でき、採用が成立した場合にのみ成功報酬が追加で発生する仕組みです。
利用できる機能やスカウト枠の上限は選んだプランによって異なります。そこで、2つのプランの違いを表にまとめましたので、比較して見比べてみましょう。
| 比較項目 | ベーシックプラン | プレミアムプラン |
|---|---|---|
| 基本利用料 | 36万円/54万円 | 60万円/90万円 |
| 成功報酬 | 30% | 35% |
| 契約期間 | 6か月/12か月 | 6か月/12か月 |
| ターゲット層 | 中堅~即戦力クラス | ハイクラス |
| 想定年収帯 | 400~700万円 | 600~1,000万円 |
| おすすめの企業 | 予算を抑えつつ即戦力を採用したい企業/年間の採用人数が数名程度 | 管理職・機械学習・AIなど難易度の高いポジションを採用したい企業 |
※料金・通数が異なる場合があります。最新情報は公式サイトで確認してください。
それでは、2つのプランについてより詳しく見ていきましょう。
ベーシックプラン
Findy(ファインディ)のベーシックプランは、必要最低限の機能を備えつつ、コストを抑えてエンジニア採用を進めたい企業向けのプランです。
月額費用が比較的リーズナブルに設定されており、まずは小規模にスカウト運用を試したい企業や、年間の採用人数が数名にとどまる組織と相性が良い構成になっています。
利用できる主な機能は以下のとおり。
Findy(ファインディ)の特徴であるGitHubデータを活用したスキル可視化によるマッチング精度は、ベーシックプランでも変わらず活用可能です。
そのため、初めてエンジニア採用に取り組む企業や、限られた採用予算の中で即戦力層へピンポイントにアプローチしたい企業にとって、導入しやすいプランとなっています。
プレミアムプラン
Findy(ファインディ)のプレミアムプランは、採用活動をより戦略的に運用し、成果最大化を目指したい企業向けの上位プランです。ベーシックプランで利用できる基本機能に加えて、運用効率とマッチング精度を高める追加機能・サポートが提供されます。
プレミアムプランは、特に以下のような企業との相性が良い傾向があります。
- CTO直下で技術採用を進めたいスタートアップ
- 機械学習・AIなど高度専門領域の採用を複数名同時に進めたい組織
- スカウト量と質の両面を強化し、母集団形成を加速させたい企業
スカウト枠が増えることで候補者との接点が広がり、手厚いCSの伴走によりスカウト文面の改善、ターゲット設定の見直し、運用の最適化が進めやすくなり、その結果、返信率・面談率・採用決定率といったKPI改善につながりやすい点が大きなメリットです。
継続的に採用成果を伸ばしたい企業や、難易度の高いエンジニア採用を本格的に強化したい組織にとって、プレミアムプランは有力な選択肢となるでしょう。
他社サービスとの料金比較(スカウト/エージェント)
サービスを検討する際は、料金体系・登録者属性・強みとなる領域の比較が重要。
各サービスによって、登録ユーザーの層や料金形態/費用は異なるため、自社の採用ターゲットや採用計画に合わせてサービスを選ぶ必要があります。
比較軸をそろえた表を以下にまとめました。
| 比較項目 | Findy | dodaダイレクト | ビズリーチ | リクルート ダイレクトスカウト | Geekly | doda |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 採用手法 | ダイレクト リクルーティング | ダイレクト リクルーティング | ダイレクト リクルーティング | ダイレクト リクルーティング | エージェント | エージェント |
| 料金形態 | 利用料+成功報酬 | 定額制/成功報酬型 | 利用料+成功報酬 | 成功報酬型 | 成功報酬型 | 成功報酬型 |
| 費用感 | 利用料:数万円~ 成功報酬:要相談 | 利用料:80万円〜 成功報酬:20%~ | 利用料:85万円~ 成功報酬:15%~ | 成功報酬:15%~ | 年収の30〜35% | 年収の30〜35% |
| 登録者 | 即戦力層 ITエンジニア | 20〜50代 幅広い職種 | 30〜40代中心 ハイクラス人材 | ハイキャリア層 新規登録も多い | 即戦力層 IT・ゲーム領域 | 20〜50代 幅広い職種 |
| 特徴 | 即戦力多数/スキル偏差値による可視化 | 定額制/成果報酬型を選べる柔軟性 | ハイクラス/専門職に強いデータベース | ハイクラスに強く採用決定まで費用ゼロ | 即戦力クラスが多数登録/専門領域に強い | 業界最大級の登録者数 |
