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採用戦略

【2026年最新版】エンジニア採用が難しい理由は?苦戦時の解決方法を解説

【2026年最新版】エンジニア採用が難しい理由は?苦戦時の解決方法を解説

「求人を出し続けているのに、エンジニアからの応募が全く入らない……。」

「どの媒体を使えば、自社が求めるIT人材に出会えるのか全く見当がつかない……。」

――そんな「エンジニア採用の泥沼化」は、人手不足だけでなく、採用手法のミスマッチが原因です。

本記事では、エンジニア採用が困難を極める根本的な理由の解明から、競合他社に競り勝ち、優秀な層を確実に射止めるための「具体的な成功メソッド」までを徹底的に解説していきます。

採用担当者はもちろん、経営層や技術責任者の方も、ぜひ最後までご覧ください。

関連情報については、こちらの記事もご参照ください。
機械系エンジニアの採用はなぜ難しい?おすすめの採用手法を紹介

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目次

データで見る「エンジニア採用が難しい理由」

エンジニアの採用が難しい理由|外的要因

エンジニア採用が難しい背景には、景気や制度だけではなく、複数の変化が重なっています。

そこで本章では、印象論ではなくデータを起点に「何が起きているのか」を整理します。
押さえる観点は4つ。有効求人倍率の推移、IT人材の供給不足、争奪戦の激化、働き方の多様化です。

まずは全体像を掴み、なぜ採用が長期化しやすいのかを確認していきましょう。

関連情報については、こちらの記事もご参照ください。
フロントエンドエンジニアの採用が難しい理由は?採用のコツ・注意点を解説

有効求人倍率の推移(2026年最新版)

有効求人倍率は「求職者1人あたりの求人件数」を表す指標で、採用市場の逼迫度を客観的に把握できます。1.0が需給の境目で、上回るほど求人優位。採用計画の整理に有効で、季節調整値が比較向き。

直近の2025年12月は1.19倍(※1)、2025年平均は1.22倍(※1)という水準でした。月次と年平均を並べて見ると、短期の波と中期の方向性が分かります。自社の体感とのズレ確認にも役立つはずです。

年平均では2023年1.31倍(※3)→2024年1.25倍(※2)→2025年1.22倍(※1)低下傾向にあります。改善に見えても、倍率が1を超えている間は求人が相対的に多い状態が続く前提で考えたいところ。

読み方のコツは、単月の上下よりもトレンド重視という点です。季節要因や統計上の揺れでぶれやすいため、前年同月や直近の流れで確認すると読み違えが減ります。急な変化が出た月は背景要因も点検。

参考(※1):一般職業紹介状況(令和7年12月分及び令和7年分)について|厚生労働省

参考(※2):一般職業紹介状況(令和6年12月分及び令和6年分)について|厚生労働省

参考(※3):一般職業紹介状況(令和5年12月分及び令和5年分)について|厚生労働省

IT人材の供給不足

DX・クラウド・AI活用が広がり、開発需要が伸びる一方で供給は追いついていません。

これがIT人材不足の根本要因といえるでしょう。経済産業省の試算では、2030年のIT人材需給ギャップが前提次第で16.4万〜78.7万人(※4)になり得るとされています。

不足が表れやすいのはAI・ビッグデータ・IoTなど変化の速い領域です。

要件更新が早いほど育成に時間差が生まれ、需給ギャップが埋まりにくい傾向。

レバッテクのデータでも、2024年12月時点のIT人材「転職求人倍率」は11.6倍(※5)と報告されています。ただし公的な有効求人倍率とは算出方法が異なる点は押さえておきたいところです。

参考(※4):IT人材需給に関する調査|経済産業省

参考(※5):2024年12月のIT人材 正社員転職/フリーランス市場動向|レバテック株式会社

優秀なエンジニアを巡る「争奪戦」の激化

採用の難しさの背景には、経験豊富なエンジニアを巡る企業間競争の激化があります。需要が高い領域ほど候補者の選択肢が増え、採用側は比較されやすい構図です。

競争が強まる局面では、待遇だけでなく働き方や成長機会も含めた提示が重要になります。大手・外資・成長企業が条件を整えやすい分、相対的に不利になる企業も出るでしょう。

その結果、優秀層は転職市場に長く滞在しにくく、複数社の選考が並行するケースも起こりがちです。意思決定が遅れるほど他社へ流れやすい点は見逃せません。

一方で、フリーランスや副業など雇用形態の選択肢が広がり、正社員一本での確保が難しくなる場面もあります。ここは候補者側の選好の変化として捉える必要があります。

だからこそ、応募を待つだけではなく、スカウト採用やリファラルなど複線化が効きます。採用は「早く出会い、早く魅力を伝える」設計が鍵――争奪戦に合わせた体制が求められます。

