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面接日程調整ツールおすすめ10選!無料・有料ツールを徹底比較

面接日程調整ツールおすすめ10選!無料・有料ツールを徹底比較

「面接日程調整ツールを導入したいけれど、種類が多くてどれを選べばいいか分からない」「有料版と無料版の違いを知りたい」──そんな悩みを抱えていませんか?

近年は面接のオンライン化や採用スピードの重要性が高まる中で、日程調整を効率化するツールが数多く登場しています。しかし、ツールごとに機能や料金プランが異なるため、自社に最適なツールを見極めるのは簡単ではありません。

面接日程調整ツールを活用すれば、調整にかかる工数を大幅に削減できるだけでなく、候補者対応のスピードと満足度を高め、採用の質そのものを向上させることが可能

この記事では、無料・有料別におすすめの面接日程調整ツール10選を厳選し、選び方や導入時の注意点まで分かりやすく解説します。自社の採用プロセスに合ったツールを見つけ、効率的でスムーズな面接運営を実現しましょう。

面接日程調整ツールとは?

面接日程調整ツールとは、オンライン上で候補者と面接官のスケジュールを自動で照合し、最適な面接日時を確定できるツールです。
主な目的は、採用担当者の負担軽減と日程決定までのスピード向上にあります。

従来のように、メールで候補者と何度もやり取りしたり、Excelで複数の予定を手動で管理したりする手間を省けるため、調整工数を大幅に削減できる点が大きな特徴

近年では、オンライン面接の普及や複数面接官による選考、リモート採用の増加に伴い、こうしたツールの導入が加速しています。また、工数削減だけでなく、迅速な対応によって候補者が他社に流出するリスクを防ぎ、採用成功率を高められる点も大きな魅力。

それでは、面接日程調整ツールの主な機能と種類について解説していきます。

面接日程調整ツールの主な機能

面接日程調整ツールには、日程候補の自動提示から通知・リマインドまでを一元管理できる多彩な機能が備わっています。

下表では、それぞれの機能が採用業務のどの課題をどのように解決するかを整理しました。これらの機能を活用することで、連絡漏れや人為的ミスを防ぎながら、担当者の負担軽減と候補者体験の向上を同時に実現できます。

主な機能

  1. 候補日自動生成・共有URL発行:
    即座に候補日を提示でき、返信待ちによる時間ロスを削減。
  2. カレンダー(Google/Outlook)連携:
    空き枠を自動反映させダブルブッキングを防止。
  3. Zoom/Teamsなどの自動URL発行:
    面接URLの発行漏れ。送付ミスを防ぎ準備を効率化。
  4. 自動通知・リマインドメール送信:
    面接直前の確認漏れを防ぐ。連絡コストを最小化。
  5. 複数面接官・候補者対応機能:
    調整の複雑さを解消。スケジュールを一元管理。

面接日程調整ツールの種類

面接日程調整ツールは、採用シーンや調整方法の違いによって3つのタイプに分類されます。
それぞれのタイプは、対応できる面接形態や調整の仕組みが異なり、企業の採用体制や運用規模によって適したタイプが大きく変わります。

例えば、少人数の個別面接でスピードを重視したい場合と、複数面接官・複数候補者が関わる大規模な選考では、求められる機能や柔軟性が大きく異なります。そのため、自社の採用プロセスに合ったタイプを見極めることが、ツールを最大限に活用するうえで重要。

以下では、代表的な3つのタイプの特徴と、それぞれが適している採用シーンを紹介。

タイプ特徴適した採用シーンデメリット
予約受付型公開カレンダーから候補者が日時を選択・個別面接や単発の調整
・面接官が1〜2名で、空き枠が明確な場合
面接官の細かい調整ニーズを反映しにくい
候補提案型企業が設定した候補日から候補者が選択複数面接官との調整が発生する場合候補者が多い場合、順番待ちや再提案の手間が発生しやすい
投票型候補日ごとに関係者が回答し最適な日時を決定グループ面接やチーム選考など多人数調整調整自由度は高いが、回答待ちなどで確定まで時間がかかる