| おすすめ企業 | エンジニア採用強化/技術精度を高めたい企業 | 中途採用全般で母集団形成を強化したい企業 | 管理職・専門職採用を強化したい企業 | 成果とコストのリスクを抑えたい企業 | 専門職採用強化/手離れよく採用したい企業 | 中途採用全般で母集団形成を強化したい企業 |
※料金・通数が異なる場合があります。最新情報は公式サイトで確認してください。
各サービスは強みが異なるため、料金だけでなく、登録者属性・カバー領域・採用ターゲットとの相性 を総合的に確認することが重要です。
自社の採用ターゲットを明確にし、最も効率よくアプローチできるサービスを選びましょう。
ベーシックとプレミアムのスカウト比較
Findyのそれぞれのプランは、スカウトの量・質・運用体制において明確な違いがあり、どちらを選ぶかによって、採用スピードや母集団形成の方法が大きく変わります。
採用規模や求めるスピードによって、適したプランは異なります。
小規模採用であれば、必要最低限のスカウトを効率的に運用できるベーシックプランが適しており、一方で、短期間で成果を出したい場合や複数名の採用を同時に進めたい場合は、スカウト枠を拡大しながら専任CSの伴走支援も受けられるプレミアムプランが、成果最大化を狙いやすい選択となるでしょう。
このようにスカウトの量・質・運用体制で最適なプランを選定することが大切です。
Findy(ファインディ)の特徴

Findy(ファインディ)の大きな特徴は、エンジニアの技術力を「スキル偏差値」という指標で可視化できる点にあります。
職務経歴書だけでは判断しにくい実務能力を客観的に把握できるため、スクリーニングの精度を高めやすい仕組みです。
Findyの主な特徴をまとめましたので、見ていきましょう。
GitHub連携による「スキル偏差値」の可視化
Findyの最も特徴的な仕組みが、エンジニアのGitHub上の活動データを解析し、技術力を「スキル偏差値」として数値化できる点です。
リポジトリの内容、コミットの頻度や傾向、使用している技術スタックなど複数の指標をもとにアルゴリズムがスコアリングを行い、職務経歴書だけでは判断しにくい実務能力を客観的に把握できるように設計されています。
これにより、企業は候補者のスキルレベルを事前にイメージしやすく、スクリーニングの精度と効率が向上し、期待しているレベルとのギャップを早い段階で確認できるため、ミスマッチを抑えやすく、即戦力として活躍できる可能性を判断する際にも役立ちます。
技術力を重視した採用を行いたい企業にとって、Findyのスキル偏差値は高いマッチング精度を実現する有効な仕組みといえるでしょう。
アクティブユーザーの質と「AIマッチング」
Findyは、登録しているエンジニアの技術レベルが全体的に高い点が強みです。
GitHubデータをもとに算出されるスキル偏差値を基準としているため、一定以上の実務経験と技術力を備えたエンジニアが多く登録しており、3〜10年の経験を持つ即戦力層が中心となっています。
そのため、企業は母集団探索の段階から精度の高い候補者へアクセスしやすく、スカウトの質を初期段階から高めることが可能。
加えて、Findyは求人要件とエンジニアのスキル情報を照合するAIマッチング機能を備えており、技術領域、使用言語、開発スタイル、過去の活動データなど複数の観点から最適な候補者を自動で推薦します。
単なるキーワード検索に依存せず、多角的な判断で候補者を絞り込めるため、スカウトの対象選定が大幅に効率化される点も特徴です。
結果として、企業側は無駄なスカウト送信を減らしながら、返信率が見込める層へピンポイントにアプローチしやすくなり、母集団形成の精度向上と運用工数の削減を同時に実現できるのが、Findyの大きな価値といえるでしょう。
手厚いカスタマーサクセス(CS)の伴走
Findyの特徴のひとつが、カスタマーサクセス(CS)が企業のスカウト運用に深く伴走するサポート体制です。
一般的なスカウト媒体では、初期設定や操作説明に留まるケースが多い一方、Findyでは採用成果を上げるための実務レベルの改善支援まで踏み込んでサポートします。
具体的には、ターゲット設定の見直し、スカウト文面の改善、送信タイミングの最適化、返信率を高める訴求ポイントの整理など、日々のスカウト運用で重要となる要素を細かく分析・改善し、さらに、母集団データを用いた分析に基づき、求人票の改善提案や面談率向上に向けたコミュニケーションのアドバイスなど、運用全体にわたって伴走します。
このレベルで戦略面から実務改善まで支援するスカウト媒体は多くなく、Findyならではの価値といえるでしょう。
実際に、CSの伴走によって返信率や面談率が向上するケースも多く、スカウトの質と運用効率を同時に高めたい企業にとって頼れるサポート体制が整っています。
Findy(ファインディ)が向いている企業は?

