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AI面接ツールの比較18選!サービスの選び方・大手や企業の導入状況を解説

AI面接ツールの比較18選!サービスの選び方・大手や企業の導入状況を解説

近年、採用の効率化や公平性向上を目的に、AI面接を導入する企業が急増。

従来の面接では評価者の主観に左右されやすかった候補者の印象も、AIによる分析で客観的に可視化できるようになりました。

これにより採用のスピードと品質を両立しながら、離職率の低下や定着率向上にも寄与。

特に、大手企業では採用DXの一環としてAI面接を標準化する動きが進んでおり、今後は中堅・中小企業への普及も加速していくでしょう。

そこで本記事では、主要ツールを比較して目的に合った選び方や成功事例のポイントを解説。

AI採用を次のステップへ進めたい人事担当者に向けて、実践的な情報をまとめました。

ぜひ、最後まで読んだお役立てください。

AI面接サービスの比較ポイントと選び方

AI面接の選定は、機能の多さよりも“自社課題とのマッチング”がカギです。

導入目的・評価精度・候補者体験・連携性・コスト・サポートの6観点で全体像を押さえ、どの工程に何を任せるかを明確にすると、軸がぶれません。

目的と機能が合っていないと、どんなに優れたツールでも運用は長続きしないもの。

導入前に「このツールで何を実現したいのか」「どこまでをAIに任せるのか」を明確にし、成果を測る指標を設定することが大切になってきます。

また、導入後の運用を安定させるには、試験運用で得た結果を共有し、人事部門と現場の意見をすり合わせておくことが重要。

導入目的との整合性

AI面接の導入を検討する際、まず明確にすべきは「どんな課題を解決したいのか」です。

採用工数の削減、公平性の担保、選考スピードの強化など、AI面接を導入することで期待する目的によって、選ぶべきツールは大きく異なります。

例えば、工数削減を重視する企業であれば、応募者対応や一次面接を自動化できるものが良い。

一方、公平な評価を重視する場合は、質問設計やスコアリングの透明性を重視すべき。

さらに、新卒・中途・アルバイトなど、導入フェーズを明確にし、一次選考のみに使うのか、二次以降まで拡張するのかも検討ポイントとなります。

導入目的と機能のずれは、定着率の低下や運用の形骸化につながるため注意が必要です。

目的を明確化し、ツール提供企業に提案を求める段階から「何を・どこまでAIに任せるか」を整理しておくことが、成功への第一歩。

観点確認する内容判断のヒント
活用目的自社課題とAI面接の解決範囲が一致しているか例:工数削減なら自動調整機能
運用フェーズどの工程に導入するのが最適か一次選考・候補者スクリーニングなど
目的適合度ベンダーが自社課題に即した提案をできるかデモ・提案時に確認する

AI評価の精度と信頼性

AI面接の導入効果を左右するのは、評価の「再現性・公平性・透明性」です。

たとえ高機能なツールであっても、同じ回答内容でスコアが変動するようでは信頼できません。

そのため、再現性の担保と同一条件での安定した評価が可能な仕組みかの確認が必要。

また、AI特有の課題として性別・年齢・話し方による偏りが挙げられるため、バイアス補正機能や学習データの検証体制にも注目すべきです。

さらに、AIが出したスコアについて「なぜこの評価になったのか」を人事担当者が確認できる仕組みも欠かせません。

評価の根拠が見えることで、AIの判断を鵜呑みにせず、納得感を持って最終判断できるように。

導入前には、テストデータを用いた評価再現性の検証や、ベンダーによるアルゴリズムの説明体制を確認することが望ましいでしょう。

AI評価の信頼性を担保することで、面接プロセス全体の公平性と品質が安定。

項目比較内容重視度
再現性同じ回答で同一スコアが得られるか★★★★★
公平性年齢・性別などによる偏りを検知・補正できるか★★★★☆
透明性スコア算出の根拠を人事が確認できるか★★★★★
日本語適合度日本語の文脈理解や音声認識精度★★★★☆

※「重視度」は、AI面接の導入で面接官の代替になりうるかで設定しました。(機能精度が高く、代替影響が大きいものほど★が高い)

質問設計と評価レポートの柔軟性

AI面接の成果を左右するのは、「自社の評価基準をどれだけ反映できるか」です。

どんなにAIの精度が高くても、質問内容や評価軸が自社の求める人材像とずれていれば、正確な判断にはつながりません。

そのため、質問テンプレートの編集可否や職種別の設計機能、レポート出力のカスタマイズ性をきちんとチェックしましょう。

導入初期は既存テンプレートを活用しながら運用を開始し、定着後には自社独自の質問や評価項目を追加していく流れが理想的。

特に、営業職・開発職・バックオフィスなど、職種別に質問セットを調整できるサービスは、採用精度と納得度を両立しやすいでしょう。

評価レポートも、定量スコアに加えて定性コメントを確認できると、面接官のレビューがより具体的になります。

ツールの柔軟性は、運用継続と成果改善の持続力を高める重要な要素。

観点確認内容判断のヒント
カスタマイズ性質問・設問・評価軸を自社用に変更できるか固定質問しか使えないサービスは要注意
レポートの詳細度定量スコア+定性コメントを出せるか面接官レビュー時に活用できるレベルか
職種別設計職種・ポジションごとに設計可能か営業・開発職などで分けられると◎