フリーランス・副業など「働き方」の多様化

エンジニアの働き方は多様化しており、採用が難しくなる外的要因の一つです。正社員への転職だけが選択肢ではなく、複線的にキャリアを組み立てやすくなりました。

背景には、リモートワークの普及や副業容認の広がりがあります。企業側の制度整備が進んだ結果、勤務地や稼働時間に縛られない働き方を選ぶ人も増えています。

そのため、転職をせずとも副業や業務委託で収入増や挑戦機会を得られるケースが出てきました。採用市場に出てくる人数が増えにくく、母集団が膨らみにくい局面もあるでしょう。

一方で、柔軟な働き方を提示できる企業が比較上有利になりやすい点は事実です。反対に、勤務場所・時間の自由度が低いと候補者の選択肢から外れやすい傾向も否めません。

レバッテクの調査(※6)ではフリーランス志向の拡大が示唆されており、正社員一本での確保は難度が上がりやすい状況です。採用では、制度・裁量・評価を含めた選ばれる環境づくりが鍵になります。

参考(※6):2023年6月のITエンジニア・クリエイター正社員転職/フリーランス市場動向|レバッテク株式会社

採用できない企業に共通する5つの原因

エンジニアの採用が難しい理由|内的要因

エンジニア採用の不調は、市場環境だけでなく社内の設計や運用のズレが重なることで起きがちです。
ここでは「採用できない企業」に共通する原因を、実務の観点から整理します。

押さえるポイントは5つ。採用ターゲットと求人要件の曖昧さ、相場と乖離した待遇・条件。技術的魅力の発信不足、選考スピードの遅さによる他社流出、面接官の見極め不足。

まずは全体像を掴み、自社のボトルネックを特定して打ち手へつなげましょう。

関連情報については、こちらの記事もご参照ください。
インフラエンジニアの採用が難しい理由は?成功させるポイント・採用戦略を解説

採用ターゲットと求人要件の曖昧さ

採用ターゲットと要件が曖昧だと、候補者は自分が合うか判断できず迷います。応募が減り、母集団形成が止まりやすい状況に。検索段階で外れる場合もあり、導線が細る恐れ。

典型は必須と歓迎が混在した求人票や、業務範囲が抽象的な記載です。開発環境や体制、担当フェーズが見えないと、期待値調整も進みません。結果、応募の判断材料が不足しがち。

要件が広すぎると「何でもできる人」募集に映り、刺さる層ほど離脱します。応募が来てもミスマッチが増え、選考工数が膨張。スカウト文面も刺さりにくく、返信率が落ちやすい。

採用できても期待と実態がずれると不満が生まれ、早期離職につながりかねません。要件は活躍像から逆算し、入社後の役割や評価と整合させたいところ。認識齟齬を減らすため。

まずはターゲットを言語化し、担当業務・期待成果・裁量・使用技術を具体化します。必須/歓迎を整理し、なぜ必要かも添えると誤解が減少。判断しやすい求人へ、一貫性も増す。

市場相場と乖離した「待遇・条件」の設定

待遇・条件が市場相場と乖離すると、比較検討で不利になりやすいです。経験者ほど相場感があり、提示条件の妥当性を冷静に見ています。初期印象で弾かれると、面接以前に機会損失も発生。

ズレが起きやすいのは、求める難度に対して給与レンジが低いケースです。評価制度や昇給基準が不透明だと、将来の伸びしろも判断されにくいでしょう。提示根拠が弱いと、交渉も難航しがち。

働き方も条件の一部で、リモート可否やフレックスの有無は大きな判断材料です。導入が難しい場合でも、出社頻度や裁量の範囲を具体化しないと誤解を招きます。運用ルールまで示すと安心。

大企業が条件面で優位になりやすい一方、中小が必ず不利とは限りません。裁量や成長機会、技術挑戦など重視軸は人により異なるためです。自社の強みが刺さる層を想定する必要があります。

まずは市場相場を把握し、譲れない条件と提供価値を棚卸しします。条件を整えつつ、選ばれる理由を一貫して提示する設計が重要。採用チャネルや面接での語りも揃えると強いです。

エンジニアに刺さる「技術的魅力」の発信不足

求人票だけでは、エンジニアが知りたい情報を十分に届けにくい場合があります。仕事内容は伝わっても、技術の面白さや挑戦の余地が見えないためです。情報が薄いと、検討の入口で落ちることも。