面接日程調整ツールの選び方

面接日程調整ツールには、機能・料金・連携範囲・操作性など、さまざまな特徴があります。どのツールも一見似ていますが、導入目的や採用体制によって最適な選択肢は異なります。

自社に最も合ったツールを見極めるには、採用プロセス・面接体制・利用シーンを整理したうえで、複数の観点から比較検討することが重要です。

以下では、ツールを選ぶ際に押さえておきたい4つの主要な判断基準を紹介。
導入目的や社内フローに照らし合わせながら、最適なツールを検討してみてください。

ツールの型と利用目的で選ぶ

まずは、利用目的に応じて適したツールの型を選びましょう。
ここでは代表的な利用目的別に、最適なツールタイプの選び方を紹介します。

利用目的向いているツール型理由・活用イメージ
候補者対応のスピード化予約受付型候補者がカレンダーから希望日を即選択でき、日程調整の往復連絡が不要。スピーディーな対応で離脱を防止。
社内の面接官調整を自動化候補提案型面接官のスケジュールを自動参照し、空いている候補日時を自動抽出。関係者が多い採用でもスムーズに調整可能。
オンライン面接調整の効率化URL自動発行型面接URLを自動生成し、複数候補者への一括共有にも対応。メールやチャットでの送付手間を削減できる。

上記のような利用目的別の選び方に加えて、企業規模や採用体制も考慮することが大切。
例えば、小規模企業や選考回数の少ない採用では、予約受付型のようなシンプルなツールのほうが運用しやすい傾向があります。

一方で、面接官や拠点が複数にまたがる大手企業の採用では、候補提案型自動連携機能付きツールを導入することで、調整負荷を大きく減らすことができます。

導入時は、まず無料版やトライアル期間を活用して、運用感や社内フローとの相性を確認すると良いでしょう。その上で、必要な機能(通知設定・外部カレンダー連携・候補者管理など)を見極めながら、本格導入を検討していくことがおすすめ。

UIのわかりやすさ・社内展開のしやすさ

UI(※1)とUX(※2)は、社内でツールが定着するかどうかを左右する重要な要素

日程調整ツールは、採用担当だけでなく、面接官や現場社員など複数の立場の人が利用します。そのため、だれにでもわかりやすく、直感的に操作できる設計であることが必要。

UIの分かりやすさとは、具体的に次のようなポイントを指します。

  • 「1クリックで予約内容を確認できる」
  • 「予約・キャンセルなどの操作ボタンが視覚的にわかりやすい」
  • 「社内カレンダーと自動同期し、手入力や二重登録が不要」

このように、迷わずスムーズに操作できるかどうかが、ツールの使いやすさを左右。

また、導入時には社内研修やマニュアル整備といった初期の教育コストも発生。そのため、できるだけ学習コストを抑えられるUI設計であるかどうかも、ツール選定の重要な判断基準です。

結果として、UI/UXに優れた面接日程調整ツールを選ぶことで、社内の現場全体の利用率が高まり、定着がスムーズに進むでしょう。

UI(※1):ユーザーインターフェース(User Interface)
– ユーザーとツールをつなぐ“見た目と操作の窓口”

UX(※2):ユーザーエクスペリエンス(User Experience)
– ツールを通して得られる“使いやすさや心地よさ

外部連携機能

ツールの外部連携の範囲は、業務効率に大きく影響します。

例えば、GoogleカレンダーOutlookと連携できれば、対応可能な日時が自動で反映され、スケジュール調整がスムーズになります。また、SlackTeamsとの連携により、日程確定の通知を即時共有でき、情報伝達の遅れを防止できます。

Zoomなどのオンライン会議ツールとつながる場合は、面接URLが自動発行され、リンク送付の手間もかかりません。さらに、ATS(採用管理システム)と連携できると、日程や進捗の更新が自動反映され、選考プロセス全体の可視化が進みます。

こうした外部連携機能の有無は、ツール導入時の重要な判断基準となります。

セキュリティ・個人情報保護

面接日程調整ツールは、候補者の氏名や連絡先など機密性の高い情報を扱うため、セキュリティの高さは確認必須です。
具体的には、データが暗号化されているかアクセス制御機能があるかなど、情報漏えいや不正アクセスを防ぐ仕組みをチェックしましょう。