候補者体験(CX)と操作性

AI面接の成果は、応募者体験(CX)の質に大きく左右されます。

どんなに精度が高い評価を行っても、操作が複雑でストレスを感じる仕組みでは、途中離脱や企業イメージの低下につながります。

候補者が安心して利用できる直感的なUIと、心理的負担を軽減する設計が重要。

面接画面の分かりやすさ、通信トラブル時の自動保存や再開機能、案内メッセージの丁寧さなどを比較すべきポイントといえます。

また、スマートフォンからもスムーズにアクセスできるレスポンシブ対応も欠かせません。

こうした体験面への配慮は、応募者の満足度だけでなく、企業ブランドの信頼性にも直結

AI面接は効率化のための仕組みであると同時に、“最初の接点”としての印象を左右する要素でもあるため、採用の成果を最大化するには候補者視点での設計が求められます。

観点比較内容重視度
使いやすさ候補者が1回の説明で使い方を理解できるか★★★★★
離脱防止設計回答途中の保存・再開・ヘルプ対応★★★★☆
応募者案内面接前説明・サポート対応の丁寧さ★★★★☆

他システムとの連携性・運用効率

AI面接ツールは、単体で使うよりも他システムと連携してこそ真価を発揮します。

採用管理システム(ATS)やスケジュール管理ツール、社内チャットなどとデータを自動連携することで、業務効率を大幅に高められます。

たとえばHRMOSやSONAR、JobSuiteと接続できれば、候補者情報の登録や面接進捗が自動反映されて手動入力の手間を削減できるので、ぜひ活用したいところ。

さらにGoogleカレンダーやSlackと連携することで、面接日程調整や結果共有もスムーズです。

こうした仕組みが整っていれば、人事担当者は運用にかかる時間を減らし、分析や戦略立案などのコア業務に集中できます。

これまで手が回らなかった部分にリソースを割けるようになることが、AI導入のメリット。

AI面接は採用DXの中核に位置づけられる機能であり、連携性の高さが業務全体の生産性を左右する重要な要素となります。

項目比較内容判断のヒント
ATS連携主要ATSとの接続可否採用データを自動反映できるか
カレンダー連携面接調整を自動化できるかAI面接と日程管理の統合度
レポート共有PDF/CSV出力・Slack通知などチーム共有の手間削減に直結

コスト・契約条件の透明性

AI面接ツールを選定する際は、料金の安さだけで判断するのは危険です。

初期費用や月額課金だけでなく、応募者数や面接回数に応じた従量課金、契約期間や解約条件など、全体のコスト構造を確認することがポイントになってきます。

とくに繁忙期に応募が急増した際、超過料金が発生するケースもあるため、スケーラビリティの高い契約体系を選ぶと安心。

また、短期利用のトライアルや月単位での契約に対応しているかどうかも確認点です。

費用は単なるコストではなく、採用効率や定着率の改善といった“投資対効果”の視点で評価することが求められます。

導入費用が多少高くても、業務負担軽減や採用スピード向上が実現できるなら、長期的には十分なリターンが得られるでしょう。

コストの透明性は、信頼できるサービス選びの基本といえます。

項目比較内容判断のヒント
課金体系ID課金 / 応募数課金 / 面接回数課金採用規模に応じた費用最適化ができるか
初期費用設定費用・導入サポート費 無料トライアルや導入支援の有無も重要
契約柔軟性最低契約期間・解約条件期間縛りが長いとリスク大

導入後サポート・改善支援

AI面接ツールは導入して終わりではなく、運用定着までのサポート体制が成果を大きく左右

初期設定や質問設計の代行支援、運用データをもとにした定期レビューがあるかどうかを確認することが重要です。

サポートが弱いと、社内で活用が進まず形骸化してしまうケースも少なくありません。

一方で、ベンダーが伴走型でサポートしてくれる場合、分析精度や運用効率の改善が継続的に行われ、採用プロセスの成熟度も高まります。

また、問い合わせ対応のスピードや窓口の充実度も見逃せない要素。

分からないことがすぐに聞けるか、そのレスポンスの速さもポイントとなります。

そして導入後の安定稼働を支える仕組みが整っているかどうかが、長期的なROI(投資対効果)を決定づけます。

ツールの機能面だけでなく、「導入後にどこまで寄り添ってくれるか」を基準に選ぶことが、成功への近道といえるでしょう。

観点確認内容判断のヒント
導入支援初期設定・運用設計を伴走してくれるかサポート担当が付くかどうか
定期サポート改善提案・運用レビュー成果が出ている企業はここを重視
トラブル対応候補者向けヘルプデスク体制対応時間・窓口の充実度