応募前の候補者は、公式サイトや技術ブログ、SNSなどで開発の実態を確かめます。発信が少ないと比較の土俵に上がらず、母集団形成が伸びにくい状況に。結果として、認知も志望度も上がりません。

典型的な失敗は、導入事例や技術選定の背景、開発プロセスが外部から見えない状態です。記事があっても更新停止だと、現場の温度感が伝わりません。古い情報は逆効果になり得ます。

発信の要点は、技術スタックの羅列ではなく「何をどう解いたか」を示すこと。課題、意思決定、学びを短く共有すれば、候補者は働く姿を想像しやすいでしょう。再現性ある示し方が重要です。

採用では、技術的魅力の可視化が強い武器になります。現場を巻き込み、継続して信頼を積み上げる発信へ変えることが成果につながります。採用広報を仕組みに落とすと、ぶれません。

魅力の発信について、こちらの記事で解説しています。
採用ブランディングとは?進め方から有効な方法(採用手法)までを徹底解説

選考スピードの遅さによる「他社流出」の発生

選考スピードが遅いと、候補者が他社へ流れるリスクが高まります。複数社を同時に検討する人も多く、意思決定の遅れが不利に働きやすい構図です。迷う時間が長いほど、熱量も下がりがち。

典型要因は、日程調整の遅れ、面接回数の多さ、合否連絡の遅延です。社内承認が複雑だとボールが止まり、途中で辞退されることも。調整担当が分散すると、さらに遅くなります。

エンジニア職では、要件が合致した時点で早く動く企業が有利になります。待ち時間が長いほど、候補者は他社の選考を先に進めやすいでしょう。オファー提示の順番が勝敗を分けます。

対策は早く判断するだけではありません。次のステップと判断軸を先に共有し、進捗をこまめに伝えると不安が減ります。期待値調整も重要な工程で、納得感を支える要素になります。

採用では、スピードは候補者体験の品質でもあります。ボトルネックを可視化し、即断即決できる体制へ整えることが他社流出を抑える近道です。フローを短くするだけでなく、権限設計も鍵。

面接官の知識不足による「見極め」の失敗

面接官の知識不足は、スキル見極めの精度と候補者体験の両面に影響します。質問が噛み合わないと、不信感が生まれやすい構図です。面接の質が低いだけで、辞退につながる場合も。

よくある失敗は、職種・レベルに合わない質問設計や、評価基準が曖昧なまま進めること。結果として実力者を落とす、ミスマッチで採る可能性が高まります。判断がブレるほど、合否の一貫性も崩れます。

また、技術の話が浅いと「現場が強くない」「学べない」と解釈されがちです。これは企業側が意図しない減点で、選考途中の離脱を招くことも。印象の回復は難しく、機会損失に直結します。

改善には、役割ごとの必須要件を分解し、面接官間で判断軸を揃えることが重要で、評価シートや質問例の整備、面接官トレーニングも有効でしょう。採点の観点を共通化すると再現性が上がります。

採用の質を守るには、見極めの再現性を高める仕組みが必要です。候補者の納得感も含め、面接官の準備と設計を採用プロセスの中核に置きましょう。属人化を減らすほど、採用は安定します。

エンジニア採用の苦戦時に有効な解決方法【失敗例】

エンジニアの採用課題は?

採用がうまく進まない背景には、市場要因だけでなく設計や運用のズレが重なるケースがあります。
本章は失敗例を起点に、詰まりやすい場面ごとの解決策を整理していきます。

押さえるポイントは5つ。応募が来ない求人票とチャネル見直し、返信がないスカウトの個別化。
面接辞退を防ぐCX向上、見極めの外部活用、入社後離職を防ぐ期待値調整と評価整備。

まずは自社の課題に近いパターンを特定し、打ち手の優先順位を決めて動きましょう。

関連情報については、こちらの記事もご参照ください。
AIエンジニアの採用が難しい理由は?成功させるポイント・採用戦略を解説

応募が来ない:求人票とチャネルの見直し

応募が来ないときは、まず求人票とチャネルを疑います。母集団形成は入口で、要件や役割が曖昧だと検索段階で離脱されがち。応募前に判断材料が足りない状態です。

需要が強い一方で供給は追いつきにくく、クラウド・フロント・データ/AIなどは経験者が限られます。狙う技術領域が絞られるほど、待ちの募集だけでは届きにくいでしょう。

経済産業省の試算(※4)では2030年にIT人材が最大で約79万人不足する可能性が示されています。民間調査でも求人倍率が二桁と報告され、売り手市場の強さがうかがえます。