また、クラウド型ツールの場合は、サーバーが日本国内にあり、国内法に基づいて情報管理されているかも確認が必要です。さらに、プライバシーマークISMS認証を取得しているサービスであれば、安全性への信頼度が高いといえます。

なお、無料ツールの中には権限管理が不十分なものもあり、情報共有ミスやセキュリティリスクを招く恐れがあるため注意が必要です。

【無料プランあり】面接日程調整ツールのおすすめ比較 5選

面接日程調整ツールの中には、無料プランを提供しているサービスが多数存在。採用規模や運用体制によっては、無料機能だけでも十分に対応できるケースも少なくありません。

まずは、自社の採用フローに合うかを無料プランで試してみるのがおすすめ。

ここでは、無料プランを提供しているおすすめの面接日程調整ツール5選を紹介。それぞれ特徴や強みが異なるため、自社の選考プロセスに合ったツールを見つけていきましょう。

TimeRex

TimeRex(タイムレックス)は、GoogleカレンダーやOutlookとの連携に優れ、日程調整からWeb会議URLの自動発行までを一括で自動化できる代表的なツール。

候補者や面接官の空き時間を自動で抽出し、複数の日程候補を提示できるため、日程調整の往復連絡を最小限に抑えられます

無料プランでも基本的な面接調整が行えるため、初めて導入を検討する中小規模の採用チームや個人事業主にも最適です。また、直感的な操作性シンプルな画面設計で、導入後すぐに活用できる点も特徴。

その使いやすさから、「まず試すならTimeRex」として多くの企業に選ばれています。

項目内容
サービス名TimeRex
提供企業ミクステンド株式会社
URLhttps://timerex.net/
特徴・カレンダー連携やオンライン会議URLの自動発行、自動リマインドなど基本的な調整機能を備え、無料プランでも使用可能。
・多数機能が「無制限」扱い
有料プランの
費用
ベーシック:月額 ¥750(税抜)~
プレミアム:月額 ¥1,250(税抜)~
タイプ候補提案型
無料プランの
上限
・調整カレンダー数:無制限
・2人までのスケジュール調整対応
・Outlook/Zoom/Teams/Google Meet連携
・リマインド送信、調整回数無制限

Jicoo

Jicoo(ジクー)は、デザイン性とUIの洗練度が高いクラウド型日程調整ツールで、候補者体験を重視する企業から高く評価されています。

SlackGoogle Meetといった外部ツールと連携でき、通知送信やWeb会議URLの自動発行などが標準機能として搭載されています。これらの連携により、返信率の向上スピーディーな日程確定が可能となり、候補者とのやり取りをスムーズに進められます。

全体的にデザインと操作性のバランスが良く、ブランドイメージや体験価値を大切にする企業に適したツールです。

項目内容
サービス名Jicoo(ジクー)
提供企業ジクー株式会社
URLhttps://www.jicoo.com/
特徴・デザイン性が高く候補者体験を重視
・14日間の無料トライアル期間あり
有料プランの
費用
Pro:¥800/月(税抜)(ユーザー単位)
Team:¥1,200/月(税抜)(ユーザー単位)
Enterprise:非公開(要相談)
タイプ候補提案型(+予約受付型要素を含む)
無料プランの
上限
・カレンダー連携:3アカウントまで
・予約数・予約ページ数:無制限
・リマインド通知・ウェブ会議URL発行・Slack通知対応

アイテマス

アイテマス(Aitemasu)は、国産の軽量型クラウド日程調整ツールで、シンプルな設計とスムーズな導入が特長です。無料プランでも、Googleカレンダー連携自動URL発行リマインド通知など、日程調整に必要な基本機能をしっかり搭載。

そのため、小規模の採用チームや個人事業主でもコストをかけずに効率化を実現できます。

また、日本語でのヘルプセンターや操作ガイドが充実しており、サポート対応も迅速で丁寧
国産ならではの安心感と使いやすさで、初めてツールを導入する企業にもおすすめです。

