閉じる
お問い合わせ

1分で完了!無料相談を予約する

RPO(採用代行)比較20選!おすすめサービスの費用や特徴を解説します

RPO(採用代行)比較20選!おすすめサービスの費用や特徴を解説します

この記事では、RPO(採用代行)サービスの特徴、料金相場、メリット・デメリット、選び方を徹底解説します。

採用課題を抱える企業が、負担を軽減しつつ最適な採用体制を構築できるよう、20社のサービスを比較し具体的に紹介します。

この記事で分かること
RPO(採用代行)サービスの概要と料金相場の理解
おすすめRPOサービス20社の特徴と比較情報
RPOサービス導入時に気をつけるポイントと選定基準

目次

RPO(採用代行)サービスおすすめ比較

RPO(採用代行)サービスは、それぞれ提供企業によって得意分野や料金体系、強みに大きな違いがあります。

サービス選びで失敗しないためには、各社の特徴や料金をしっかり比較することが重要です。

ここでは特におすすめできる20社を厳選し、それぞれの概要を解説していきます。

AchieveHR

AchieveHRは、エンジニア採用に特化したRPO(採用代行)サービスで、即戦力人材を効率的に確保できる仕組みが特徴です。

ヘッドハンティングを活用した独自手法を展開し、全コンサルタントがSE採用実績を持つプロフェッショナルで構成されています。

これまでに100社以上の支援実績があり、求職者の20%をヘッドハンティング経由で確保してきました。

無料の採用戦略設計をはじめ、独自チャネルを活用した高精度マッチング、競合比で20%以上安価な料金設定、最短26日で内定承諾が得られる業界屈指のスピード感などが強みです。

1ポジションあたり月間30人以上の母集団形成を実現し、採用成功率は90%を超えます

料金は要件に応じた個別見積もり制ですが、固定費を抑えたプランが用意されており、エンジニア以外にも営業職やCXOクラスの採用支援にも対応。

最短1週間で支援開始が可能という柔軟性も大きな魅力です。

パーソルキャリア

パーソルキャリアのRPOサービスは、採用の全工程を一貫して請け負う「総合型RPO」です。

「doda」で蓄積した豊富なマーケット情報や人材業界の知見を活かし、採用施策の立案から実行、オペレーションまで幅広く対応。

特に、複雑化した複数チャネルの活用にも対応し、自社に最適な広告媒体や手法の選定を支援します。

単なる外注ではなく「伴走型支援」を掲げ、採用の充足だけでなく入社後の定着まで見据えるのが特徴です。

これにより再現性のある採用活動を実現し、クライアント内に持続可能なノウハウを蓄積。

成果実績としては、160名の全職種採用、90名規模の組込みエンジニア採用、営業職30名採用など、多様な業界・職種で高い実績を誇ります。

料金体系は要件に応じて個別見積りとなり、スケジュールも柔軟に調整可能。

短期間での採用体制構築にも強みを発揮します。

リクルートスタッフィング

リクルートスタッフィングのRPOサービスは、採用オペレーションの設計から代行、改善までを一貫して対応できる「総合型採用アウトソーシング」です。

短期間でのスタートが可能で、主要なATS(採用管理システム)にすべて対応しており、新卒・中途・アルバイトと幅広い採用ニーズに応えます。

特長は、定量的なレポートによる業務改善、採用繁忙期に対応する柔軟な人員体制、BPOと連携した採用後の事務代行まで含めた包括的支援

さらに、業務設計からプロジェクトマネジメント、人材供給力まで強みを発揮し、属人化していた業務の可視化・標準化を徹底し、生産性向上に貢献します。

料金体系はパッケージプラン(従量制契約)やカスタムプラン(ライト・フル)など柔軟で、全国対応可能。

最短5日でサービス開始が可能で、クライアントの業務負荷軽減と採用成功を総合力で支援する点が魅力です。

neocareer(ネオキャリア)