だからこそ、求人票は「誰に・何を・どこまで」を具体化し、開発環境や期待成果まで明記したいところ。併せて媒体依存を避け、スカウトやコミュニティ、紹介などで接点を増やします。

対象を広げるなら、デジタルスキル標準(DSS)(※7)のDXリテラシー標準も手がかりになります。隣接スキルや学習意欲を評価し、母集団形成を設計し直す――能動的な採用への転換が鍵です。

参考(※7): デジタルスキル標準(DSS)|経済産業省

母集団形成について、こちらの記事で詳しく解説しています。
母集団形成とは?やり方・施策・採用成功へのポイントを徹底解説

スカウトの返信がない:ターゲットと文面の個別化

スカウトの返信がないときは、候補者の関心と提案が噛み合っていない可能性が高いです。人物像と募集背景を見直し、誰の課題を解く話かを整えます。求人票との齟齬があれば先に修正。

職種・レベル・志向が曖昧なまま大量送信すると、テンプレ感が強まり開封されにくくなります。転職意向の温度も違うため、同じ訴求では刺さりません。担当業務や技術キーワードの不一致も原因。

打ち手の軸はターゲットの具体化です。必須条件を絞り、現職の状況や関心テーマまで仮説を置いて送付対象を選ぶと、無駄打ちが減ります。検索条件も合わせて更新すると効果的。

文面は相手の経歴に触れ、なぜ声をかけたかを一行で示すのが基本。役割・期待成果・技術環境を具体化し、相手が判断できる材料を揃えたいところ。求めることより得られる経験を先に置きます。

最後は返信しやすい設計へ。候補日を複数提示し、面談の目的と所要時間を明確にします。初回はカジュアルでOKと伝え、返信期限も短くしすぎないのが無難でしょう。連絡導線も一本化。

スカウトの返信率を上げる方法について、こちらで解説しています。
スカウトメールの返信率を上げる10の方法!書き方を例文付きで解説

面接で辞退される:面接体験(CX)の向上

面接で辞退される背景には、条件だけでなく体験の質(CX)が影響することがあります。候補者は面接で相性や信頼感を測り、違和感が残ると次へ進みにくいもの。特に初回の印象が要です。

辞退の起点は、日程調整の遅れ、説明不足、質問の噛み合わなさなど小さな不満の積み重ねです。評価基準が曖昧だと判断が遅れ、温度感も下がりがち。待ち時間で他社へ傾くことも。早めが鍵。

改善の第一歩は選考の見通しを先に示すこと。面接回数や期間、判断軸を共有し、連絡は短いサイクルで返します。次回案内を即時に出すだけでも不安は減るでしょう。目安も提示。

面接当日は、役割・期待成果・評価方法を具体的に伝え、現場の実態も誇張せず開示します。質問の意図や期待値も添えると齟齬が減る。双方向の対話にすると、働き方を想像しやすくなります。

内定後は放置せず、社員面談や情報提供で不安を解消します。条件交渉だけでなく、働く人や成長機会を届けることが承諾率を押し上げる要因になります。入社まで接点を切らない運用へ。

内定承諾率を上げる方法を、こちらの記事で解説しています。
内定承諾率を上げる8つの方法を紹介!承諾率の平均値や主な辞退理由を解説

スキル・適性を見極められない:外部リソースの活用

エンジニアのスキル・適性は、書類や面接だけで正確に測り切れないことがあります。実務能力とのズレが起きると、採用ミスや配属ミスマッチにつながりやすい点に注意。判断材料の設計が要です。

履歴書・職務経歴書は経験の棚卸しには有効でも、再現性や思考過程は見えにくいもの。ポートフォリオがあっても、本人の寄与度や難易度が判断しづらい場合があります。面接印象だけに寄るのも危険。

領域がAIやデータ系になるほど、統計・機械学習に加えて業務適用の力も問われます。何を成果とするかが曖昧だと、評価軸がぶれやすいでしょう。期待役割を先に言語化する必要があります。

そこで有効なのが、外部の枠組みや知見の活用。例として「DX推進スキル標準」は、ロールごとのスキル観点を整理しており、採用基準の明確化に役立ち、質問設計や評価シートにも落とし込みやすい。