対話型のAI面接ツール比較8選

対話型AI面接は、候補者が画面越しにAIと会話し、回答内容や表情・声の特徴を自動で記録・評価する仕組みのツール。

一次選考の均質化や工数削減に役立つ一方で、目的に合わないと効果が鈍ります。

以下の8つのサービスを丁寧に比較しながら解説していきます。

Zキャリア AI面接官

Zキャリア AI面接官は、採用面接の一部をAIが代替することで、面接工数の削減と選考リードタイムの短縮を実現させるサービスです。

実際に、大手企業の中途採用でのスピード感を求められる場面で導入実績があり、面接官の負担を減らしながら精度高い選考を実現

候補者の回答内容だけの判断ではなく、話の展開や一貫性も踏まえて自動スコアリングを行い、評価基準を標準化します。

録画回答に比べてやり取りが自然的で、短時間でも人物像の解像度を高めやすい点が魅力。

紹介・スカウト型の採用との相性がよく、一次選考の負荷を大きく抑えられます。

ATS連携により、候補者データの自動反映や進捗共有もスムーズ。

特に、中途採用でスピードと見極めの両方を求める企業、面接官の稼働工数を削減したい企業におすすめできるツールです。

評価の根拠がレポートとして残るため、合否説明の納得度も高まりやすいでしょう。

サービス名Zキャリア AI面接官
運営会社株式会社Zキャリア
URLhttps://ai-interview.zcareer.com/
ツールの特徴求職者DB × 対話型AI面接で精度とスピードを両立
質問設計テンプレあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応
費用要問合せ
向いている企業紹介・スカウト中心/中途の一次選考を高速化したい企業

SHaiN

SHaiNは、国内初の対話型AI面接サービスです。

自然言語処理を活用し、面接官と話しているような自然な会話を実現

600社以上の導入実績を持ち、公平性・再現性・利便性の3点で高く評価されています。

候補者がどんな環境からでも面接を受けることができるクラウドベースの仕組みで、新卒・中途を問わず大量選考できる点が大きな強みです。

質問内容は職種別テンプレートから選択でき、独自カスタマイズにも対応。

また、AIが回答内容をスコア化し、論理的思考力やコミュニケーション力などを定量的に評価します。

面接レポートは数分で自動生成されるため、担当者は短時間で比較検討が可能。

公平で一貫した評価を重視する企業、またはリモート採用・地方採用を進める企業に特に適したAI面接ツールといえるでしょう。

サービス名SHaiN
運営会社株式会社タレントアンドアセスメント
URL https://shain-ai.jp/
ツールの特徴国内初の対話型AI面接/600社超の導入実績/公平性と再現性を両立
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(AIが自動で評価)
費用要問合せ
向いている企業公平性を重視する企業、大量選考やリモート採用を行う企業

PeopleX AI面接

PeopleX AI面接は、スキル診断と面接を一体化した統合型のAI面接ツールです。

候補者の回答内容だけでなく、発話のスピードや表情、思考の一貫性などを解析し、スキル・適性を数値化して評価します。

AI面接と適性検査を同時に実施でき、面接評価を単なる印象ではなくデータで裏づけ。

管理画面では候補者ごとのスコアが自動集計され、比較レポートを即時生成。

人事担当者は感覚に頼らず、数値に基づく客観的な意思決定を行えます。

さらに、主要なATS(採用管理システム)との連携にも対応しており、面接データの自動反映・共有がスムーズに行えます。

候補者の特性を深く理解したうえで採用判断を行いたい企業や、スキルマッチを重視した選考を進めたい人事部門に最適。

サービス名PeopleX AI面接
運営会社株式会社PeopleX
URLhttps://peoplex.jp/
ツールの特徴面接+スキル診断を統合し、定量的な適性分析を実現
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(スキル・適性をAIが自動評価)
費用要問合せ
向いている企業スキルや適性を定量的に判断したい企業、採用の客観性を重視する企業

AI面接官

AI面接官は、自然な雑談や深掘り質問ができる高精度な対話型AI面接ツールです。

AIが候補者の回答内容をリアルタイムで理解し、質問を動的に変化させることで、人間の面接官に近い自然なコミュニケーションを実現。

特徴的なのは、スキル面だけでなく思考プロセスや対人適性も可視化できる点で、特に中途採用やリーダー層の面接に強みを発揮します。

面接終了後は自動で評価レポートを生成し、候補者ごとの強み・弱みを定量的に分析可能。

面接官による主観的評価のブレを抑え、短時間で高精度な選考を進められます。

さらに、クラウド上での管理機能により、複数の面接担当者が同時に結果を確認・共有できる点も実務効率を高めています。

面接官の工数削減と、候補者の深層的なスキル評価を両立したい企業に適したAI面接ツール。

サービス名AI面接官
運営会社株式会社AI面接官
URL https://ai-interview.online/
ツールの特徴雑談・深掘り質問が可能な高精度AI面接/中途・管理職層に強み
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(AIが自動で評価)
費用要問合せ
向いている企業中途採用やマネジメント層の選考を効率化したい企業、対人スキルを重視する職種の採用を行う企業

DuDo AI面接サービス

DuDo AI面接サービス

参考:株式会社DuDo

DuDo AI面接サービスは、録画とリアルタイム対話の双方に対応したハイブリッド型のツール。

候補者は自身の都合のよいタイミングに合わせて録画形式で回答ができ、企業側は後からAI解析によるレポートを確認できます。

対話形式を選択すれば、AIが受け答えをもとに深掘り質問を考案するので、柔軟な面接が可能。

特に、海外拠点や地方拠点での採用に強く、時差調整不要のリモート対応と多言語機能を備えている点が特徴です。

英語・中国語・ベトナム語など複数言語での面接が可能なため、グローバル人材採用にもピッタリ。

また、面接結果は自動スコアリングされ、表情・音声・回答内容の三要素を組み合わせた高精度な適性分析データが得られます。

採用コストを抑えながら、多国籍チームや地方人材を効果的に採用したい企業にとって有力な選択肢となるAI面接ツールです。

サービス名DuDo AI面接サービス
運営会社株式会社DuDo
URLhttps://dudo.co.jp/service/
ツールの特徴録画+対話のハイブリッド形式/多言語対応/海外・地方採用に強い
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(AIが発話・表情・音声を解析)
費用要問合せ
向いている企業グローバル採用やリモート採用を行う企業、語学力や柔軟性を重視する企業