ネオキャリアの採用代行サービスは、20年以上の実績10,000社以上の支援実績を誇る総合型RPOです。

採用計画の立案から母集団形成、スカウト配信、面接支援、入社後のフォローまでワンストップで対応。

元人事や人材業界出身のプロが、各社に専属チームを組み、属人化しない体制で高品質なサービスを提供します。

国内5拠点・700席以上の自社センターにより、災害時でも稼働が止まらない安定性も強みです。

各企業の状況に応じ、戦略立案からオペレーション改善、クリエイティブ制作、コンサルティングまで柔軟に支援可能。

料金はカスタマイズ型で、無駄なく納得感の高いサービス提供を実現します。高いセキュリティ基準を設け、情報漏洩防止の取り組みにも力を入れています。

enPower

enPowerは外資系・日系グローバル企業向けに特化したRPOサービスを展開しています。

採用戦略の立案からプロセス全体の設計、ダイレクトソーシング、KPI管理、オンボーディングまで幅広く対応。

特にバイリンガル人材や高度専門人材の採用に強みを持ち、短期間・大量採用にも柔軟に対応します。

多国籍コンサルタントチームの知見とHRテクノロジーを駆使し、応募者対応やHQ連携、採用プロセスの可視化も可能。

豊富な導入実績として、短期間で200ポジションを埋めたグローバル飲料メーカー支援事例などがあります。

各企業の課題に応じてカスタマイズでき、採用コスト削減とスピード向上を両立するサービスが魅力です。

Randstad Enterprise

Randstad Enterpriseは、グローバル規模での人材獲得と採用を支援する総合RPOサービスです。

特に複雑かつ大規模な採用課題に対応でき、テクノロジー活用による効率性と成果を両立しています。

また、採用リソースの一時的増強から、全採用プロセスを支援するエンド・ツー・エンド型、特定業務の補強に適した選択型、短期集中採用向けのプロジェクト型など柔軟なプランを用意。

候補者との関係強化やコスト最適化、採用戦略の改善を通じ、企業が優秀人材を迅速に獲得できる仕組みを構築しています。

月額制・成果報酬型など多様な料金設計も特徴で、人材紹介会社依存を減らしつつ競争力の高い採用を実現します。

Adecco Japan

Adecco Japanの採用アウトソーシング(RPO)は、アメリカや欧州で普及してきたノウハウを活かし、日本国内企業向けに全採用プロセスの効率化を実現するサービスです。

企画からエントリー受付、選考、面接調整、コミュニケーション、データ分析まで一気通貫で対応し、企業の人事リソース負担を軽減します。

特に最終面接・採否判断以外の業務を全面的に委託可能なため、コア業務集中をサポートします。

全国・多拠点の大量採用にも対応し、貴社の採用力向上と業務効率化に寄与。

個人情報の適正管理を徹底し、応募者への丁寧な応対によってミスマッチを防ぐ「ホスピタリティのある採用支援」が特徴です。

BIZREACH withHR

BIZREACH withHRは、急速に変化する経営環境に対応するため、人事を企業成長の基盤と位置づけるサービスです。

独自審査を通過した281万人超の即戦力人材が登録するデータベースを活用し、企業が直接候補者を検索・スカウトできます。

全国6拠点に専門コンサルタントを配置し、地域ごとの採用課題に合わせた支援にも対応します。

料金プランは4種類あり、採用規模や予算に応じてコスト最適化を実現。

従来の「待ちの採用」から脱却し、条件に合う人材にスピーディーにアプローチできる点が大きな特長で、34,700社以上の導入実績があります。

オンライン検索や資料請求、相談会も用意され、転職潜在層にも効果的にアプローチ可能です。

人材Bank

株式会社人材Bankは、岐阜県に本社を置く地域密着型の総合人材サービス企業です。

人材派遣、有料職業紹介、業務請負、キャリア教育を柱に、企業と求職者の双方を支援しています。

取引先は1,000社以上、登録者12,000名超、17年間で7,500名を超える就職支援の実績を持ち、地域に根ざしたサービスを提供しています。

特に地域専属の担当コンサルタントが、地元企業を熟知した上で対応するため、利用企業から高い信頼を得ています。

人材Bankは「人も企業も支え合って生きている」という理念のもと、求職者一人ひとりに真摯に向き合い、企業の成長を支える人材マッチングを通じて、地域社会に貢献しています。

キャスター(CASTER BIZ recruiting)

CASTER BIZ recruitingは、600社以上の導入実績を持つプロによる採用代行(RPO)サービスです。

リクルーター・応募者対応・原稿担当など4名体制で支援し、戦略立案からダイレクトリクルーティング、求人媒体運用、応募者対応まで幅広い業務に対応可能です。

契約期間は3ヶ月からで、月額料金は標準プラン40万円(税込44万円)、6ヶ月契約の場合は月額39.2万円(税込43.12万円)