現場エンジニアと連携しつつ、必要なら外部面接官や技術課題設計の支援も検討します。評価の再現性を高めれば、見極めの精度と候補者の納得感を両立しやすくなります。

入社後に離職する:期待値調整と評価制度の整備

採用は入社で終わりではなく、定着と活躍までが成果です。早期離職が起きると再採用が必要になり、現場の負担も増えます。だからこそ入社後設計が重要でしょう。

離職の要因は、求人と実務のギャップ、挑戦機会の不足、評価制度の不透明さなどです。入社前の期待が高いほど、違いが見えた瞬間に不満へ転びやすい構図になります。情報のズレが火種に。

対策の起点は期待値調整です。選考段階で業務範囲や体制、課題を率直に伝え、できること・難しいことを揃えます。入社後のオンボーディングでも、目標と支援をすり合わせたい。

次に、キャリアパスと評価の見える化が欠かせません。どの成果が評価され、どう成長できるかが分かると納得感が上がります。制度があっても運用が曖昧だと逆効果になり得ます。説明責任が必要。

柔軟な働き方や学習支援などの制度は、適用条件と利用実態をセットで示します。評価制度の整備と運用の一貫性がそろえば、ミスマッチを減らし長期活躍を後押しできます。組織の競争力にも直結。

関連情報については、こちらの記事もご参照ください。
採用ミスマッチを防ぐ方法とは?原因から対策・改善フローまで解説

エンジニア採用を成功に導く6つのステップ

エンジニアの採用のコツ

採用成功には、市場環境だけでなく社内設計や運用の積み重ねが影響します。
本章では、成功確率を上げるための手順を「6つのステップ」として整理します。

押さえるポイントは6つ。現場を巻き込んだペルソナ設計、採用競合との差別化。
特性に合う手法選定、技術広報強化、動機付けの工夫、即断即決の選考フロー構築。

まずは全体像を掴み、自社の弱点から順に改善して次の打ち手へつなげましょう。

現場を巻き込んだ「ペルソナ」の設計

採用を成功させるには、求める人物像を具体化した「ペルソナ」設計が欠かせません。曖昧なままだと訴求が分散し、選考判断もぶれやすい構図になります。現場の実態と一致しているかが要点です。

作成時は、必須と歓迎を明確に分け、業務で本当に必要な条件に絞ります。要件を盛りすぎると応募が減り、逆に緩すぎるとミスマッチが増えるため、優先順位付けが重要でしょう。

経験値や役割ごとに条件を変えると、募集の解像度が上がります。ジュニア・中堅・リードで期待成果は異なるため、担当範囲や意思決定の責任まで書き分けたいところ。育成前提の有無も明示します。

さらに、技術志向かマネジメント志向か、UI/UX寄りかなど志向性も整理します。現場エンジニアを巻き込み、実際の課題や開発環境と整合させると、採用基準の一貫性が生まれます。

最後に、ペルソナを求人票・スカウト・面接質問へ落とし込みます。候補者へ伝える価値もセットで言語化すれば、ミスマッチの予防と惹きつけを両立しやすくなるでしょう。定期的な見直しも大切です。

自社独自の「採用競合」との差別化

採用競合との差別化は、同じ候補者に選ばれるための前提です。給与だけで勝負しにくい場合ほど、自社の強みを言語化できるかが効いてきます。競合を曖昧にすると訴求もぼやけがち。

まずは「誰と比較されるか」を整理します。業界や規模だけでなく、技術領域・働き方・成長機会が近い企業が実質的な競合になるでしょう。候補者の検索行動や応募先から逆算するのが現実的です。

差別化は、求人票で具体情報を出すところから始まります。使用言語や開発環境、担当領域、新規開発比率、技術選定への関与度など、判断材料を増やす設計が重要です。抽象表現では比較に勝てません。

加えて、学習支援や社内勉強会、OSS活動支援など成長機会も提示します。最新技術の導入予定は、事実ベースで範囲を明示すると誤解を避けられます。背伸びした約束は信頼を損ねるため注意。

狙いは「この会社ならでは」の可視化です。候補者が入社後を想像できれば、納得感が上がり応募の質も改善します。競合比較で勝てる軸を定め、一貫したメッセージで伝え切りましょう。

特性に合わせた「採用手法」の選定

採用手法は、職種や経験層、採用期限、認知度、採用単価の許容などで最適解が変わります。単一チャネル依存だと届く層が偏り、母集団も不安定になりがちです。採用体制次第で成果も変動。

即戦力を狙うなら、エンジニア特化のスカウト媒体(例:Findy、Forkwell)で能動的に接点を作るのが有効でしょう。要件に合う層へ絞り、文面も個別化する運用が前提となります。

認知と共感を積むなら、WantedlyやLinkedInでの発信、技術コミュニティ参加が効きます。候補者の検討前行動に寄り添い、開発の実態や成長機会を示したいところ。