Findyは、即戦力エンジニアに効率よくアプローチしながら、採用コストを最適化できる点が大きな特徴で、特に、スカウトを中心とした「攻めの採用」を実現したい企業や、技術力を重視した母集団形成を行いたい企業との相性が良いサービスです。
Findyが特に向いている企業の特徴は、以下のとおり。
それぞれ、どのような理由で相性が良いのか詳しく見ていきましょう。
自社プロダクトやモダンな開発環境がある企業
Findyには、技術志向が強く、モダンな技術スタックを好むエンジニアが多く登録しています。
GitHubの活動データを基に技術力を可視化する仕組みの影響もあり、登録ユーザーは一定以上の実務スキルを持つ層が中心で、開発体験や技術的チャレンジを重視する傾向。
そのため、自社プロダクトを保有し、レガシー技術に依存しすぎない環境や、技術選定の裁量がある企業ほど、Findyユーザーとの相性が良くなるでしょう。
こうしたエンジニアは、給与条件だけでは動きにくく、どの技術スタックを採用しているか、アーキテクチャの改善に取り組めるか、新しい技術を取り入れる文化があるかといった技術的な魅力を重視して判断する傾向があります。
そのため企業側は、技術的な意思決定プロセスの透明性、エンジニアの裁量範囲、レビュー文化や学習支援の仕組みなど、成長しやすい環境が整っていることを具体的に示すことが重要です。
こうした情報を明確に伝えるほど、Findyユーザーからの関心を得やすくなります。
「待ち」ではなく「攻め」の採用ができる企業
Findyは、企業が自らスカウトを送り、積極的に候補者へアプローチする「攻めの採用」を前提としたサービスです。
スキル偏差値を活用することで優秀なエンジニアに直接アプローチできますが、応募を待つだけでは母集団形成が進まず、十分な成果を得にくい点には注意が必要。
継続的にスカウトを送信し、文面の改善やターゲット調整といったPDCAを回し続ける企業ほど、返信率や面談率が向上しやすくなります。
Findyにはアクティブな即戦力エンジニアが多く登録しているため、適切な頻度でスカウトを送り続けることが成果につながる重要な要素となるでしょう。
一方、運用を止めると候補者との接点が急速に減少し、採用スピードが低下する可能性があり、そのため、主体的に採用を推進できる企業や、採用担当と技術部門が連携しながら運用改善を進められる組織に向いています。
能動的な運用体制を整えることで、Findyの持つ価値を最大限に引き出しやすくなるでしょう。
年間2名以上のエンジニア採用を計画している企業
Findyの「月額費用+成功報酬」モデルは、採用人数に応じて1名あたりの実質コストが変動する仕組みです。
月額費用は採用数にかかわらず発生するため、採用がゼロの場合は割高になりますが、複数名を採用できれば固定費を分散でき、1名あたりのコストを大きく抑えられます。
たとえば、年間2名を採用する場合、1年間の月額費用を合計し、それを2名で分散することで、1名あたりの実質コストが大幅に削減可能。
さらに3名以上の採用が見込める企業であれば、成功報酬が発生するエージェント型サービスよりも総額を抑えられるケースも多く、費用対効果を高めやすい点がメリットです。
このような仕組みから、年間2名以上の継続的な採用予定がある企業や、再現性のある採用体制を構築したい組織との相性が良いサービスといえます。
積極的に採用計画を実行し、複数名の採用を目指す企業ほど、Findyのコストメリットを最大限に活かしやすくなるでしょう。
Findy(ファインディ)を利用するメリット

Findyを利用することで得られる主なメリットは、次のとおりです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
エンジニアの「技術力」が見える化される
Findyの大きな強みは、GitHub上の活動データを解析し、エンジニアの実務能力を客観的に可視化できる点です。
リポジトリの内容、コミットの頻度や傾向、使用技術、プロジェクトへの貢献度といった複数の指標を基に技術力を数値化し、「スキル偏差値」として提示します。
これにより、採用側は候補者のスキルレベルを直感的に把握しやすく、スクリーニング段階での判断精度を高めることが可能。
職務経歴書では把握しづらいコードの質やアウトプットの継続性なども評価に反映されるため、実務に直結する技術力をより正確に確認できる点も大きなメリットです。
期待しているレベルとのギャップを早期に把握しやすく、結果としてミスマッチの防止にもつながる仕組みといえるでしょう。
採用単価の抑制と工数削減