オプションで採用広報、新卒採用、英語対応プランも用意されています。

短期間で内定者数や採用効率を改善した実績も豊富で、企業規模や課題に応じて柔軟にカスタマイズできるサービスとして注目されています。

トライアンフ

トライアンフの採用アウトソーシング(RPO)サービスは、長年の支援実績を基に、1社ごとの課題に寄り添いながら戦略立案から実行まで一貫支援を行います。

業務プロセス設計や採用プロジェクト管理をはじめ、母集団形成戦略、書類選考や面接官代行、内定者フォロー、入社手続きまで対応可能です。

急成長や大量採用が必要な企業にも柔軟に対応し、業務の可視化・標準化による効率的な採用活動を支援します。

特に属人化しやすい業務を整理し、データ活用や他社事例を取り入れた最適な施策提案を強みとしています。

中長期的に採用コスト最適化・効率化・品質向上を目指す企業に適した総合サービスです。

CORNER(コーナー)

CORNERは、採用から人材開発、組織開発、労務支援まで幅広い人事課題に対応する企業向けサービスを提供しています。

中途・新卒・アルバイト採用支援、等級・評価・報酬制度設計、DE&I推進、タレントマネジメントなど多様な領域に強みを持ち、1万人以上の登録パラレルワーカーによる柔軟な人事支援を特徴としています。

プロフェッショナル人材を必要な業務・必要なタイミングで活用でき、課題に応じた最適な提案・支援体制を構築します。


料金例としては、リクルーター業務が月額64万円(週16時間想定)、ダイレクトリクルーティングが月額32万円(週16時間想定)、人事制度設計が月額64万円(週16時間想定)など、初期費用・求人掲載費は0円で、契約成立後に費用が発生します。

企業満足度92.1%、継続率93.8%と高評価を誇ります。

Wamii Coach

Wamii(ワミィ)はエンジニア採用に特化したコンサルティング・採用代行(RPO)サービス「Wamii Coach」を提供しています。

元エンジニア・IT業界出身者を含む専任チームが、お客様の状況に応じたオーダーメイドの採用戦略を策定。採用立ち上げから実務代行、内製化支援まで一貫して支えてくれます。

特にエンジニアリングへの理解を強みに、開発部門や応募者との円滑なコミュニケーションで精度の高い人材獲得を支援。

エージェント対応、媒体運用、求人票改善、ダイレクトリクルーティング、面接官ガイダンス、人事担当者育成研修など幅広いサービスを展開。

継続支援実績も豊富で、年間50名規模の採用を8年以上継続する例もあります。

料金については個別見積りが基本ですが、柔軟な対応が可能です。

マイナビ転職

マイナビ転職が提供する「採用アウトソーシングサービス(OS・RPO)」は、中途採用業務を一部または全部代行することで、企業の採用担当者が面接や選考といったコア業務に専念できる環境をつくります。

応募受付、日程調整、面接案内、適性検査手配、不合格連絡など煩雑な事務作業を効率化。

支店が多い企業や初めての中途採用にも有効で、マイナビならではの市場データや知見を活かし、採用成功のための最適なフローを提案・運用します。

マイナビ転職以外の媒体や人材紹介経由の応募者管理にも対応できる柔軟性が特長で、採用辞退防止や選考会運営、履歴書管理など、安心して任せられる点が評価されています。

具体的な費用については個別見積り対応です。

レジェンダ・コーポレーション

Leggenda(レジェンダ・コーポレーション)は、創業29年・支援実績800社超・リピート率90%を誇る人事専門のアウトソーシング・コンサルティング企業です。

主力サービスには採用代行(RPO)、採用ブランディング、労務管理アウトソーシング、健康経営支援、人事DX支援があり、特に「人事課題を仕組み化し、持続可能な運用体制を構築する」ことを強みとします。

RPAやAIを活用したアプローチ、プロジェクト単位での迅速な課題解決を特徴とし、企業の採用力・労務管理力・人事戦略を総合的に底上げします。

高い専門性を持つコンサルタント100名超が在籍し、内定数増加・コスト削減などの実績多数。

採用強化・人事DXに関心のある企業にとって信頼できるパートナーです。

アールナイン

株式会社アールナインは、15年以上にわたる豊富な実績を持つ採用代行(RPO)専門企業です。

1,500人以上の採用プロフェッショナルの中から企業ごとに最適なチームを編成し、新卒・中途問わず採用活動全般を戦略から実務までワンストップで支援します。

特に「ターゲット層に響く求人設計・スカウト運用」「候補者体験を重視した選考プロセス」「内定者フォロー」など、データとノウハウを活かした的確な施策により、応募獲得・内定辞退防止・採用効率化を実現