項目内容
サービス名アイテマス
提供企業株式会社ArtBB
URLhttps://aitemasu.me/
特徴・国産UIのシンプルな設計で直感的に操作しやすい
・Googleアカウントでログインできアカウント登録不要
・スマホでも使いやすい
有料プランの
費用
プロ:¥720/月
プレミアム:¥980/月(税込)
タイプ候補提案型 + 候補提案型
無料プランの
上限
・日程調整回数:無制限
・公開URL・テンプレート:無制限
・Google カレンダー連携:最大 3 個
・リマインド通知:1通まで

トヨクモスケジューラー

トヨクモスケジューラーは、ISO27001(ISMS認証)に準拠した高いセキュリティ基盤を持つ、中小企業向けの日程調整ツールです。情報保護や監査対応に優れており、信頼性やコンプライアンスを重視する企業に適しています。

無料プランもありますが、権限管理や詳細なアクセス制御などの有料オプション機能が、トヨクモスケジューラーの大きな強みです。さらに、30日間の無料トライアルが提供されており、期間中はすべての機能をユーザー数無制限で利用可能

導入前に運用感を確かめながら、安全性と使いやすさを実感できる点も魅力です。

項目内容
サービス名トヨクモスケジューラー(Toyokumo Scheduler)
提供企業トヨクモ株式会社
URLhttps://www.toyokumo.app/
特徴・ISO27001準拠・権限管理昨日あり
・kintone連携、グループ表示機能
有料プランの
費用
スタンダードプラン:月額200円/ユーザー
ビジネスプラン:月額5,000円~
タイプ候補提案型+予約受付型
無料プランの
上限
・10ユーザーまで無料
・基本カレンダー連携
・外部連携

Bookrun

Bookrun(ブックラン)は、複数人の予定を一覧で比較しながら日程調整できるチーム向けツールです。カレンダーの空き状況をグループ単位で可視化できるため、面接官が複数いる採用フローや、関係者が多いチームでの調整に強みを発揮します。

日程確定後は、最適な担当者へ自動で業務を振り分ける機能も備えており、担当者の手動割り当て作業を削減。これにより、採用業務全体の効率化と工数削減が期待できます。

また、候補提案型と投票型の両方の要素を併せ持つ設計で、複数拠点やチーム単位で選考を進めたい企業に特に適したツールです。

チームでの協働を前提とした設計が、Bookrunの大きな魅力といえるでしょう。

項目内容
サービス名Bookrun
提供企業株式会社ベーシック
URLhttps://b-book.run/home
特徴複数人の予定を一覧表示
有料プランの
費用
Personal Pro:月額790円(税込)
Team:月額990円(税込)
タイプ候補提案型+投票型
無料プランの
上限
・メンバー数:一人まで
・日程調整回数:無制限
・作成可能なブックボード数:無制限

【有料・法人向け】面接日程調整ツールのおすすめ比較 5選

面接日程調整ツールには、多くの無料プランが提供されていますが、採用規模が拡大したり、面接官や候補者の数が増えたりすると、より高度な調整機能や管理機能が求められるように。

そのような場面では、法人向けの有料ツールを導入することで、チーム全体の効率化と運用の安定化を図ることが可能。

ここでは、企業での導入実績も多いおすすめの有料ツール5選を紹介します。

それぞれが異なる強みを持っているため、自社の採用体制や運用フローに合ったツールを選定することが重要。

VIVIT LINK(ビビットリンク)は、採用担当者の業務フローに最適化された、採用特化型の日程調整ツールです。候補者管理から面接設定までの一連のプロセスを自動化でき、中堅企業を中心に導入が進む代表的なツールの一つです。

複数面接官・複数候補者対応など、さまざまなパターンでの日程調整に柔軟に対応でき、チーム単位での効率的な運用が可能です。また、企業ブランドに合わせたUIカスタマイズができ、通知メールや予約画面のデザインも調整しやすい点が特長。