Findyはスカウト主体で採用を進められるため、採用コストの最適化と運用効率化の両立に寄与するサービスです。
料金体系は「月額費用+成功報酬」の二軸型で、複数名を採用するほど固定費を分散でき、1名あたりのコストを抑えやすい仕組みになっています。
エージェント依存の紹介型では、採用数に応じて高額な成功報酬が積み上がりますが、Findyでは企業自身が直接アプローチできるため、総額を下げられるケースも珍しくありません。
さらに、AIマッチングとスキル偏差値に基づいた精度の高いデータベースにより、ターゲット外の候補者にスカウトを送る無駄を大幅に削減可能。
適切な候補者に絞ってアプローチできることで、スクリーニング工数が削減されるだけでなく、返信率や面談率の向上にもつながる点が大きなメリットです。
そのため、複数名の採用を見込む企業や、エージェント依存から脱却して自社でコストをコントロールしたい組織との相性が特に良いサービスといえるでしょう。
転職潜在層へのアプローチが可能
Findyには、今すぐ転職を考えているわけではないものの、高いスキルを持つ中〜上級エンジニアが多く登録しています。
これは、GitHub連携によるスキル偏差値を基準としていることもあり、技術力に自信のある層が情報収集や市場価値の把握を目的に登録しやすいためです。
こうしたエンジニアは、転職意欲が顕在化しにくく、エージェントに相談しないケースも少なくありません。
そのため、従来の求人媒体や紹介サービスでは出会いづらい「優秀な潜在層」と接点を持てる点が、Findyの大きな価値といえます。
潜在層に早い段階からアプローチできれば、採用母集団を先行して形成できるだけでなく、候補者との関係構築を通じて、転職タイミングが訪れた際の採用成功率が高まりやすいメリットがあります。
即戦力採用はもちろん、長期的な採用戦略を見据えて母集団形成を進めたい企業にとって、Findyは非常に有効なプラットフォームといえるでしょう。
Findy(ファインディ)を利用する際の注意点

Findyを利用する際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
具体的には、以下の3つです。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
GitHubを利用していない人材とは出会えない
Findyは、GitHubの活動データを解析し、エンジニアの実務能力を「スキル偏差値」として可視化する仕組みを採用しています。
このスコアは、リポジトリの内容、コミット頻度や傾向、利用している技術スタックなどのデータを基に算出されるため、GitHubを活用していないエンジニアは評価に必要な情報が不足し、候補母集団に入りにくくなる傾向があるのです。
Findyの強みが技術力の客観評価にある以上、GitHubデータが十分に蓄積されていないユーザーはマッチング精度が担保しづらく、スカウト対象になりにくい構造といえます。
ただし、近年では多くのエンジニアが日常的にGitHubを利用しており、特に中級〜上級層ではアクティブユーザーが多いのが実情。
そのため、即戦力人材を採用したい企業にとっては、大きなデメリットになるケースは少ないでしょう。
運用リソースの確保が必須
Findyはスカウト主体で採用を進めるサービスであるため、一定の運用リソースが欠かせません。候補者へのスカウト送信、返信対応、文面改善、検索条件の調整、候補者管理など、日々のタスクは多岐にわたります。
これらを継続的に行うことで接点が増え、返信率や面談率が向上しやすくなりますが、運用を止めてしまうと成果が出にくくなる点は、スカウト媒体に共通する特徴です。
Findyではカスタマーサクセスが戦略立案や文面改善をサポートしてくれるものの、実際の送信や日々の運用は企業側が主体となって進める必要があります。
そのため、運用リソースを十分に確保できない企業や、改善のサイクルを回せない体制の場合、費用対効果が下がる可能性があり、Findyを最大限活用するためには、能動的に運用を続けられる体制を整えることが重要です。
自社の技術情報の開示が求められる
Findyには、技術志向が強く、自身のスキルを活かせる環境を求めるエンジニアが多く、候補者は、「どの技術スタックを使っているか」「チームの開発体制やプロセス」「どれほど技術的な裁量を持てるか」など、技術面に関する情報を重視する傾向があります。
企業側がこれらの情報を十分に開示できない場合、魅力が伝わりにくく、スカウトの返信率が伸びにくくなる点には注意が必要です。
特にスキル偏差値が高い上級層ほど環境選びに慎重で、技術的な魅力が曖昧な企業は候補から外れやすくなります。