最短1週間でサポート開始可能で、急な採用需要にも迅速に対応できます。

700社以上の支援実績があり、どの業界・規模の企業でも安心して利用できる採用支援パートナーです。

ONE

株式会社ONEは、採用に課題を抱える企業向けにオーダーメイド型の採用代行(RPO)サービスを提供しています。

これまでに約3,000案件の実績を誇り、求人広告業界出身者や採用コンサルタントなど採用のエキスパートがサポート。

中途採用・新卒採用・アルバイト採用など雇用形態を問わず対応可能で、必要な業務だけ選べる柔軟なプランが特徴です。

広告提案、原稿作成、応募者対応、面接設定、内定後フォローまで幅広く代行し、採用業務の効率化と成果向上を支援します。

初期費用0円、月額7万円~のパッケージプランを用意し、企業の負担を抑えつつ迅速に稼働できる体制も魅力です。

リンクアンドモチベーション

株式会社リンクアンドモチベーションは、採用活動の構想から実行、振り返りまでをワンストップで支援する採用アウトソーシング(RPO)サービスを提供しています。


単なる業務代行にとどまらず、リアルタイムでのPDCAサイクル運用と「モチベーションエンジニアリング」を活用し、応募者との関係性構築を重視。

新卒・中途採用における課題分析、戦略立案、応募者管理、選考サポートなどを包括的にサポートして「採用担当者でしかできないこと」に注力できる環境を実現します。

また、採用後の適切な振り返りまで行い、次年度以降の採用活動の質向上にも貢献。

2,000社以上の支援実績と豊富なノウハウを活かし、採用成功へ伴走します。

Talisman(タリスマン)

タリスマン株式会社は、企業の採用活動全般を支援するRPO(採用業務支援)サービスを提供しています。

課題や予算に応じてフルプランとライトプランを用意し、採用戦略立案から母集団形成、応募受付・書類選考、面接調整、内定対応まで一貫してサポート。

ダイレクトリクルーティングやリファラル採用促進によるコスト削減、専門分野に精通したコンサルタントによる的確な人材採用、多言語対応も強みです。

さらに、サービス終了時には自社内活用可能な引継書を作成し、採用ノウハウを蓄積可能。

これまで外資系・日系大手やスタートアップなど30社以上に導入され、短期間で成果を上げた実績があります。

ニューズベース

株式会社ニューズベースは、採用イベントに特化したアウトソーシングサービスを提供しています。

豊富な実績を活かし、オンライン/オフライン問わず、会社説明会や内定式、選考会などの企画・準備から当日運営、事後対応までを一括代行

予算・工程管理、配信設計、会場手配、当日の進行管理、オンライン配信運営など幅広く対応します。

オンライン説明会や大規模選考会にも対応可能で、事務局経験豊富なスタッフが「選ばれる採用イベント」実現をサポート。

イベント業務を一任することで、自社は採用活動のコア業務に専念でき、採用力強化と業務効率化を同時に図ることができます。

RPO(採用代行)サービスの料金相場は?

RPO(採用代行)の料金相場

採用代行(RPO)サービスの利用を検討する際は、料金体系と相場を理解しておくことが重要です。

代表的な3つの料金形態と、それぞれのおおよその費用目安をご紹介します。

月額固定型(定額制)

毎月一定の料金で採用業務の一部または全体を委託します。

業務量にかかわらず予算が安定しています。

  • 相場目安:中途採用では月額5~80万円、新卒採用は30~90万円程度
  • メリット:予算が固定されており、長期的な採用活動を安定して進めやすい
  • 注意点:稼働が少ない場合は割高になる可能性あり。契約前に業務範囲と成果指標を明確にしておきましょう

従量課金型(業務量課金制)