採用候補者にとっても統一感のある体験を提供できます。さらに、導入時のサポート体制も充実しており、法人利用でも安心して運用できる信頼性の高いサービスです。

項目内容
サービス名VIVIT LINK
提供企業グルービーモバイル株式会社
URLhttps://www.vivitlink.com/
特徴・個人間・複数人、3者間のフロー型などさまざまな人数での調整をカバーできる高いカスタマイズ性
・サポート体制が充実
・無料トライアルあり
費用月額5,500円~(詳細は問い合わせ)
タイプ予約受付型+候補提案型+投票型
導入実績中堅企業中心
機能・Googleカレンダー・Outlook同期
・複数面接官対応
・通知メールの文言カスタマイズ
・投票型やフロー型などシーンに応じた多様な調整方法

調整アポ

調整アポは、Slack・Zoom・Googleカレンダーなどとリアルタイムに連携できる、スピード重視型の日程調整ツール

日程確定時の自動通知オンライン会議URLの自動発行によって、社内外の担当者間で予定を即時に共有でき、採用業務全体のスピードと正確性を大幅に向上させます。

また、ツール操作もシンプルで導入が容易なため、スタートアップから中堅企業まで、スピード感を重視する採用体制に特に最適。限られたリソースで効率的に採用を進めたい企業にとって、実用性の高い選択肢と言えるでしょう。

項目内容
サービス名調整アポ
提供企業株式会社RECEPTIONIST
URLhttps://scheduling.receptionist.jp/
特徴・Slack・Zoom・Teams・Googleカレンダーなどとの連動ってより社内連携力が高まる
・無料トライアルあり
費用要問い合わせ
タイプ予約受付型+候補提案型
導入実績IT企業やスタートアップ中心に導入
機能・カレンダー同期による候補日の自動抽出
・Slack連携、Zoom自動発行
・セールスフォースとの連携で事前質問の設定が可能
waaq Link

参考:waaq株式会社

waaq Link(ワークリンク)は、候補者が直感的に操作できるシンプルなUIを備えた日程調整ツールで、ストレスなくスピーディーにスケジュールを確定できる点が大きな魅力。

スタートアップや成長フェーズの企業での導入実績が多く、スピード感を重視した採用運用に特に適しています。

また、投票型の調整機能では、多人数での調整や提案日以外の再調整にも柔軟に対応でき、外部ツールとの連携による共有設定のしやすさも特長です。シンプルながら拡張性も高く、候補者体験と業務効率の両立を実現できるツールといえるでしょう。

項目内容
サービス名waaq Link
提供企業waaq株式会社
URLhttps://link.waaq.jp/
特徴・シンプルで迷わないUI設計のため、候補者体験を損なわずに日程調整が可能
・幅広いカスタマイズ性
・無料トライアルあり
費用非公開(ユーザー数・店舗数などによって変動)
タイプ予約受付型+投票型
導入実績スタートアップ・成長企業中心
機能・自動カレンダー登録・通知設定
・複数ユーザー管理
・幅広い再調整機能
・相手ごとの日程の非公開設定

日程調整さくらさん

日程調整さくらさんは、AIによる候補日調整やメッセージ自動生成機能を備えた、次世代型の面接日程調整ツール。

AIを活用した柔軟なカスタマイズ性が特徴で、他サービスとの連携により、音声認識を使った自動電話対応など、従来の手作業を効率化する仕組みも実現できます。

採用面接はもちろん、社内会議や取引先との打ち合わせ調整にも対応しており、業務全体の自動化・効率化を進めたい企業に最適
最新のAI技術を採用フローに取り入れたい企業にとって、有力な選択肢といえるでしょう。

項目内容
サービス名日程調整さくらさん
提供企業株式会社ティファナ・ドットコム
URLhttps://sakura.tifana.ai/scheduleadjustment
特徴・AIによる候補日の自動提案や返信メッセージの自動生成が可能
・他サービス(AI電話応答など)との連携によって機能を拡張できる
費用要問い合わせ
タイプ予約受付型・候補提案型
導入実績大手企業や官公庁など中心
機能・AIでの候補日提案・自動返信
・会議室など施設の自動調整
・移動時間を含めたブロック機能
・ヒートマップによる業務分析