タレントスカウター

タレントスカウターは、候補者の発話内容に加え、表情や声の抑揚といった非言語情報まで総合的に解析するAI面接ツールです。

Preferred Networks社が開発した高度なAI解析技術を採用しており、応募者の「感情の流れ」や「人柄の傾向」まで可視化できる点が大きな特長です。

単なるスキル評価にとどまらず、企業文化との適合性やチームコミュニケーション力を推定できるため、カルチャーフィットを重視する企業に最適。

解析結果は定量スコアと併せて可視化レポートとして出力され、人事担当者は直感的に候補者の特性を把握できます。

そのうえで面接官の主観を補完し、科学的根拠に基づいた採用判断をサポート。

特に、サービス業・教育業・コンサル業など「人と関わる力」を重視する職種において導入効果が高く、候補者体験の質を維持しつつ精度の高い人材選考を実現します。

サービス名タレントスカウター
運営会社Preferred Networks株式会社
URLhttps://talentscouter.preferredai.jp/
ツールの特徴表情・声・発話内容をAIが解析し、人間性・感情傾向をスコア化
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(AIが感情・言語を統合解析)
費用要問合せ
向いている企業コミュニケーション力や文化適合性を重視する企業、人柄評価を強化したい採用チーム

Our AI面接

Our AI面接

参考:株式会社Our

Our AI面接は、中小企業やスタートアップでも導入しやすい軽量型のAI面接プラットフォーム

専門知識がなくても設定できるノーコード設計を採用し、契約してすぐに運用を開始できる手軽さが大きな特長です。

初期設定やテンプレート作成も直感的に操作でき、既存の採用フローに組み込みやすい点が評価されています。

また、クラウド環境で動作するため、PC・スマートフォンのどちらからでもアクセス可能。

録画面接・ライブ面接の両方に対応しており、候補者の回答データは自動スコアリングによってレポート化されます。

分析結果はグラフ形式で出力され、候補者の強みや改善点を一目で確認できます。

AI活用をスモールスタートで試したい企業、あるいはコストを抑えつつ採用プロセスの効率化を進めたい中小企業に最適なAI面接ツールです。

サービス名Our AI面接
運営会社株式会社Our
URLhttps://ai-mensetsu.jp/
ツールの特徴ノーコード・低コスト・即日導入可能な軽量型AI面接プラットフォーム
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(AIが回答内容を解析し自動評価)
費用要問合せ
向いている企業中小企業・スタートアップなど、初めてAI面接を導入する企業

AI面接 powered by elfii

AI面接 powered by elfiiは、候補者の回答内容だけでなく、その傾向や表情の微細な変化をAIが分析し、採用後の定着率まで予測する先進的なAI面接プラットフォームです。

株式会社アポルが提供する本サービスは、採用フェーズを「評価」で終わらせず、「採用後の活躍・離職リスクの可視化」までを支援する点が特徴です。

AIは過去の採用データと実績社員の行動パターンを学習し、候補者のパフォーマンス傾向をスコアリングします。

従来の面接では見えにくかった適性・性格面のマッチング精度を高めます。

また、評価レポートは視覚的にわかりやすく設計されており、面接官間の共有や比較検討がスムーズ。

特に、採用からオンボーディングまでをデータでの裏付けを持って最適化したい企業や、人材の「定着率向上」に課題を抱える企業に適しています。

採用とHRアナリティクスの両軸を兼ね備えた、戦略的人事の実現を支援するAI面接ツール。

サービス名AI面接 powered by elfii
運営会社株式会社アポル
URLhttps://apol.co.jp/service/ai-mensetsu-powered-by-elfii/
ツールの特徴回答傾向を解析し、定着率予測まで行うAI×HRアナリティクス型面接ツール
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(AIが回答傾向を解析し定着率を予測)
費用要問合せ
向いている企業採用~定着までをデータで最適化したい企業、人材分析を重視する企業

録画型のAI面接ツール比較10選

録画型のAI面接ツールは、事前に設定した質問を回答する形式で、後から評価できる仕組み。

多忙な採用チームでも時差を気にせず選考を進められ、分析精度の高いAIが候補者の回答を自動スコアリングします。

ここでは、録画型の代表的なAI面接ツール10選を比較し、それぞれの特徴と導入のポイントを紹介。

面接サポートさくらさん

面接サポートさくらさんは、国内開発のAI録画面接ツールで、中小企業や地方企業でも扱いやすいシンプル設計が特徴です。

応募者が録画形式で回答した内容をAIが自動解析し、回答要約や感情分析、発話速度の傾向などをレポート化。

これにより、担当者が全動画を視聴せずとも、候補者の特徴や印象を短時間で把握できます。

また、クラウドベースで動作するため、PC・スマートフォンのどちらからでも利用可能。

通信が安定しており、応募者側の操作もわかりやすいUIが評価されています。

録画データは面接官間で共有でき、複数担当者による評価もしやすい設計です。

初期設定が簡単で、ITリテラシーの高くない企業でも導入しやすい点が魅力。

初めてAI面接を導入する企業や、限られた人事リソースで採用効率を上げたい中小企業に特に向いています。

サービス名面接サポートさくらさん
運営会社株式会社ティファナ・ドットコム
URLhttps://sakura.tifana.ai/interview
ツールの特徴録画面接+AI解析により、要約・感情分析・発話傾向を自動レポート化
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(AIが録画データを解析して自動評価)
費用要問合せ
向いている企業初めてAI面接を導入する企業、安定稼働重視の中小企業