実行した業務に応じて料金が課金。スモールスタートや特定工程への利用に適しています。

相場の目安としては以下の通りです。

  • 媒体管理:月5~50万円
  • スカウト配信:1通1,000円~
  • 面接代行:1回8,000~15,000円
  • 応募者対応:月2万円~

従量課金制は、必要な作業のみ依頼できるので無駄なコストカットできる点がメリットです。

ただし、稼働量が増えると料金も増加するので、予算をオーバーしないように注意しましょう。

成果報酬型

成果(応募者・面接数・内定数)発生時のみ費用が発生。未達なら費用不要という仕組みです。

採用数ベースでは1名あたり60~120万円程度というのが目安です。

導入リスクが低く、成果重視の企業に適していますが、数だけを評価基準にすると質の低い応募を招くリスクがあります。

人材像との整合性も大切です。

全体として、

  • 中途は月5~80万円
  • 新卒は30~90万円
  • アルバイトは3~40万円

エンジニア・ハイクラス採用はさらに高くなるケースもあります。

自社の採用目的や予算、体制に合わせ、適切な料金体系を選ぶことが重要です。

RPO(採用代行)とは?

RPOとは、Recruitment Process Outsourcing(採用業務のアウトソーシング)を指し、企業が採用プロセスの一部または全部を外部企業に委託するサービスです。

具体的には、採用計画の設計、求人広告の運用、応募者対応、面接調整、選考、内定・入社手続きなど幅広くサポートします。

主に「採用プロセス代行型」「リクルーター派遣型」の2つに分類されます。

「採用プロセス代行型」は事務作業を中心に、「リクルーター派遣型」はクライアント企業内にリクルーターを配置し候補者の発掘まで担う形式です。

日本においては、採用プロセス代行型が一般的であり、パート・アルバイト採用にも対応可能です。

RPOの導入は、人手不足や業務負荷、採用精度・スピード向上を目的とする企業に有効で、煩雑な業務から解放されつつ採用品質の向上が期待できます。

RPO(採用代行)サービスのメリットは?

RPO(採用代行)サービスは、企業の採用業務を包括的にサポートし、業務効率化と人材確保を実現する有力な選択肢です。

採用担当者の負担軽減だけでなく、採用スピードの向上やコスト最適化といった多くのメリットがあります。

ここでは代表的なメリットを3つ取り上げ、それぞれの内容とその効果を詳しく説明します。

採用担当の工数・負担を大幅削減できる

RPOサービスを活用すると、スカウト送信、応募受付、面接日程の調整、適性検査の案内、書類管理など煩雑で時間のかかる事務作業を効率的に代行できます。

そのため、企業の採用担当者は本来注力すべき「面接の質向上」「入社後フォロー」「人材の定着支援」に専念できる体制を整えられます。

特に急成長企業や採用計画が急増するタイミングでは、RPOの活用によって限られた人員でも多数の候補者対応を迅速かつ丁寧に行えるため、負担軽減と対応品質向上の両立が実現できるでしょう。

業務効率を大幅に向上させることで、人事部門全体の生産性を引き上げる効果もあります。

採用スピードが上がる

RPOサービスは、外部の採用プロフェッショナルがすぐに実務に入れる体制を整えており、社内で新たに採用担当者を教育したり体制を作ったりする必要がありません。

その結果、求人媒体選定から求人原稿作成、スカウト、応募者対応、面接日程設定、進捗管理までを一気通貫でスピーディーに進めることができます。

特に「1か月以内に10名採用したい」「新規事業や店舗立ち上げに伴い早急に人材確保が必要」といった緊急性の高い採用活動において、短期間で成果を出しやすいのが強みです。

採用の初動を素早く立ち上げ、採用プロセス全体を迅速に進めることで、事業成長や新規展開のスピードにしっかり対応できるようになります。

採用コストを最適化できる

RPOサービスは、月額固定料金で依頼できる場合が多く、成果報酬型で1人あたり高額な手数料が発生する人材紹介と比べ、採用数が多い場合ほど1名あたりのコストを低減できます。

また、人材紹介では採用決定後に30%程度の手数料が発生することが一般的ですが、RPOでは「採用業務の仕組みやオペレーション」に対して費用を支払うため、予算計画が立てやすいのもメリットです。

さらに、内製で採用チームを構築する場合に必要な人件費・教育コスト・管理コストを削減できるため、結果として全体の採用費用を抑えられます。

大規模採用や中長期的な採用計画を進めたい企業にとって、コスト最適化と業務効率化を両立できる優れた手法といえるでしょう。

RPO(採用代行)サービスのデメリットは?