若手獲得は、インターンやハッカソンで接点を作り、paizaスキルチェック等で評価の補助を行う流れが現実的です。学習環境や育成方針、期待成果も言語化し判断軸を先に揃えます。

近年はYOUTRUSTやGreenなど多様なチャネルもあり、目的別に組み合わせると強いです。手法はターゲット起点で選び、運用負荷、KPI、改善サイクルまで設計しましょう。

おすすめの採用チャネル(媒体)を、こちらの記事で紹介しています。
採用媒体(求人サイト)おすすめ25選を比較!企業側が見るべき選定基準も解説

エンジニア視点での「技術広報」の強化

技術広報は、採用の入口で「この会社で働く理由」を伝える役割を担います。情報が少ないと比較の土俵に上がらず、母集団形成が細ることも。候補者の判断材料を増やす視点が必要でしょう。

強化の要点は、企業目線の宣伝ではなくエンジニア視点で実態を見せることです。開発環境、技術選定の背景、チーム体制、意思決定の流れなどを具体化すると解像度が上がります。

発信は、求人票の補完としても機能します。業務内容や期待成果を事前に共有できれば、入社後のギャップを減らしやすい。候補者が入社後を想像できる状態を作るのが狙いです。

制度の紹介は、内容だけでなく運用実態まで示します。学習支援や勉強会、OSS活動などは、対象者や利用条件が分かるほど安心材料になるでしょう。背伸びした表現は避け、事実ベースで整理を。

技術広報は信頼を積み上げる活動です。現場を巻き込み、継続的に更新できる体制へ整えると、採用の質と定着の両方に効いてきます。採用広報を単発で終わらせず、仕組みに落としましょう。

スカウト・面談の工夫による「動機付け」

スカウトや面談は、候補者の意思決定を前に進める「動機付け」の場です。画一的な連絡では埋もれやすく、接点の質が成果を左右します。まずは相手視点で設計を見直す必要があるでしょう。

優秀層ほど複数社から声がかかり、比較軸も明確です。返信がない、温度感が上がらない場合は、ターゲット設定と訴求のズレが起点になりがち。送付数より精度を重視したいところ。

相手の経歴を読み込み、なぜ声をかけたかを具体的に示します。GitHubやQiitaなど公開情報に触れるなら、事実ベースで短く言及するのが安全です。「見た根拠」を一行で示すと信頼が生まれます。

カジュアル面談では条件交渉の前に、技術的魅力やプロジェクトの特色、カルチャーを伝えます。加えて候補者の志向を丁寧に聞き、役割・成長機会と結びつける流れが有効でしょう。

最終的には、候補者が「ここで働く意味」を言語化できる状態を作ることです。個別最適なコミュニケーションが差別化となり、承諾率にも効いてきます。フォローまで含め、動線を設計しましょう。

即断即決を可能にする「選考フロー」の構築

エンジニア採用では、選考全体のスピードが成果を左右します。遅れが続くと候補者の温度感が下がり、辞退につながりやすい構図です。まずは現状フローを可視化し、停滞点を把握します。

優秀層は複数社を並行することが多く、同じ条件なら早い企業が有利になります。連絡待ちが長いほど他社へ傾きやすいため、意思決定の速度は競争力そのもの。返信の速さも印象に直結します。

設計の要点は、工程を増やすより「判断に必要な情報」を揃えること。面接は技術とカルチャーの観点を整理し、重複質問を減らします。課題は実務に近い内容に絞り、負担を過大にしない設計が無難。

職種特性も踏まえます。AI・データ系では課題解決の考え方や研究内容の理解が必要であり、ケースや発表の形式が適することも。目的を明確にしないと、評価が属人化しやすい点に注意が必要です。

運用面では初動の速さが鍵です。書類確認と日程調整を最優先し、合否連絡も同日〜短期で返します。権限と基準を事前に揃え、即断即決できる体制へ整えることが承諾率を支えます。

エンジニア採用に効果的な手法と使い分け

採用難の局面では、課題が「母集団・見極め・運用負荷」など複数に分かれ、打ち手も変わります。
本章では、エンジニア採用に効く手法を整理し、目的別の使い分けを解説します。

押さえるポイントは6つ。RPO(採用代行)、ダイレクトリクルーティング、リファラル採用。
採用広報(テックブログ)、人材紹介、求人広告の特徴と向き不向きです。

まずは全体像を掴み、自社の課題に合う組み合わせを選んで次の一手につなげましょう。

関連情報については、こちらの記事もご参照ください。
【企業向け】組み込みエンジニアの採用手法は?おすすめの採用媒体を紹介

RPO(採用代行)