AI RECOMEN

AI RECOMENは、録画面接の自動解析に加えて、候補者の適性に応じた職種や部署をAIが推薦する機能を備えたツールです。

録画データから抽出した発話内容・感情・反応速度などを分析し、その結果をもとに「どの職種・ポジションで力を発揮しやすいか」をレポート化します。

AIによる推薦アルゴリズムが、企業内の既存社員データや職種別成功要因と照らし合わせることで、高精度な人材マッチングを実現。

また、社内人材の再配置や異動検討にも活用できるため、採用だけでなくタレントマネジメントの一環としても有効です。

録画解析の精度は高く、要約レポートには定量スコアとコメントが併記されるため、面接官の判断材料としてもわかりやすい仕様です。

人材配置・社内異動の最適化を進めたい企業や、採用後の活躍を見据えた戦略的採用を行いたい企業におすすめ。

サービス名AI RECOMEN
運営会社株式会社RECOMEN
URLhttps://service.recomen.ai/
ツールの特徴録画解析+推薦AI機能を搭載し、候補者の適職・配置提案を自動生成
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(AIが適性スコアと推薦レポートを自動生成)
費用要問合せ
向いている企業人材配置・社内異動を含めたタレントマネジメントを重視する企業

harutaka IA

harutaka IAは、動画面接サービス「harutaka」にAI解析機能を統合した、録画型AI面接ツールです。

応募者が録画で回答した映像データをもとに、AIが表情・音声トーン・話す内容を総合的に分析し、評価レポートを自動生成します。

特に「非言語情報(表情・しぐさ)」と「言語情報(発話内容)」を組み合わせた多角的評価が強みで、面接官の主観に依存しない客観的な判断をサポートしてくれます。

操作画面はシンプルで、応募者・面接官の双方が直感的に使えるUIを採用。

ATS(採用管理システム)との連携にも対応しており、面接動画やスコアデータを採用フロー全体にスムーズに反映できます。

すでに動画面接を導入済みの企業が、評価精度を高めたいときの拡張オプションとしても人気。

公平性と効率性を両立したい企業に適した選択肢といえるでしょう。

サービス名harutaka IA
運営会社株式会社ZENKIGEN
URLhttps://harutaka.jp/interview-assessment
ツールの特徴動画面接+AI解析。表情・音声・発話内容を統合分析し、自動で評価レポートを生成
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(AIが録画内容を解析し、自動スコアリング)
費用要問合せ
向いている企業既に動画面接を導入済みで、評価精度や面接品質を向上させたい企業

面談支援AIサービス

面談支援AIサービスは、AIが面談記録を自動で文字起こしし、要約・スコアリングまで行うことで、採用担当者の評価作業を大幅に効率化するツールです。

面接官が聞き漏らした発言や曖昧な印象も、AIが音声データと表情の変化から定量化して可視化

さらに、複数の面接官が異なる基準で評価することによるバラつきを抑え、より一貫性のある採用判断をサポートします。

特に「話す内容の論理性」「回答の一貫性」「姿勢・態度」などをスコア化するので、候補者比較がしやすいです。

レポートはPDF形式で出力でき、採用チーム内での共有や振り返りにも便利。

すでに人事評価制度を運用している企業では、AI分析結果を定量評価に組み込めます。

面接官の属人的な判断を是正し、データに基づく公平な採用を進めたい企業に適しています。

サービス名面談支援AIサービス
運営会社株式会社日立ソリューションズ
URLhttps://www.hitachi-solutions.co.jp/ai_interview/
ツールの特徴面談の音声・映像データをAIが解析し、要約とスコアを自動生成。評価の一貫性を向上
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(AIが要約・評価を自動化)
費用要問合せ
向いている企業面接官の評価基準を標準化し、属人化を防ぎたい企業

AI面接+

AI面接+は、採用管理機能とAI面接機能を一体化したオールインワン型のプラットフォームです。

求人作成から応募受付、AIによる録画面接、評価レポート生成、合否連絡までを一元的に管理できる点が最大の特徴です。

複数のツールを併用する必要がなく、面接データが自動的に採用管理システム(ATS)へ反映されるため、業務効率を大幅に向上させます。

AI面接部分では、応募者の発話内容や感情表現を分析し、コミュニケーション能力や課題解決力などをスコア化。

管理画面から面接動画やレポートを即時共有できるため、採用チーム全体での意思決定もスムーズです。

初期導入の負担を抑えつつ、採用業務の自動化を段階的に進めたい企業や、複数部署・拠点で統一した採用フローを構築したい企業に適しています。

サービス名AI面接+
運営会社株式会社アイシーエル
URLhttps://www.ai-interview-plus.com/
ツールの特徴採用管理機能とAI面接を統合したオールインワン型。評価レポートとATS連携で効率化を実現
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(AIが発話内容・感情を解析してスコア化)
費用要問合せ
向いている企業採用業務を一元管理し、フロー全体を自動化したい中堅〜大企業