RPOサービスは多くのメリットがありますが、導入に際してはデメリットやリスクについても理解しておくことが重要です。

外部委託ならではの課題として、自社カルチャー理解不足、担当者による品質差、予想外のコスト増などが挙げられます。

ここでは、代表的な3つのデメリットを解説し、それぞれの対策ポイントも併せて紹介します。

自社のカルチャーや業務理解が浅くなる

RPOサービスは外部のパートナーが採用実務を担うため、自社独自の文化や職場環境、業務内容に関する理解がどうしても浅くなりがちです。

その結果、候補者への対応が「自社らしさ」を十分に反映できず、企業ブランディングの観点でズレが生じる場合があります。

特にカルチャーフィットが重要なポジションでは、採用成功率に影響する可能性も否定できません。

こうしたリスクを避けるには、初期段階でしっかりとした情報共有を行い、RPO担当者に自社理解を深めてもらうことが重要です。

また、定例ミーティングを通じて継続的に自社の方向性や採用方針を共有し、常に「自社らしさ」を意識した採用活動を一緒に進める体制を整えることが有効です。

品質・対応スピードに差が出る場合がある

RPO業者の担当者のスキルや経験にばらつきがあるため、採用プロセス全体の品質や候補者対応のスピードに差が生じるリスクがあります。

特に経験の浅い担当者の場合、定型的・テンプレート的な対応に終始し、求職者からの問い合わせ対応やフォローが十分に行えず、内定辞退につながるケースもあります。

このような問題を防ぐためには、RPO導入前に担当予定者の経験年数や過去の支援実績をしっかりと確認することが大切です。

また、試用期間を設けて品質を見極める方法も有効です。

企業側も業務委託に丸投げするのではなく、適宜コミュニケーションを取りながら改善点を指摘し、担当者のパフォーマンスを把握し続けることが求められます。

コストがかさむケースもある

RPOサービスは、たとえ採用成果が出ていない期間でも月額料金が発生するため、状況によっては「割高」に感じることがあります。

特に、採用成果型の人材紹介に慣れている企業の場合、「採用できた時だけ報酬を支払う」モデルとのコスト感覚の違いに戸惑うケースも見られます。

さらに、運用フェーズでRPO業務範囲が拡大すると、追加料金が発生し予算超過につながるリスクもあります。

こうしたリスクに備えるには、事前に「採用KPI」を明確に設定し、成果に応じた料金体系をRPO業者と相談・調整しておくことが有効です。

また、委託範囲の拡大が必要になった場合の費用シミュレーションも導入前に確認しておくと安心です。

慎重に契約内容を見直し、無駄なコスト発生を防ぐ意識が重要です。

RPO(採用代行)サービスの選び方は?

RPOサービスは多様な業者が提供しており、サービス内容や得意領域、対応品質に差があります。

自社に最適なRPOを選ぶためには、依頼する業務範囲や担当者の質円滑なコミュニケーション体制などを事前に確認することが重要です。

ここでは、RPOを選ぶ際に確認すべき3つのポイントについて解説します。

委託したい業務範囲は?

RPOサービスは「一部業務のみ外注」から「フルパッケージ型」まで多様です。

例えば、スカウト送信や面接日程調整、求人媒体運用だけを任せることもできますし、採用計画立案から応募者管理、入社フォローまで包括的に依頼することも可能です。

そのため、まず自社がRPOに何を委託したいのかを明確にしなければなりません。

「単純に人手不足を補いたいのか」「母集団形成やブランディングも強化したいのか」によって適切なRPOは変わります。

導入前には業務範囲ごとに切り分けを行い、具体的なアウトソーシング内容を明文化しておくことがRPO活用成功のカギです。

担当者の質は?

RPOサービスの成否を大きく左右するのが「担当者の質」です。

経験が豊富で採用知識に長けた担当者であれば、企業ごとの事情に寄り添った柔軟な支援が可能ですが、経験の浅い担当者だと単なるマニュアル対応に終始し、求職者対応の質やスピードに影響します。

そのため、初回打ち合わせ時に「担当予定者の採用支援歴」「過去の担当企業の業界・職種」「実績数」などを確認することが重要です。

また、RPO業者によっては担当者が頻繁に入れ替わることもあるため、担当者変更のルールやサポート体制についても確認しておくと安心です。

企業文化を理解し、自社の一員として活動できる人材がつく担当者かどうかを見極めましょう。

コミュニケーションがしっかりとれるか

RPOサービスの品質を高めるには「円滑なコミュニケーション体制」が不可欠です。

RPO業者側がどれだけ優れたノウハウを持っていても、情報共有が不十分だと採用成果は上がりません。

特に、候補者への対応には自社の雰囲気や文化を反映させることが求められるため、日常的な情報共有や意見交換ができる体制が重要です。

導入前には「定例ミーティング頻度」「緊急時の連絡手段」「フィードバックループの設計」など、業者側と自社側のコミュニケーションの仕組みを確認しましょう。

また、現場採用担当や経営層ともRPO担当者が直接対話できる環境を整えることで、ズレのない採用活動を進められます。

RPO(採用代行)サービスの流れは?