Spir

Spir

参考:株式会社Spir

Spir(スピア)は、大手企業の多人数採用やチーム単位での面接運用に対応する、スケジュール最適化型ツールです。複数の面接官の空き時間を自動で抽出し、候補者の希望日程と照らし合わせて最適な候補を提示できるなど、大人数の同時調整を高精度で自動化します。

さらに、権限管理や社内共有の自動化機能も備えており、大規模な採用チームやRPO事業者でも運用しやすい設計。社内外のスケジュール調整を一元管理できる点も強みで、組織全体の採用プロセスを効率化できるツールとして注目されています。

項目内容
サービス名Spir
提供企業株式会社Spir
URLhttps://www.spirinc.com/
特徴大人数の日程調整を最適化でき、大規模な採用チームやRPO事業者に適している
費用Team:年払い:1,200円/月(1シート)
    月払い:1,500円/月(1シート)
Enterprise:要問い合わせ
タイプ予約受付型・候補提案型・投票型
導入実績大手企業などで導入
機能・大人数の空き時間自動抽出
・権限管理
・社内共有
・カレンダー連携

有料の面接日程調整ツールを使うべき理由

面接件数や面接官の人数が少ないうちは無料ツールでも対応できますが、件数や人数が増えたりセキュリティレベルを求めたりすると、有料ツールが必要になります。

仮に面接件数が月9件を超える場合(面接調整1件10分ほど=時給2,000円と仮定し月3,000円の人件費の場合)、月額3,000円のツールを利用すれば、費用に見合う運用が可能

また、面接官が3名以上の場合も有料化へのひとつの移行目安となるでしょう。有料ツールは、複数の面接官や候補者の自動調整が可能であり、Slack通知やATS連携などで情報を一元管理できます。

さらに、セキュリティの高さや監査対応にも優れておりアクセス制御や履歴ログの保持など情報管理レベルを高められ、運用サポートも備わっているため導入後の定着もスムーズ。

仮に、1名あたり月10時間の工数削減で、時給2,000円とすると年間24万円の人件費削減となり、浮いた時間を採用改善に回せるため、コスト削減以上に生産性向上への投資価値がある

面接回数が増え「調整に追われている」と感じた段階が、有料への移行ポイント。

面接日程調整ツールのメリット

面接日程調整ツールは、企業と採用候補者の双方にプラスの影響をもたらす仕組み
煩雑になりがちな日程調整業務を自動化することで、担当者の負担を軽減しながら、候補者にとってもスムーズで快適な面接体験を提供できます。

特に、採用活動のスピードや体験価値が重要視される今、ツールの導入は採用力を高めるための戦略的な一手といえます。

主なメリットは次の3つです。

調整時間の削減と業務効率化

面接日程調整ツールの活用で、担当者は調整作業にかける時間を大幅に削減できます
1件あたり平均10分程度をメールや電話のやり取りに費やしていたものが、ツール導入後は候補日時の共有から確定までが1分ほどで調整可能。

特に、複数人で実施する場合や連続する面接など複雑な組み合わせのスケジューリングも、候補者と面接官の空き時間を自動でマッチングしてくれます。

業務の効率化に加え、浮いた時間を候補者対応や選考設計に充てることで、調整業務から“採用戦略に時間を使う体制”へとシフトできるでしょう。
結果的に、採用全体のスピードと質の向上につながります

候補者体験の向上

候補者にとって円滑でストレスの少ない日程調整は、辞退や離脱の防止につながります。
URLから希望日時を選ぶだけで面接が確定する方式であれば、メールの往復や返答待ちのストレスを感じずに済む

また、ツールが自動で即時対応することで、「対応が早い企業」という好印象につながります。
リマインド通知機能もあるため、面接日までの離脱や無断欠席の防止にも効果的。

スムーズな日程調整体験はUX向上だけでなく、企業の採用ブランディングにも直結します。自動調整ツールの活用によって、候補者の負担を減らし企業の印象を高められるため、辞退率の低減につながるでしょう。