Track AI

Track AIは、ITエンジニア採用に特化した録画型AI面接ツールです。

応募者が回答した映像・音声データをもとに、AIが発話内容やコード理解度、問題解決のアプローチを解析し、スキルマッチを可視化します。

特に、エンジニア職における「技術スキル」と「コミュニケーション力」を同時に評価できる点が特徴で、単なる録画ツールにとどまりません。

候補者ごとの回答傾向をもとに、プログラミング知識の深さや思考の一貫性を自動スコアリングし、面接官の判断を助けてくれます。

さらに、過去の選考データと照らし合わせて合格者の傾向を学習することで、より精度の高い推薦ができるようになりました。

特にスタートアップや中堅IT企業のように、スピード感を持ってスキルを見極めたい現場に適しています。

採用担当者の技術知識に依存せず、データに基づく公平な判断を実現するツールといえるでしょう。

サービス名Track AI
運営会社株式会社Tracks
URLhttps://tracks.run/products/ai-interview/
ツールの特徴IT・エンジニア採用に特化。技術スキルや思考プロセスをAIが解析してスコア化
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成は要問合せ
自動スコアリング対応(AIがスキル・論理性を評価)
費用要問合せ
向いている企業IT・開発職のスキル評価を効率化したいスタートアップや技術系企業

HireVue

HireVue

参考:HireVue Inc.

HireVueは、グローバルで導入実績のあるAI面接プラットフォームで、海外企業を中心に広く利用されています。

動画面接・AI分析・スキルテストを組み合わせ、候補者の能力や適性を多面的に評価します。

AIが応募者の発話内容や表情、音声トーンを分析し、行動特性やコミュニケーションスタイルをスコア化。

特に大量採用やグローバル採用を行う企業にとって、初期スクリーニングの自動化による工数削減効果が大きいのが特徴です。

さらに、候補者の評価結果をATSやHRシステムと連携できるため、採用全体の可視化にも役立ちます。

多言語対応にも優れており、海外拠点を持つ日系企業や外資系企業での導入実績が豊富。

候補者に公平な面接体験を提供しつつ、データに基づいた採用判断を支援するグローバルスタンダードなAI面接ツールといえます。

サービス名HireVue
運営会社HireVue Inc.(米国)
URLhttps://www.hirevue.com/
ツールの特徴世界で導入実績多数。AIが発話内容や表情を解析し、多言語対応でグローバル採用にも対応
質問設計テンプレートあり/カスタマイズ可/自動生成可
自動スコアリング対応(発話・表情・音声をAIが解析)
費用要問合せ(海外ベースの料金体系)
向いている企業グローバル採用・大量採用を行う大手企業、外資系・海外拠点を持つ企業

ApplyNow

ApplyNowは、AI技術を活用した採用自動化プラットフォームで、応募受付からスクリーニング、面接日程の調整までを一元管理できる点が特長です。

応募者がフォーム入力やチャットを通じて必要情報を登録すると、AIが職種適性やスキル条件を自動で評価し、面接対象者を抽出します。

従来の人手による選考負担を大幅に軽減し、短期間での母集団形成と選考スピードの向上を実現。

特に大量採用を行う小売・サービス業や、応募者対応のスピードが求められる企業に向いています。

さらに、チャットボットによる応募者フォロー機能もあり、候補者体験を損なわずに効率的に運用できます。

人事担当者はデータダッシュボードで進捗を可視化し、採用の歩留まり改善にも役立てられます。

ApplyNowは「AI面接+自動運用」を両立した次世代型の採用支援ツールといえるでしょう。

サービス名ApplyNow
運営会社 ApplyNow株式会社
URLhttps://applynow.jp/
ツールの特徴応募受付から面接調整までを自動化。AIがスクリーニングを行い、採用スピードを最適化
質問設計AIによる自動生成・カスタマイズ対応
自動スコアリング対応(応募内容・スキル要件に基づくAI選考)
費用月額制/従量課金制(利用規模により変動)
向いている企業大量採用やスピード採用を行いたい企業、応募者対応の自動化を進めたい企業

面接AI(ビーモーション株式会社)

面接AI(ビーモーション株式会社)は、営業職や販売職といった「対人スキル」を重視する職種に特化したAI面接ツールです。

応募者の発話内容に加え、声のトーンや表情の変化など非言語的要素を解析し、顧客対応力やコミュニケーション力をスコア化します。

人間の感覚に頼りがちな印象評価をデータで裏付けできるため、属人的な判断のばらつきを抑えられる点が特長です。

また、録画型面接の形式を採用しており、面接官が後から映像を確認したうえで再評価も可能。

AIの評価と人の判断を組み合わせることで、採用の精度と納得感を両立できます。

接客業や営業職の採用において、候補者の“話す印象”を定量的に比較したい企業に最適なサービスです。

クラウド上で動作するため、導入も容易で、短期間でスクリーニング体制を整えられます。

サービス名面接AI(ビーモーション株式会社)
運営会社ビーモーション株式会社
URLhttps://www.bemotion.co.jp/ondemand/ai-interview/
ツールの特徴営業・販売職に特化し、声色・表情・発話内容を総合的に解析。非言語情報から顧客対応力を数値化
質問設計テンプレート利用+カスタマイズ可(要相談)
自動スコアリング対応(AIが表情・音声データをもとに自動評価)
費用要問合せ(導入規模により個別見積)
向いている企業営業・販売・接客職の採用を強化したい企業、印象評価を定量化したい企業