RPO(採用代行)のサービスの流れ

RPO(採用代行)サービスをスムーズに活用するには、どのような流れで導入・運用されるのか事前に把握しておくことが重要です。

RPOの一般的な進行プロセスを理解することで、自社で必要な準備が明確になり、スムーズにスタートを切ることができます。

以下は代表的なRPOサービスの流れです。

  1. 初期ヒアリング・課題整理
    採用状況、課題、目標などをRPO業者と共有し、現状分析を行います。
    ここで採用戦略の方向性を確認し、過去実績やターゲット人材像も共有することで、精度の高い採用計画立案につながります。
  2. 業務設計・プラン策定
    委託する業務範囲、対応職種、担当体制を決定。
    業務フローやKPI(重要業績評価指標)を設定し、具体的なオペレーションの設計を進めます。最終的に双方で合意を得てから運用開始準備に入ります。
  3. キックオフ(運用開始準備)
    RPO専属チーム体制の構築、求人媒体の選定、必要な採用ツールの設定を行い、具体的な実務準備を整えます。
    スカウト文や媒体出稿設定、管理アカウントの共有などもこの段階で行います。
  4. 運用開始(実務フェーズ)
    スカウト送信、応募者対応、面接設定、合否連絡など、日々の採用業務をRPOチームが遂行します。
    RPOは「業務を回すだけ」ではなく、必要に応じて母集団形成の施策や採用広報の提案も含めてサポートします。
  5. 進捗報告・改善提案(定例MTG)
    週次・月次の進捗レポートを提出し、KPI進捗を確認します。
    課題があれば即座に改善策を提案し、採用活動を最適化し続けます。
    これにより、採用目標への確実な到達を目指します。
  6. 内定〜入社フォロー
    入社意思確認、書類管理、内定辞退防止施策など、入社までの重要なタッチポイントを丁寧にサポート。
    入社前の最終面談や条件提示も業務の一部として対応可能です。
  7. 終了 or 継続判断
    RPOプロジェクトの終了時には、採用成果を振り返り、定量・定性の両面から評価します。
    次期採用計画への反映や、継続活用の是非についても打ち合わせを行い、必要に応じて契約更新や体制変更を行います。

RPO(採用代行)サービスを利用する際の注意点

RPO(採用代行)の注意点

RPOサービスを効果的に活用するには、利用前・運用中・振り返り時それぞれの段階で意識すべきポイントがあります。

以下の注意点を押さえることで、RPO活用のリスクを抑え、期待した成果につなげられます。

利用前の注意点

利用開始前には、RPO導入の目的と業務範囲を明確にすることが最重要です。

自社が解決したい課題(例:応募数増加、面接効率化、人材の定着率向上など)をしっかり社内で整理し、委託する業務内容(スカウト送信、面接調整、媒体運用など)を文書化します。