RPOは採用業務の一部または全体を外部に委託する手法です。人事のリソース不足や採用数の急増時に、運用を安定させる選択肢になります。委託範囲は企業で異なり、設計が重要でしょう。

依頼できる業務は、求人票作成、媒体運用、スカウト配信、応募者対応、日程調整などが中心。母集団形成から選考管理までを補助し、社内の負荷を下げやすい点が特徴です。

一方で、候補者体験や採用基準の一貫性は、自社側の意思決定に左右されます。現場の要件定義や面接評価の軸が曖昧だと、RPOを入れても改善しにくいでしょう。目的とKPIを先に揃える必要があります。

成功の鍵は、委託範囲と責任分界点を明確にし、定例で状況を共有することです。スカウトの文面やターゲット条件も、データを見ながら調整すると効果が出やすい。運用設計が成果を左右します。

RPOは「人手不足の穴埋め」ではなく運用の仕組み化に向きます。自社の強みや魅力は社内で言語化し、RPOの実行力と組み合わせると採用スピードと再現性を高めやすいでしょう。

RPO(採用代行)については、こちらの記事をご参照ください。
RPO(採用代行)とは?サービス内容や導入に向いている企業の特徴を解説

おすすめのRPO(採用代行)については、こちらの記事で紹介しています。
RPO(採用代行)比較20選!おすすめサービスの費用や特徴を解説します

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、企業が候補者へ直接アプローチする採用手法です。希少スキルや経験者に届きやすく、待ちの募集だけでは出会えない層へ接点を作れます。いわば攻めの採用。

強みは、競合より早く接触し、関係構築から選考へつなげられる点です。フルスタックや複合領域など、要件が尖るほど効果を発揮しやすいでしょう。母集団の質を高める手段にもなります。

一方、サービスごとに転職意向は異なります。転職顕在層が多い媒体は短期決着に向き、LinkedInやYOUTRUSTなどは潜在層も含むため育成型の運用が必要になりがち。目的で使い分けたいところです。

成果を分けるのは、ターゲット設計と文面の個別化です。経歴のどこに惹かれたか、任せたい役割、得られる経験を短く示すと返信率が上がりやすい。量より精度の運用が基本となります。

運用工数はかかるため、テンプレの整備と改善サイクルが欠かせません。現場エンジニアの協力も得て、候補者体験を損なわない設計にすると、選考移行と承諾まで一貫して強くなります。

エンジニア採用に特化したダイレクトリクルーティングは、こちらで紹介。
【エンジニア採用】ダイレクトリクルーティングのおすすめ8選を徹底比較

おすすめのダイレクトリクルーティングサービスは、こちらの記事で紹介。
ダイレクトリクルーティングのおすすめサービス一覧26選!費用やメリットを解説

リファラル採用

リファラル採用は、社員の紹介を通じて候補者と接点を持つ採用手法です。自社理解がある紹介経由のため、応募前から情報の解像度が高まりやすい点が特徴でしょう。

強みは、働き方の相性を事前にすり合わせやすいことです。紹介者が現場の実態を伝えられるため、入社後のギャップが減り、定着に寄与する可能性があります。即戦力だけでなく幅広い層に使えます。

一方で、社員が忙しいと紹介が集まりにくく、継続運用が難しくなりがちです。制度があっても周知不足で動かないケースも多く、運用設計の巧拙が成果を左右します。立ち上げ時は特に仕組み化が重要。

成功の鍵は、紹介しやすい情報提供と動線です。募集背景や求める人物像、紹介後のフローを明確にし、社員が説明できる材料を揃えます。費用は補助要素で、参加しやすい体験設計が本丸になります。

注意点は不採用時の配慮です。評価理由の扱いを統一し、紹介者と候補者の関係を損ねない運用が欠かせません。公平な選考基準を守りつつ、継続的に回る制度として育てましょう。

リファラル採用について、こちらの記事で詳しく解説しています。
リファラル採用とは?報酬制度やメリット・デメリットを徹底解説

採用広報(テックブログ)

採用広報は、開発の実態や技術的魅力を外部へ伝える取り組みです。求人票だけでは伝わりにくい情報を補完し、候補者の検討材料を増やせます。短期採用より中長期の土台作りに向きます。

発信内容は、技術スタックの羅列より「何をどう解いたか」が重要です。課題、意思決定、学びを示すと、候補者は働くイメージを持ちやすいでしょう。過度な美化は避け、事実ベースで整えるのが無難。