面接AI(クリスタルメソッド株式会社)

面接AI(クリスタルメソッド株式会社)は、独自開発の「AI心理解析エンジン」を搭載した面接支援ツールです。

候補者の発話内容だけでなく、声の抑揚や間の取り方、表情変化などの非言語情報を解析し、感情の揺れや受け答え傾向をスコア化します。

AIが面接中の心理的変化を数値で示すため、面接官の主観に左右されない客観的な評価が可能。

特に、カルチャーフィットやチーム適性など“人となり”を重視した採用を行いたい企業との相性はバツグン。

また、リアルタイム解析機能により、面接終了直後に評価レポートを確認できる点も強みです。

営業・販売・カスタマーサクセス職など、コミュニケーションを重視するポジションでの活用効果が高く、採用の判断精度とスピードを同時に高められます。

サービス名面接AI(クリスタルメソッド株式会社)
運営会社クリスタルメソッド株式会社
URLhttps://crystal-method.com/ai-hiring/
ツールの特徴独自AI心理解析エンジンで感情・受け答え傾向を可視化。非言語情報からカルチャーフィットを分析
質問設計テンプレート+カスタマイズ対応(要問合せ)
自動スコアリング自動スコアリング 対応(AIが音声・表情・言語内容を解析して自動評価)
費用要問合せ(企業規模や利用人数によって変動)
向いている企業候補者の非言語情報を重視したい企業、カルチャーフィット採用を進めたい企業

AI面接導入のメリット

AI面接の導入は、採用の業務効率化だけでなく、公平性や採用精度の向上にも直結します。

従来の属人的な判断から脱却し、データに基づく客観的な採用を実現できる点が大きな特徴。

ここでは、企業がAI面接を導入することで得られる主な3つのメリットを整理します。

採用担当者の負担軽減とコア業務への集中

AI面接を導入する最大のメリットは、人事担当者の負担を軽減し、戦略的業務に専念できる点です。

履歴書やエントリーシートの初期スクリーニング、一次面接の日程調整、候補者への連絡といった定型業務をAIが自動で処理するため、採用担当者の作業時間の大幅カットを実現。