あいまいなまま依頼すると、期待する成果とのギャップが発生しやすいため要注意です。

また、費用や対応範囲、得意領域の異なるRPO事業者を必ず複数比較し、最低3社程度と打ち合わせした上で選定するのが理想です。

さらに、KPIや成果基準(例:月間スカウト数、返信率、内定率など)も最初に共有・明文化しておくことで「成果が出ていないのに費用だけ発生する」リスクを防げます。

運用中の注意点

RPO業務を開始した後は「完全丸投げ」せず、自社とRPOチーム間で明確に役割を分担しましょう。

特に面接実施や最終合否判断といった重要な意思決定は社内で行うことが大切です。

さらに、定例ミーティングやチャットツールなどで密に連携を取り、リアルタイムで情報共有を行うことが候補者体験の質を左右します。

また、RPO担当者の候補者対応品質も定期的にチェックすべきです。

連絡の遅延やテンプレート的な対応が続くと辞退につながるため、現場視点で応募者体験をレビューすると良いでしょう。

採用現場の選考基準や温度感とRPO側の判断基準がずれてしまわないよう、初期段階で現場とRPOの担当者同士が顔を合わせ、意識合わせすることも重要です。

終了後/振り返り時の注意点

RPO活用を終えた段階では、採用プロセスで得たノウハウをしっかり社内に蓄積するようにしましょう。

成果の出た施策(例:効果的な媒体選定、スカウト文、選考管理ノウハウなど)は社内マニュアル化することで、将来の採用活動に活かせます。

RPO終了後に「人事体制が元に戻ってしまった」という失敗を防ぐためにも、外注期間中を「採用のフォーマット作成」の機会と捉えるとよいでしょう。

また、継続・改善の判断は、数値(応募数、面接率、内定率など)と現場・候補者のフィードバックの両方から行うことが推奨されます。

「母集団数は増えたが質が低い」といった声も重要な指標です。

定量・定性の両面から成果を評価し、次期採用戦略への改善につなげましょう。

RPO(採用代行)サービスに関するよくある質問

RPO(採用代行)サービスに関する基本的な疑問に対し、以下の4つの質問を中心に分かりやすく解説します。

初めて検討する方にも参考になる内容です。

RPOと人材紹介の違いは何ですか?

RPO(採用代行)は、採用業務の全体または一部を外部の専門業者に業務委託するサービスです。

ターゲット設定、媒体選定、スカウト配信、面接調整、進捗管理など、採用の「仕組みやオペレーション全体」を設計・運営する点が特徴です。

採用活動そのものを効率化・標準化したい場合に適しています。

一方、人材紹介は「求職者の紹介」を目的としており、紹介された人材が入社した際に成果報酬として費用が発生するモデルです。

採用戦略や運用の支援ではなく「人材のマッチング」が主業務であり、両者の役割は明確に異なります。

どのタイミングでRPOを導入するのが効果的?

RPOを導入する効果的なタイミングとしては、採用人数が急増した場合(例えば新規事業立ち上げや拠点拡大)、社内の採用リソースが不足している場合、応募者数が集まらず歩留まりが悪い場合、媒体やスカウト運用が手薄になっている場合などが挙げられます。

特に短期間で多人数の採用が求められる場面や、採用担当者の業務負荷が高まっているタイミングでは、RPO活用によって採用オペレーションを効率化でき、スピーディかつ計画的な採用活動の実現が可能です。

契約期間はどれくらいが一般的?

RPOサービスの契約期間は、短期的には3ヶ月から6ヶ月、中長期では1年単位の契約が一般的です。

短期契約の場合、急な採用需要への対応や試験的導入として活用されることが多く、柔軟に開始・終了できるのがメリットです。

中長期契約は、採用体制の強化や戦略的採用支援、PDCA運用をしっかり定着させたい企業に適しており、年間計画に基づいた採用施策の実行・改善を一貫して任せられます。

導入目的に応じて適切な期間を選択することが重要です。

成功報酬型と月額型、どちらがいいの?

「成功報酬型」と「月額型」は、それぞれ適した状況が異なります。

採用数が読めず、初期コストを抑えたい場合には成果が出た時のみ費用が発生する成功報酬型が向いています。

一方で、安定的に採用活動を運営し、PDCAを回して仕組み化を目指すなら月額型がおすすめです。

月額型は一定額で幅広い業務代行を依頼できるため、複数ポジションを同時進行したり、中長期的に採用体制を整備したい場合に最適です。

自社の状況に合わせ、どちらが適しているかを見極めましょう。

RPO(採用代行)うまく活用して、採用を成功させよう!

RPOは単なる外注ではなく、採用戦略を実現するための強力なパートナーです。

自社の課題や目的を明確にし、適切に活用することで、採用効率の改善・スピード向上・コスト最適化が期待できます。

RPOを上手に取り入れ、成果につなげましょう。

WRITERライター情報

プロフィール画像

高稲祐貴

株式会社b&q 代表取締役

東京都立大学在学中にマレーシアにおけるコミュニティ事業の立ち上げを経験。日本帰国後にプロップテックベンチャーに創業メンバーとしてジョインし、COO執行役員としてHR事業をはじめとした複数の事業開発と事業推進に従事。2023年に東証プライム上場企業にグループインし、グループ企業役員を経験。2023年に人材HR領域を事業ドメインとした株式会社b&qを創業し、採用支援事業や人材紹介事業を行う。