テックブログは母集団形成だけでなく、ミスマッチ低減にも効きます。温度感やチームが見えれば、相性が合う層が応募しやすくなるためです。更新停止は逆効果になり得るので、継続性が鍵になります。

運用では、執筆の負担を下げる仕組みが必要です。テーマのストック、レビュー体制、公開基準を整え、現場が無理なく回せる形にします。個人依存だと止まりやすく、成果も安定しません。

採用広報は信頼の積み上げです。スカウトや面談でも記事を根拠に語れると説得力が増し、候補者体験の質も上がります。採用活動と連動させ、継続的に価値を届けましょう。

人材紹介

人材紹介は、転職エージェントが企業と候補者を仲介し、選考前から情報整理まで支援する手法です。自社だけで母集団を作りにくい局面で力を発揮し、面接設定も進みやすい。運用も支援。

強みは、専門領域の理解を踏まえた提案が入りやすい点にあります。経験者やハイクラス、地方勤務など届きにくい層へ接点を広げられるでしょう。候補者への説明も一定に保ちやすい。も利点。

一方で多くは成功報酬型のため、採用単価が上がりやすい傾向です。費用だけでなく、探索・調整の工数を外部化できる価値も含めて判断したいところ。要件が曖昧だとミスマッチも増えがち。

成果を出すには、求人要件と評価基準を具体化し、優先度やNG条件まで共有します。紹介の精度が安定し、エージェント側の動きも揃いやすくなります。定例で振り返り、ズレを早期修正。

運用面では、選考対応を速め、結果の理由を丁寧に返すことが大切です。要件共有の徹底迅速なフィードバックで辞退を抑え、紹介の優先度を高めましょう。遅延は損失。

おすすめのエージェント(人材紹介)は、こちらで紹介しています。
人材紹介サービスおすすめ24選を比較!費用・手数料など一覧で紹介

求人広告

求人広告は幅広い層に届きやすく、若手やポテンシャル層の母集団形成に向きます。初めて転職する人が使うケースも多く、認知拡大にも効きます。ただし要件が尖るほど反響は読みにくい点に注意。

掲載課金型は、応募が集まれば採用単価を抑えやすい仕組みです。反響が弱いと費用が先行しやすいため、職種や時期に応じた見立てが必要でしょう。媒体選定でも差が出ます。露出枠も要点。

中堅以上や希少スキル領域では応募が伸びにくく、媒体依存だと割高になりがちです。エンジニア特化媒体は掲載料が高い場合もあり、設計を誤ると失速します。必要に応じ他チャネルで補完。

効果を上げるには、ターゲットを絞り、必須・歓迎スキルや担当領域を具体化します。開発環境、利用技術、期待成果まで示せば判断が進みます。検索語も意識し表記を整え、漏れを防ぎます。

事業の魅力やカルチャー、選考の流れも伝えると安心です。反響を見て文言や要件を微調整する運用も欠かせません。原稿の精度運用の改善で費用対効果を高めましょう。

おすすめの求人媒体は、こちらの記事で紹介しています。
求人媒体(求人広告)おすすめランキング15選を比較!費用を比較表で紹介

エンジニア採用に難しさを感じている方へ

IT人材の需要が高まる一方で、働き方やキャリア観は多様化しています。
採用は「人を集める場」ではなく、企業が候補者に選ばれるための勝負どころです。

候補者が見ているのは、給与や制度だけではありません。
どんな技術課題に挑めるのか、成長の機会や評価の納得感があるかも判断材料になります。

本記事のポイントを踏まえ、ターゲット設計から発信、選考、定着までを一貫して整えましょう。
貴社ならではの価値を言語化し、継続して届けられれば、採用は長期的に強くなります。

エンジニア採用に関するご相談は「AchieveHR」へ

AchieveHRは、採用の「戦略策定〜運用改善」までを一気通貫で支援し、
採用成果の創出に伴走する「RPO(採用代行)/ 採用コンサルティング」サービスです。

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  • 契約前に要件・戦略を検証し、再現性ある計画で実行
  • 独自の人材プールで難職種でも母集団を拡大
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執筆者

金田大和

株式会社b&q 執行役員

横浜国立大学卒。プロップテック企業にて、リテンションマーケティング事業や人事コンサルティング事業の立ち上げ、事業責任者として推進。その後、代表高稲とb&qを共同創業し、現在は執行役員として、多くの企業にHRを通じて本質的な価値を届けるべく、コンサルティング事業を含む複数のHR事業を管掌。これまでのキャリアを通じて合計500社以上の人事と対話し採用/組織改善を図る。

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