採用スピードの向上

ツールの導入によって、採用プロセス全体のスピードと内定までの到達率の向上が可能。

日程がすぐに確定することで候補者の心理的な待機時間が減り、他社への流出の抑制につながります。つまり、採用スピードは採用KPIに直結する重要な要素です。

実際に、返信までの時間が短い企業ほど面接実施率や内定承諾率が高い傾向にあります。特に、競争率の高い職種や早期選考が主流の市場では、採用スピードはより重要視すべき項目です。

スムーズな採用プロセスは結果的に採用効率を上げられるため、優秀な人材を逃さないための大切な要素となります。

面接日程調整ツールの導入前に確認すべき注意点

面接日程調整ツールには多くのメリットがありますが、導入時にはいくつか注意すべきポイントも存在。ツールの特性や社内体制との相性を見極めないまま導入すると、運用上のトラブルや定着の遅れにつながる可能性があります。

スムーズな導入を進めるために、特に意識しておきたい主な注意点は次の3つ。

トライアルでUI・運用を確認

面接日程調整ツールは、導入前に無料プランやトライアル版を試すことが大切
実際に操作することで、UIの分かりやすさやカレンダー連携の精度を体感できます

特に、面接官が複数いる場合や、部署ごとにカレンダーの運用ルールが異なる企業は注意が必要です。試用段階で「予定が正しく同期されない」「操作ステップが社内ルールと合わない」といった課題を洗い出しておくと、導入後の混乱を防げるでしょう。

実際の採用フローやチームの体制に当てはめ、現場の担当者にも触れてもらい運用イメージを共有することで、導入後の定着率も高まります。

社内ルール整備

面接日程調整ツールを導入する際は、社内での運用ルールを事前に整えておくことが重要。だれが候補日を設定し、だれが確定操作を行うかといった役割分担を明確にすることで、情報の重複や誤送信を防げます。

また、閲覧・編集権限の範囲を決めておくことで、社内の情報管理レベルも保たれるでしょう。さらに、社外共有用URLの取り扱いや、自動通知機能を使うケースなども事前に運用方法を統一しておくと混乱が起きにくくなります。

利用前に運用マニュアルやテンプレートを用意して担当者同士で共有しておき、社内の運用体制を整えることが、面接日程調整ツール導入の成功の鍵。

セキュリティチェック

面接日程調整ツールは候補者の個人情報を取り扱うため、導入前にセキュリティ要件の確認が欠かせません。データの保存先やアクセス権限、暗号化方式は確認必須と言えます。

特に、以下の項目は、導入時に最低限チェックしておくべきポイント。

面接日程調整ツール導入時に確認すべき項目

  • SSLによる通信暗号化が行われているか/通信保護の有無
  • データ保存サーバーの所在地(国内か国外か)
  • 社内メンバーのアクセス権限を管理できるか
  • ISMSやプライバシーマークなどの認証取得状況

無料ツールでは暗号化や権限管理の範囲が限定されるケースもあるため、法人利用では慎重な判断が必要。セキュリティは利便性と表裏一体であることを意識して、運用レベルに合ったツールを選びましょう。

面接調整の自動化は“採用力”を高める第一歩

この記事では、面接日程調整ツールのおすすめ10選や、ツールの選び方、導入時の注意点などを解説しました。面接日程調整ツールの導入は、スムーズな日程調整が可能となるなどさまざまなメリットがあります

採用スピードを早められることに加え、企業の採用の質を高められることも利点。一方で、セキュリティ体制や自社の採用プロセスとの相性など、導入前に確認すべき注意点も存在します。

社内の面接工程に最適なツールを使用し、面接調整を自動化して採用力を高めることで、優秀な人材を逃さない採用体制を構築できるでしょう。

WRITERライター情報

プロフィール画像

執筆者

金田大和

株式会社b&q 執行役員

横浜国立大学卒。プロップテック企業にて、リテンションマーケティング事業や人事コンサルティング事業の立ち上げ、事業責任者として推進。その後、代表高稲とb&qを共同創業し、現在は執行役員として、多くの企業にHRを通じて本質的な価値を届けるべく、コンサルティング事業を含む複数のHR事業を管掌。これまでのキャリアを通じて合計500社以上の人事と対話し採用/組織改善を図る。