一方で、自社の技術基盤やプロダクトの特徴、改善に取り組んでいる領域などを具体的に示せれば、候補者の興味を引きやすくなり、スカウトの効果も高まりやすくなります。
もし技術スタックや開発環境の魅力を言語化できない場合は、Findyよりも他の媒体の方がフィットする可能性もあるため、事前の整理が重要です。
Findy(ファインディ)の利用までの流れ
Findyの導入からスカウト運用開始までのプロセスは、初めて利用する企業でも進めやすい構成になっており、まず問い合わせを行い、続く打ち合わせで採用課題や求める人材像を整理しながら、導入の方向性を固めていきます。
以下に流れをまとめました。詳しく見ていきましょう。
Findy導入〜スカウト運用開始までの流れ
- 問い合わせ:サービス概要や採用課題を共有
- 打ち合わせ:求める人材像や採用方針をすり合わせ
- 契約:利用内容が確定した段階で締結
- 初期設定:求人票の作成、ターゲット設定、スカウト文面の準備
初期設定が完了すれば、すぐにスカウトの送信を開始できます。
一般的には、運用開始から1〜2週間で返信が届き始め、1カ月ほどで面談へつながるケースが多く見られます。
ただし、導入後に運用が止まってしまうと成果は出にくく、改善のサイクルも回りません。継続的なスカウト送信、文面改善、候補者管理が成果を左右する重要なポイントです。全体の流れを把握しておくことで、導入後の立ち上げがよりスムーズに進むでしょう。
Findy(ファインディ)の関連サービス
Findyには、採用ニーズに応じて活用できる関連サービスも提供されています。
ここでは、主なサービスについて順番に紹介していきます。
Findy Team+
Findy Team+ は、CTO や技術顧問の支援を通じて、企業の開発組織を根本から強化することを目的としたサービスです。
単なる採用支援にとどまらず、「技術戦略の立案」「開発体制の構築」「既存組織の改善」まで幅広くカバーしている点が特徴。
特に、技術的な意思決定を担う人材が不足している企業にとっては、外部の専門家を活用することで組織課題の解決スピードを大きく高められます。
活用シーンとしては、以下のようなものが挙げられます。
- アーキテクチャ設計を含む開発基盤の構築
- 技術ロードマップの策定
- コードレビューや開発プロセスの整備
- 採用広報や技術ブランディングの強化
また、「技術負債の蓄積」「属人的な組織構造」「評価制度の不透明さ」など、多くの開発組織が抱えがちな課題にもアプローチ可能です。
Findy Team+ を導入することで、技術力と組織運営力の双方を強化し、持続的に成長できる開発組織の土台をつくることができるでしょう。
Findy Freelance
Findy Freelance は、フリーランスや副業エンジニアと企業を結びつけるマッチングサービスで、短期のスポット参画から、週数日の中長期プロジェクトまで幅広く対応できるため、必要なタイミングで柔軟にリソースを確保できる点が特徴です。
「正社員を採用するほどではないが、即戦力を今すぐ補強したい」「特定技術の知見を一時的に取り入れたい」といったケースで特に有効。
また、Findy本体と同様に GitHub 連携のスキル偏差値を活用しており、エンジニアの実績や技術スタックをもとに高精度なマッチングができます。
これにより、専門性の高い領域でも、企業側は適切なスキルを持つ人材へ効率的にアプローチが可能です。
技術力を重視しながら、必要に応じてリソースを柔軟に増減させたい企業にとって、Findy Freelance は非常に相性の良い選択肢といえるでしょう。
Findy Tools
Findy Tools は、採用支援ではなく エンジニア組織の生産性向上に特化した可視化ツール群 で、開発チームの状況をデータとして見える化し、継続的な改善を行うための基盤を提供します。
日々の開発活動を客観的に把握できるため、人によって評価がばらつきやすい生産性指標を統一的な基準で確認できる点が大きな特徴です。
利用できる主な機能には以下が含まれます。
- 開発生産性を俯瞰できるダッシュボード
- スプリントごとの進捗や負荷を把握する分析機能
- レビュー工数やプロセスの可視化
これらにより、チーム内のボトルネックを特定しやすくなり、改善施策を検討する際の判断材料として活用できます。
エンジニア組織の運営や効率化に課題を抱えている企業にとって、Findy Tools は生産性向上を支える有効なソリューションとなるでしょう。
Findy(ファインディ)に関するよくある質問
Findyに関するよくある質問は、下記のとおりです。
エージェントと併用すべきですか?