そのため、人事はタレントマネジメントや面接官育成、採用戦略立案といったコア領域に集中でき、生産性の高い採用体制を構築できます。

AI面接は、人事の「時間を取り戻す」仕組みともいえます。

公平性の担保と面接評価のバラつき防止

AI面接の導入での利点のひとつは、評価のバラつきを防ぎ、公平性を高められること。

従来の面接では「ハロー効果」や「コントラスト効果」など、無意識のバイアスによって評価が左右されがちでした。

しかし、AI面接では発話内容・表情・声のトーンなどを定量的に分析し、同一基準で評価を行うため、属人的な判断を排除できます。

また、スコアリングの根拠がレポートとして可視化されるため、採用担当者が結果を検証しやすく、法的リスクの低減にも寄与。

公平で透明性の高い採用を実現する手段といえるでしょう。

データに基づいたミスマッチの防止と採用精度の向上

AI面接は、応募者の音声や表情、発話内容などの行動データを数値化します。

直感ではなく、客観的に評価できるので、従来の面接では見抜きにくかった潜在的な適性が見えるというのが大きな特徴。

そのため、感覚や印象に左右されがちな採用から、データに基づく精度の高い選考へと転換できます。

さらに、採用後の活躍傾向や定着率との相関を分析することで、将来のミスマッチを防ぐ指標としても活用可能

AI面接は、採用の“感覚頼り”から脱却し、組織に合う人材を科学的に見極める手段といえます。

AI面接導入のデメリット

AI面接は効率化や公平性向上に寄与しますが、導入には慎重な判断が求められます。

応募者が感じる心理的抵抗、AIによる人間性判断の限界、技術発展の途上性など、実務上の課題も少なくありません。

こうしたリスクを理解せずに導入すると、かえって採用活動全体の信頼性を損なう恐れも。

以下では、導入前に知っておくべき3つのデメリットを解説します。

応募者が抱く不安や抵抗感

AI面接は効率的で公平な評価を実現する一方で、「機械に自分を判断される」という心理的抵抗を招くことがあります。

特に、スコア算出の基準や評価の根拠が不明瞭な場合、「なぜその結果になったのか」が理解できず、不信感を抱く応募者も少なくありません。

表情や声の抑揚など、非言語情報までも数値化されることで、監視されているようなプレッシャーを感じるケースも。

こうした不安を放置すると、応募者体験(Candidate Experience)の低下や離脱につながり、企業イメージの悪化を招くリスクがあります。

そのため導入企業は、AI面接の目的・評価基準・活用方法を事前に丁寧に説明し、安心感を醸成する対応が欠かせません。

感情・文化的なニュアンスなど、人間性判断の難しさ

AI面接は、言語・表情・音声トーンなどのデータを分析して候補者を評価しますが、人間の感情や文化的背景までを完全に理解することはまだ困難。

たとえば、沈黙を「思考」と捉えるか「無反応」と見るかなど、文化によって解釈が異なる場面も多く、AIでは微妙なニュアンスを正確に読み取れません。

また、共感性や価値観といった“人間らしさ”を判断するには、対話の文脈を深く理解する力が求められます。

AI面接はあくまで初期スクリーニングを担うツールであり、最終判断では人間による対話を組み合わせることが欠かせません。

AIと人の役割を適切に分担することが、より質の高い採用活動につながります。

サービスの機能発展途上による評価制度の限界

AI面接ツールは急速に進化している一方で、まだ発展途上のサービスも多く見られます。

とくに、専門職やクリエイティブ職のようにスキルの評価基準が複雑な領域では、AIが十分な精度で能力を判断できない場合があります。

また、スコア算出の仕組みが“ブラックボックス化”しており、人事担当者が結果の根拠を把握しづらいケースも課題。

さらに、システムの誤作動やアルゴリズムの偏りが発生すれば、候補者の評価に不公平が生じるリスクも否定できません。

こうした限界を踏まえ、企業は導入後も定期的に検証と改善を行い、AI評価の信頼性を高めていく姿勢が求められます。

大手もAI面接の導入が進む!AI面接の導入状況

AI面接は今や一部の先進企業だけでなく、大手・中堅企業にも広く浸透しています。

導入目的は「採用工数の削減」や「公平性の向上」など多岐にわたり、業界を問わず採用プロセスのDXが加速中。

以前は「他社が導入していない」ことが障壁となっていましたが、現在では導入率が上昇し、AI面接は一般化フェーズに入っています。

いま導入を進めることで、応募者体験の質や採用ブランディングの面で他社との差別化を図ることができるでしょう。

導入率・普及率データ

AI面接の導入は、もはや一部の先進企業だけの取り組みではありません。

HR総研の調査によると、企業のAI面接・AI選考導入率は2022年時点の21%から、2025年には31%前後まで上昇しています。(*1)

また、リクルートマネジメントソリューションズのレポートでは、AI面接を経験した学生が28.4%に達し、マイナビの調査でも「AI選考を知っている学生」は82.7%と大幅に増加。(*2)

こうした数字から、AI面接は「導入検討」から「一般化フェーズ」へ移行したといえます。

特に大手企業の採用で活用が進むことで、安心感と信頼性が高まり、中小企業でも導入を検討しやすい環境が整いつつあります。

今後はAI面接の利用が“例外”ではなく、“標準”となる時代へと確実に移行していくでしょう。

参考(*1):26卒のAI利用率は8割超 3人に2人は「就職活動でAIを利用した」経験あり—マイナビ調べ

参考(*2):日本の新卒採用プロセスにおける採用CX調査|リクナビ

採用市場でのAI活用と見通し

採用におけるAI活用は、単なる効率化の段階を超え、戦略的なデータ活用フェーズへと進化しています。

近年では、AI面接のデータをATS(採用管理システム)と連携させ、候補者情報の一元管理や面接結果の自動分析を行う企業が増加傾向。

さらに、生成AI(ChatGPTなど)を活用して回答内容の要約やロジック分析を行い、判断材料として活かすケースも登場してきました。

リクルートマネジメントソリューションズの調査では、企業の約4割が今後AIを「採用意思決定支援」に利用したいと回答しており、AI面接は採用DXの中核としての位置づけを強めています。

今後3〜5年でAI面接導入企業の比率は50%を超える見通しで、採用活動のデータに基づく意思決定が一層進むと予測。

AIはもはや“評価の補助”ではなく、“採用戦略の基盤”へと変わりつつあります。

競合他社との差別化訴求

AI面接の導入は、単に採用業務を効率化するだけでなく、企業ブランドを際立たせる強力な武器にもなっています。

AIを活用する企業は「先進的」「公平」「スマートな組織」といった印象を与えやすく、候補者からの信頼も獲得につながりやすいでしょう。

さらに、AI面接ではすべての応募者を同じ基準で評価できるため、採用プロセス全体の透明性と一貫性が担保された公正さが強み。

公正であるということは「信頼できる企業」「誠実な評価を行う企業」としてのブランド形成に直結。

実際に、導入企業の中には「採用スピードが従来の1.5倍に向上」「候補者の離脱率が25%減少」「応募者満足度が20%上昇」といった具体的な成果を示す事例も報告されています。

AI面接の活用は、単なるオペレーションの自動化にとどまらず、企業価値を高めるための“戦略的投資”としての意味合いを持ち始めました。

採用競争が激化する今、AIをいち早く導入する企業こそが「未来志向の採用」をリードする存在となるでしょう。

「AI面接」の導入で、効率的な採用業務を

AI面接は、採用の効率化だけでなく、評価の公平性や候補者体験の向上にもつながる実践的な手段。

導入企業が増える今こそ、自社の採用課題を見直し、最適なAIツールを選ぶことが競争力強化の第一歩といえます。

一方で、AIにすべてを任せるのではなく、人が担うべき最終判断やコミュニケーションをどう設計するかが成功の鍵。

データに基づいた精度の高い採用を実現しながらも、人の温かみを失わない選考体験をつくりましょう。

AI面接の導入は、採用業務の未来を一歩先へ進める選択です。

WRITERライター情報

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執筆者

金田大和

株式会社b&q 執行役員

横浜国立大学卒。プロップテック企業にて、リテンションマーケティング事業や人事コンサルティング事業の立ち上げ、事業責任者として推進。その後、代表高稲とb&qを共同創業し、現在は執行役員として、多くの企業にHRを通じて本質的な価値を届けるべく、コンサルティング事業を含む複数のHR事業を管掌。これまでのキャリアを通じて合計500社以上の人事と対話し採用/組織改善を図る。