Findyは、スキル偏差値にもとづく精度の高いスカウトやCSによる運用支援を活用できるため、単体でも採用成果を上げやすいサービスで、主体的にスカウト運用を行える企業であれば、Findyだけで継続的に成果を得ることも十分可能です。
ただし、採用難易度の高いポジションや短期間で人材を確保したい場合は、他媒体やエージェントを併用することで母集団を広げ、リスク分散につながるケースがあります。
特にハイクラス層や専門領域のポジションでは、複数チャネルを併走することで接点数を確保しやすくなります。
最適な運用方法は ポジションごとの戦略設計 にあります。
役割・採用難易度・急募度合いに応じてチャネルを組み合わせることで、全体の採用効率と成果を高めやすくなるでしょう。
成功報酬が発生しないプランはありますか?
Findyは「月額費用+成功報酬」を基本とする料金体系を採用しており、成功報酬が一切発生しない完全月額制プランは原則として提供されていません。
採用が成立したタイミングで成功報酬が発生する仕組みのため、単発的な採用にはやや不向きです。
一方で、年間を通じて複数名の採用を計画している企業にとっては、月額費用を複数名で分散できるため、1名あたりの採用単価を抑えやすい構造になっています。
結果として、エージェント利用より総額が下がるケースも少なくありません。
このため、Findyは 継続的に採用活動を行う企業 と相性の良い料金モデルといえるでしょう。
どのようなエンジニアが登録していますか?
Findyには、技術志向が強く、実務力の高いエンジニアが多く登録しています。
GitHub連携によって活動データが可視化されるため、コード品質や開発への貢献度が高い中級〜上級層が集まりやすい点が特徴です。
登録者の中心は 実務経験3〜10年程度の即戦力エンジニアで、ウェブアプリケーション開発(フロントエンド・バックエンド)をはじめ、インフラ、機械学習、AIなど幅広い技術領域の人材が含まれます。
また、Findyには 今すぐ転職するわけではない潜在層 も一定数存在します。技術力の高いエンジニアほど転職顕在層になりにくく、キャリアの棚卸しや情報収集を目的に登録するケースが多いためです。
その結果、Findyでは「積極的に転職活動をしている層」だけでなく、将来的に動く可能性のある優秀層とも接点を持ちやすい プラットフォームになっています。
Findyでエンジニア採用の成功を目指そう
Findyは、GitHub解析にもとづく「スキル偏差値」を活用し、実務能力の高いエンジニアと企業をマッチングするプラットフォームです。
登録者は中級〜上級の即戦力層が中心で、技術志向・成長意欲の高い人材や、将来的に転職を検討する潜在層にもアプローチできます。
料金は「月額費用+成功報酬」の二軸型で、複数名を採用する企業ほど1名あたりのコストを抑えやすく、継続採用との相性が良い仕組み。
スカウト主体のサービスであるため、成果を最大化するには継続的な運用が重要ですが、FindyではCSが戦略設計から文面改善まで伴走し、運用負荷を軽減できる点も大きな強みです。
技術スタックや開発環境を開示でき、即戦力エンジニアを継続的に採用したい企業にとって、Findyは高い費用対効果を期待できる有力な選択肢となるでしょう。
